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LIFESTYLE

2022.12.18

青森の「1位」を楽しみ尽くす! 弾丸トラベライターが行く青森旅【酸ヶ湯~鰺ヶ沢編】

国内のまだ知らない魅力を深掘りしたい! せわしなくもワクワク楽しい国内旅をこなしたい弾丸トラベライター・門司紀子(もんじのりこ)が今回は「青森旅」をレポート。青森で多種多様な「1位」を堪能してきました! 第二弾は酸ヶ湯から鰺ヶ沢エリア。

弾丸トラベライター 門司紀子

青森県の「1位」を堪能する2泊3日の旅。1日目夜は温泉を堪能し、県中央の山間部から西側へ!

青森はちょっと地味!? と思いきや、実は全国に誇る「1位」も多い、知れば知るほどおもしろい県。全国旅行支援に続き、2023年も何かしらの観光需要施策がなされる予定。国内旅熱が上昇するなか、「まだ知らない国内旅」の目的地として青森もさらに盛り上がっている模様。

東京から新幹線で八戸入りし、1日目は八戸と三沢の「1位」グルメ&スポットを堪能(1日目の記事はこちら。青森の「1位」その1~5までをご紹介)。すっかり青森熱が高まってきたところで、1日目の夜は車で山道を移動し、心待ちにしていた温泉へ。青森の温泉にも実は…「1位」がしっかりと絡んでいるんです!

▶ 青森の「1位」その1~5まではこちら!
青森の「1位」を味わい尽くす! 弾丸トラベライターが行く青森旅【八戸&三沢編】

【青森の1位スポット その6】
国民保養温泉地第1号の名湯「酸ヶ湯温泉」で温まり癒される!

夜遅くに宿に到着し、エントランスを入ると同時に目に入ってきたのがこのポスター!「えっ!? なにこれスゴイ」と思わず二度見三度見しちゃいましたよね。

このポスター広告は、平成6年にJR東日本が作成したもの。おじちゃまおばちゃまたちが和気あいあいと混浴を楽しむ姿が印象的。昔ながらの名湯には混浴が多いのは知っていますが、酸ヶ湯温泉昭和29年に「国民保養温泉地第1号」に指定された、全国でも指折りの歴史を感じる温泉地。その歴史は江戸時代にも遡り、湯治場として300年以上も親しまれている場所なんだとか。

国民保養温泉地とは、温泉法(昭和23年法律第125号)に基づき温泉の公共的利用増進のため、温泉利用の効果が十分に期待され、かつ健全な保養地として活用される温泉地を、環境大臣が指定しているもの。今では全国で79ヶ所にものぼるそう。その第1号って、温泉としてめっちゃポテンシャル高そう!

ちなみに青森県は、人口10万人当たりの公衆浴場数が全国1位で、その公衆浴場の約8割が温泉(県調べ)なのだとか。まさに知られざる「温泉県」であるとも言えそう!

◆昭和の趣を残す「湯治棟」に宿泊

酸ヶ湯温泉はスキーヤーの聖地とも言われる八甲田に隣接し、スキーヤーの友人から「渋くてイイ温泉」と噂は聞いていたけれど、味がありまくり! 旅館棟が満室で予約がとれなかったので、今回は湯治棟に宿泊。湯治棟の私が泊まった部屋は畳の簡素な和室、まさに「鄙びた温泉地」という言葉がしっくりハマるお部屋。湯治棟は開業時からある客室で、旅館棟は後に増築されたそう。旅館棟はベッドのお部屋やデラックス和室などさまざまなタイプがあり、ニーズや好みで選べるバリエーションが。

お部屋でちょっと休んでから、ちょっぴりドキドキしながら混浴の大浴場へ! 入り口は男女隣合わせにあり、脱衣所は別々。浴室に入っていくと、古い湯治場らしい趣で洗い場はナシ、浴槽の中央で男性エリアと女性エリアが分かれているというユニークな仕組み。

◆混浴大浴場「ヒバ千人風呂」

酸ヶ湯温泉の名物がこちらのヒバ千人風呂。千人入っても大丈夫!? さすがに千人はいっぺんには入れないと思いますが、今まで体験した混浴とは比べ物にならないくらい広い!

総ヒバ造り、160畳もの広さを誇る混浴大浴場には、四分六分の湯、熱の湯、冷の湯、湯滝の4つの異なる源泉があるのもユニーク。がしかし、夜は暗いし、湯は白濁しているし、男性から丸見えではない場所もあるとはいえ、混浴にはちょっぴり抵抗がありますよね…。売店で販売されている「湯あみ着」を着て入浴する手もあるし、毎日午前&午後の8~9時の間は女性のみの入浴時間になっているので、その時間にたっぷり堪能するのもおすすめ。また小浴場の玉の湯は、男女別なのでゆっくり髪や体を洗うのはこちらで。

酸ヶ湯温泉の泉質は酸性・含硫黄泉。さすが古くから親しまれている湯治場だけあり、「療養に適した温泉」(療養泉)として効能が認められているのだとか。10分程度浸かっただけでも体の芯からポッカポカになり、じんわりと温かさが続く実感が。

◆冬は白銀の世界。日本イチともいえる豪雪地帯!

12月初旬には積雪が1mにも達するという酸ヶ湯温泉(つい数日前に、車がすっぽり埋まってしまう程の積雪! とニュースで報道されていました)、実は国内屈指の豪雪地帯でもあり、日本の観測史上最大の積雪記録(2013年2月26日になんと566cm! 現在も観測を続けている地点の中では1位の記録)ももっているのだとか。最高の雪質の中でのスキー×歴史も趣もありまくる温泉、冬ならではのWエンタメを堪能するのも最高かも!

【酸ヶ湯温泉】
住所:青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地
TEL:017-738-6400(電話受付 7:00~21:00)

【青森の1位スポット その7】
日本最大級レベル、発祥の地で楽しむ「田舎館村田んぼアート」

田んぼをキャンバスに見立て、色の異なる稲を植えてものの見事に絵を表現する「田んぼアート」。青森県の田舎館村では平成5年から村おこしの一環として田んぼアートをスタート。毎年6月~10月半ばまで村内ふたつの会場で、巨大なアートを鑑賞することができるんです。田んぼアート発祥の地、さらに日本最大級の規模とあってとにかく圧巻。一見の価値アリです。

◆2022年第1会場のテーマは「モナリザと湖畔」

まずは第一会場から! 2022年のテーマは「モナリザと湖畔」。まるでお城のような村役場の展望台へ上ると、思わず「わ~♪」と叫びたくなるくらい開放感のある、田んぼと空がどかんと広がる大パノラマ! 7色の稲を絵の具代わりに使用した世界的名画×近代日本の名画を対比させた巨大アートは、浮き上がってきそうなほど立体感があって、本当にお見事!

◆田んぼアートを至近で見てみた!

田んぼアートがどうなっているのかがどうしても確認したくて… 展望台を降りて道からも記念撮影。上から見て、あんなにも立体感が際立って見えるなんて… スゴイ。

ちなみに… 平成15年のモナリザは、笑っちゃうほど残念さ極まりない出来…。これは再挑戦して大大大成功! 20年の進化ってスゴすごる! パソコンで図柄案を作り、設計図を起こしてから、測量して下書き。そして「田植え体験ツアー」で5月下旬に田植えを行い成長を待ち、7月中旬からが見ごろになるそう。設計図はハイテクでも、田植えは1本1本手作業だというアナログさにも驚きでした。

◆第2会場のテーマは「縄文から弥生へ」

弥生の里展望所の第2会場では、「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産に登録されたことを祝し、また、村で弥生時代の水田跡が検出されたことから、縄文時代から弥生時代への移り変わりを表現した作品の展示が。さらに石で作られた「車寅次郎」の絵も、昔の映画のポスターそのものみたい! 来年はどんな驚きのアートを披露してくれるのか、さらなる進化があるのか、一度見たら俄然楽しみになっちゃいました!

◆冬のスノーアートも必見!

2023年2月10日(金)~12日(日)には、田んぼアートの第2会場(道の駅いなかだて「弥生の里」弥生の里展望所および周辺)にて、青森の冬ならではの「スノーアート」の展示を中心としたイベントを開催予定だとか。写真は2020年に開催された同イベントのもの。「スノーアート」とは、スノーシューを履いて雪原を踏み固め、凹凸に差し込む光と影で表現するアートのこと。

多量の雪が降ると残念ながらこのアートは水の泡と化してしまうのですが、イベント期間中はメンテナンスを繰り返し、アートを可能な限り維持(スタッフさんお疲れ様です!)。ライトアップされた夜は、日中の光景とは異なる幻想的な表情が楽しめるのも魅力だそう。

すっかり青森好きになってきてしまった私、スキーはしないけれど、真冬の青森にも俄然行ってみたくなっちゃってます♪

【田舎館村田んぼアート】
青森県南津軽郡田舎館村大字田舎舘字中辻123番地1
田んぼアート

【青森の1位スポット その8】
世界自然遺産のブナの自然林を抜けた先にある十二湖「青池(あおいけ)」

十二湖は、世界自然遺産である白神山地西部に位置する、ブナの自然林に囲まれた湖沼群の総称。1704年に発生した大地震による山崩れによってできたといわれていて、崩山から眺めると12の湖沼が見えたことから、十二湖と呼ばれるようになったのだとか。

雪深くなる冬(12~3月)は十二湖へ入るゲートが閉鎖されているので、このエリアに入れるのは4~11月(ガイド同行の場合は冬でもOK)。青森県はブナの蓄積量がダントツ日本イチ! そんなブナの木をおしゃれに有効活用した照明やインテリアグッズを展開する「BUNACO」も、青森の工芸品として注目度が高いんです。

◆青池(あおいけ)

駐車場に車を置き、ブナの自然林の中を10分程進んだところに、十二湖の中で最も有名な「青池」が。この日は残念ながらやや曇り空だったのですが、それでも湖面がこんなにも鮮やかなコバルトブルー! 碧いインクを流したかのような神秘的な色合いに心奪われました♪

◆沸壺の池(わきつぼのいけ)

こちらは「沸壺の池」。木々がうっそうと茂った場所にある「青池」よりも、明るく空が映し出されるので、透明感がありながら、こちらは「碧」ではなく「蒼」というイメージで、とっても神秘的。

沸壷の池の湧水は、青森県の名水にも選ばれているそうで、茶屋「十二湖庵」でその名水で淹れたお茶をいただけるのも魅力です。スニーカーやスポーツサンダルでも立ち寄れる、世界自然遺産である白神山地を堪能できるスポット。新緑から初秋の季節ににおすすめです。

【十二湖】
住所:青森県西津軽郡深浦町大字松神字松神山国有林内
十二湖の森

【青森の1位スポット その9】
いか類漁獲量1位の青森で「焼きイカ」に舌鼓

青森は「いか類漁獲量」が17,350トンと、令和元年度は全国第1位。三沢では活いかを堪能(三沢のいかについてこちら)しましたが、青森県の西海岸・鰺ヶ沢エリアではなにがなんでも「焼きイカ」を食べて欲しいんです! 鰺ヶ沢の海岸沿いの道は通称「焼きイカ通り」とも呼ばれていて、店頭にいかが干されているイカを焼いて出してくれるお店、そして塩辛などのイカ加工品をはじめ、鮮魚も扱う店もたくさん。

◆鰺ヶ沢「いかやの由利」

今回立ち寄ったのは、友人から激推しされた「いかやの由利」さん。「NHK全国放送の店」とうたっているだけあり、地元の有力店な模様!

近年焼きイカに使用されるスルメイカの不漁が続いているうえ、いかやの由利さんではすべて国産を使用していることもあり、現在は¥1,000~の販売。店員さんが右手に持つのはトング、そして左手に持つのは… なんとドライヤー! 炭に風をあて、火力を調整しながらいかを焼いていくワザも必見。なんとも香ばしい香り…。

ん~早く食べたいっ!

焼きたてほやほやのイカは、楊枝付きで、パックに入った状態で手元に。この手の焼きイカは硬いイメージがして、正直そんなに劇的においしいとこれまで思ったことはなかったのですが… 抜群においしい!

するっと嚙み切れるほど柔らかくて、旨味が詰まっていて、おいしすぎる!

好みの問題もありますが、もしや活いかよりも上を行くおいしさかも!? 塩気はやや強めですが、噛んでいくうちに和らいで程よくなっていって…。今回は取材スタッフとシェアしましたが、本当は独り占めしたかったなぁ♡ そして、はい、早くお酒くださ~い! って感じ。家の近所にこのレベルの焼きイカをテイクアウトできるお店があったら、確実に毎日買いに行っちゃいます。

この焼きイカ1本で勝負しているお店だけあって、本気度が違う! ベストシーズンは通年食べることができますが、スルメイカがよく獲れる夏場が◎。干したイカ(通称:イカのカーテン)が見られるのは春~秋まで。夏のドライブ途中に立ち寄るのもおすすめです。ぜひ一度、ご賞味あれ♪

【いかやの由利】
住所:青森県西津軽郡鰺ヶ沢町大字赤石町字大和田38-1
TEL:0173-72-5990
営業時間:8:00~17:30
定休日:水曜

【青森の1位スポット その10】
日本一のブサかわ犬・わさおを悼みながら、ニンマリ記念撮影!

わさおは2007年に、鰺ヶ沢で焼きイカ屋さんをやっていた方に保護され、お店の看板犬に。その姿がテレビで紹介されると「ブサかわいい」と話題になり、鰺ヶ沢町の特別観光大使を務めたり、映画デビューを果たしたり、東日本大震災では被災地を訪問して人々を癒したり、全国的に有名になった秋田犬

惜しまれながら2020年に亡くなってしまいましたが、地域の人々に愛され、観光客からも大人気だったわさおが2021年、鰺ヶ沢にある「海の駅わんど」にて銅像&パネルになってお目見え。

高さ90cm、幅35cm、奥行き98cmにも及ぶ、わさお等身大の銅像は、町民有志による実行委員会が集めた寄付金500万円余りで建てられたそう。生前のわさおには会ったことがありませんが、テレビでのブサかわいい姿に元気と笑顔をもらっていた私は思わず「わさお♡」とスリスリしちゃいました。

ベタベタなスポットではありますが、こんな記念撮影も青森旅の良き思い出に♪

【海の駅わんど】
住所:青森県西津軽郡鰺ヶ沢町本町246-4

* * *

今回は青森で寄りたい「1位」観光スポットをメインにお届け。青森の「1位」を追求する旅はついに終盤へ…。次回の記事もお楽しみに♪

門司紀子さん

弾丸トラベライター 門司紀子

大学在学時からCanCam編集部にて編集アシスタントとして“雑誌づくり”のキャリアをスタート。約20年、フリーランスエディター&ライターとして活動。趣味は弾丸旅と料理とゴルフ。コロナ禍以前は月イチで台北にごはんを食べに台北への日帰り弾丸旅を敢行。昨今は食べまくり飲みまくり動きまくり充実の国内旅を堪能中。著書に『台北日帰り弾丸旅食べまくり! 1年12回』、『弾丸トラベライターの台湾妄想旅ごはん』、『たった2コの食材でキレイになれる 魔法のニコサラダ』(すべて小学館刊)。

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