ふたご座流星群、今年の見頃は?
12月に入り、本格的な寒さがやってきました。
そんな寒さの中でも、私が師走に毎年楽しみにしている天体ショーが、ふたご座流星群です!
◆ふたご座流星群とは…
「ふたご座流星群」は、「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」と並ぶ「三大流星群」の一つで、毎年ほぼ安定してたくさんの流星が見られます。
一晩に見られる流星数としては年間最大の流星群なんです。
◆今年の見頃は…
今年のふたご座流星群は、12月14日22時頃に極大(流星群自体の活動が最も活発になること)を迎えると予想されています。
ただ、東京では22時前に月が昇ってきますので、月が高く昇る前の、12月14日21時〜24時頃が観察におすすめです。
◆流星群を眺めるコツは…
1時間に見られる流星の数は、山奥など暗い場所では40~45個ほど、市街地でも10個程度は見られると予想されます。
山間部では路面凍結するおそれのある時期ですので、無理に遠出はせず、近所で楽しむのでも十分観測チャンスはあります。そのためには、できるだけ街明かりが少なく空が広く見渡せる場所を選びましょう。
流星群は空一面に出現しますので、空をより広く見渡せる場所をあらかじめ見つけておくことで、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなります。
目が暗さに慣れるまで時間がかかりますので、最低でも15分間は観察するのがおすすめです。また、望遠鏡や双眼鏡を使用すると視野が狭くなってしまい、逆に観察しづらくなります。肉眼で空を眺めましょう。
肝心のお天気は?
雲は高さ10kmほどですが、流星は100kmほどに現れる、雲よりもずっと空高くの現象ですので、雲が少なく晴れていることが観察の条件となります。
14日の週は晴れる日が多い見込みですが、もし14日が迫っても当日夜にくもりや雨が予想されていたら、その前日の13日も普段よりは多くの流れ星が見られます。
最低気温は5~6℃まで下がり、身体にこたえる冷え込みです。寒さ対策は万全に、天体観測を楽しみましょう。
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参考:国立天文台
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気象予報士 太田絢子
気象予報士、防災士。中学生のころから気象に興味をもち、大学在学中に気象予報士試験に合格。卒業後は損害保険会社に就職し、交通事故や自然災害に遭った人へのサービス業務に従事。自然災害が多発するなかで、犠牲者をゼロにしたいと思うようになり、気象キャスターへ転身。現在は地元名古屋のCBCテレビ「チャント!」などに出演中。趣味はモーニング巡り、季節の箸置き集め。