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LIFESTYLE

2022.09.21

10月~12月の17時〜19時台は死亡交通事故が多発。薄暮時間帯の対策に有効なのは…【気象予報士・太田絢子が解説】

2022年9月21日〜30日は、秋の全国交通安全運動期間。9月30日(金)は交通事故死ゼロを目指す日です。冬に向かって日が沈むのが早くなる今は、交通事故が起こりやすくなる時期。原因や対策を気象予報士の太田絢子が解説します。

気象予報士 太田絢子

今気をつけたい、夕暮れ時の事故

夏至からおよそ3ヶ月が経った今、どんどん日が沈むのが早くなっていますよね。

東京の夏至の(今年は6月21日)日の入り時刻は午後7時ちょうどでしたが、9月21日は午後5時40分。比較すると1時間20分も早くなっているのです。

そんな日が沈むのが早くなる今の季節は、交通事故が起こりやすくなります。

◆交通事故による死者数が多くなる10月~12月

交通事故死者数の推移

▲出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)を元に作成

昨年の月別交通事故死者数の推移を見てみると、10月~12月は他の月に比べ死者数が多くなっているのがわかります。

交通事故死者数が最も少ない5月と最も多い12月を比較すると、約100もの差が。

◆死亡事故が多い時間帯は17時〜19時台

時間帯別の死亡事故件数

▲警察庁ホームページより

時間帯別に見てみると、17時〜19時台が最も多くなります。

この時間帯に死亡事故が多くなる原因として考えられるのは、多くの人の帰宅時間帯にあたるため交通量や歩行者が多くなることや、薄明りの残る夕暮れ時は視界が徐々に悪くなりドライバーと歩行者がお互いの存在に気づきにくくなることなど。

◆自動車×歩行者の衝突事故が最も多い

当事者別の時間当たり死亡事故件数

▲警察庁ホームページより

事故類型別死亡事故件数

▲警察庁ホームページより

薄暮の時間帯は「自動車対歩行者」の事故の割合が最も高く、時間当たりの件数は昼間と比べて約3.6倍多いことが分かっています。なかでも歩行者が横断中の事故が約9割を占めており、歩行者自身もより気をつける必要があります。

私たちができる対策は?

事故を防ぐためにも、私たちができることをおさらいしておきましょう。

ドライバー側と自転車・歩行者側、2つの立場から対策を。

ハートマークの反射材
(c)Shutterstock.com

◆ドライバーとしては「早めのライトの点灯を」

薄暮の時間帯は昼間と比べて視界が悪いため、ドライバーは速度を落として周囲の状況に一層気を配りましょう。

また、暗い道では対向車や先行車がいない場合、ハイビームを活用するのも有効です。歩行者などを遠くから発見することができます(※くれぐれも対向車と行き違うときや、ほかの車の直後を走行するときは、ロービームに切り替えましょう)。

◆自転車利用時や歩行者としては「反射材」の活用を

歩行者側が車の存在に気づいても、ドライバーからはよく見えないことがあります。

そのため歩行者や自転車に乗る時は、明るい目立つ色の衣服を着用したり、反射材やライトなどを活用しましょう。自転車には反射材がついているものも多いですが、カバンや衣服につけられるキーホルダーやシールの反射材もあります。

反射材をつけていると、つけていない歩行者よりも2倍以上手前で発見できるといわれています。周りの高齢者や小さいお子さんにもぜひ声かけをして、取り入れてみてください。

参考:薄暮時間帯における交通事故防止

TOP画像/(c)Shutterstock.com

太田絢子

気象予報士 太田絢子

気象予報士、防災士。中学生のころから気象に興味をもち、大学在学中に気象予報士試験に合格。卒業後は損害保険会社に就職し、交通事故や自然災害に遭った人へのサービス業務に従事。自然災害が多発するなかで、犠牲者をゼロにしたいと思うようになり、気象キャスターへ転身。現在は地元名古屋のCBCテレビ「チャント!」などに出演中。趣味はモーニング巡り、季節の箸置き集め。

【気象予報士・太田絢子の解説記事】

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