義実家の手土産、何が正解なの?
義実家への手土産ほど難しいものはないかもしれません。金額の相場や、どんな手土産が喜ばれるのでしょうか。
◆義実家への手土産の相場は?
年に数回と、帰省の頻度が少ない場合には、3000円〜5000円程度のものがベター。
頻繁に帰省するという人は、毎回持っていく必要はないのかも。2回に1回、3回に1回2000円程度のものを持っていくなどし、家計にも負担がかからないようにしたいですね。
◆手土産はどんなものがいい?
手土産といえば、ケーキや和菓子などが一般的。帰省時にみんなで食べられるようお肉やお魚、ハムやソーセージなどの生鮮食品、昆布やかつおぶしといった調味料のセットもよさそう。
また、自分ではなかなか買う機会のないちょっと高級な紅茶やお茶なども喜ばれるでしょう。お酒が好きなお家なら、断然お酒が喜ばれます。年末年始なら、金箔入り日本酒などお正月向けの限定商品なども良いでしょう。
筆者は年末くらいしか義実家に帰らないので、奮発して大きなカニをお歳暮として贈り、帰省した時にお鍋にしてみんなで食べるのが習慣になっています。
手土産を渡す時のマナー
義実家とはいえお客さまではないので、玄関先で手土産を渡して帰省早々慌ただしくさせるよりは、リビングに入ってからや、荷物を片付けて落ち着いてから渡すと良いでしょう。
筆者の場合、帰省時は手土産を先にお仏壇に供えます。お仏壇のある家なら、ご両親に渡すだけじゃなく、「お仏壇に先にお供えした方がいいですか」と声をかけてみるのも一つかもしれません。
また、マナーやしきたりに厳しいご実家であれば、風呂敷に包んで持参するのもいいかも。お土産を買うと小分け用の紙袋がついてきますが、古くからの習慣に準えて風呂敷から手土産を出して渡すのも素敵です。
ただし、手土産マナーも独りよがりになると相手がいい印象を持ちません。義実家・義親のキャラに合わせて、手土産の渡し方には工夫を。
手土産はいらない、と言われたら?
「手土産はいらない」と言われ、はいそうですか、と手ぶらで行くのは危険です。本当に何も持っていかなければ「常識のない嫁だわ」「社交辞令を間にうけて手ぶらで来るなんて信じられない」と、義親(特に姑)を敵に回してしまうかも……。
たとえいらないと言われても、形だけでも持参する方が安心。気軽なものを持参し、「手土産はいらないと言っていただいたんですが、美味しそうだったのでつい買ってきてしまいました」と一言添えて渡してみるといいかもしれません。
手土産を持参しなくなったワケ
あることがきっかけで、義実家に手土産を持参することをやめたという人がいます。どんなことがあったのでしょうか?
「結婚後の初めての帰省で、行列ができる百貨店の昆布のセットを持参しました。渡した時は『ありがとう。嬉しいわ〜』と言ってくれたのに、包みを開けることもなく、翌日も、その翌日もそのまま放置。3日目には義父が脱いだ靴下を上に乗っけていました。昆布がダメだったのかと思い、夫にも相談して毎回手土産を持参しましたが、封を開けてそのまま放置がほとんど。平均6日ほど泊まりますが、『持ってきてくれたお土産、せっかくなので開けてみましょうか』と言われたことはありません。
何度目かの帰省のとき、隣家の人が、見た目はあんまりだけど美味しい地元で有名なお饅頭を持ってきてくれたのですが、封を開けるや否や義父が『げ、きもちわり、こんなのいらね』って言ったのを聞いて、もう手土産はやめよう、と思いました。人からいただいたものに対してこんな言い方をする人たちに贈り物をしても意味がないと思ったからです。それから一度も持参していませんが、とくに何にも言われていません」(39歳・女性/自営業)
義実家への手土産って毎回選ぶのに苦労する、ちょっとめんどくさいものでもありますよね。コミュニケーションの一つとして毎回手土産を頑張って選ぶのもいいですし、最後のエピソードのようにいっそのこと持っていかないというのも一つ。
贈る方も贈られる方も、ストレスなく気持ち良いやりとりになるといいですね。
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ライター/コラムニスト コマツマヨ
WEBサイトライティングをメインに、インタビュー、コラムニスト、WEBディレクション、都内広報誌編集、文章セミナー講師など幅広く活動。