夫婦喧嘩の原因は? 帰省で夫婦喧嘩になったリアルエピソード
実家に帰省、というイベントは、夫婦喧嘩の原因にもなりやすいものです。実際に、帰省が理由で夫婦喧嘩に発展した経験を持つ既婚女性3名のエピソードを紹介します。
◆義母のイヤミな行動。義母の肩を持つ夫にもイライラ(39歳・女性/自営業)
「結婚後、初の帰省。食事の準備を手伝おうとしたら義母に『もう準備はほとんど終わってるので手伝わなくて良いわよ。その代わり食事後の片付けをお願いね』と言われたので、ありがたくそうしましたが、なぜか急にみんなの前で『あー忙しい、忙しい』と連呼。その後も掃除を手伝ったら『私は気にならないけど、あなたはそんなところまで気になるのね〜』、洗濯物を畳んでいたら『そんなに丁寧に畳んで几帳面ね〜』となんとなく含みのある言い方にだんだんとイライラ。
自宅へ帰る車の中で、夫から『なんでご飯の準備手伝わなかったの?』『母親が掃除できてない部分まで指摘したんだって?』と言われました。どうやら義母が、私が何もしないと夫に言ったようです。夫の誤解を解こうと本当のことを話したけれど、夫は母はそんな性格じゃないと私を全否定。ブチギレてやりました」
◆妻や子供を置いて、夫が飲み会に行ってしまう(38歳・女性/保険会社勤務)
「子どもが0歳のときに夫の実家に帰省。夫が地元の友達と飲みに行きたいと言うので、『たまにしか会えない地元の友達だし、ゆっくりしてきていいよ』と言ったら、始発まで帰ってきませんでした。朝まで飲んだので昼間はずっと寝ていて、起きてきたら小さい子供がいる友達の新居に行くと言って私たちを置いて再び出かけました。
結局5日間の帰省で夫が家にいたのは初日のみ。まだ慣れない夫の親のもとに子どもと二人で残されてかなり居心地が悪かった。それがきっかけで喧嘩になり、私は子どもを連れて実家に帰り、離婚寸前のところまでいきました」
◆義母が子供に勝手にご飯を食べさせようとした(35歳・女性/薬品会社勤務)
「子どもが産まれて初の義実家への帰省。まだ離乳食を始めてすぐだったので、10倍がゆを少しずつ与える段階で、義母にもそう伝えていました。ところが、私がお風呂から上がって台所に来てみると、床に座らせて孫の口の中にこっそりと豆腐を入れようとしている義母の姿が。まだ食べさせていないということを伝えても『そうだったっけ?』とシラを切る姑。すりつぶしているのならともかく固形の絹豆腐で、喉に詰まらせたりもしアレルギーがあったら大変なことになっていたかもと思ったらゾッとしました。夫は何も悪くないけれど、あの人の息子だと思うと腹が立って仕方なくて、私の気持ちが冷めるまで数日の間、夫への態度はひどいものでした」
帰省中の夫婦喧嘩、回避する方法はある?
帰省が理由で喧嘩が起きると、次の帰省時にまた同じことで喧嘩をしてしまうかもしれません。事前にルールを決めたり行動予定を共有したりなどして、喧嘩が起きないように気をつけてみてはいがかでしょうか。
◆帰省中の計画を立て、夫と共有する
帰省中のスケジュールが何も決まっていないと夫が好き勝手な行動に出てしまうかもしれませんし、義親の急なリクエストを聞き入れざるを得ないこともでてきます。
帰省中の行動予定やスケジュールを事前に夫婦で共有しておけば、予定外の行動を取ることもありません。気持ちにゆとりもできます。
◆「普通こうするでしょ」という期待はしない
あなたの考えや気持ちは直接声に出して伝えないと伝わりません。夫や義親の行動を見て、思っていたような行動をしてくれないから、予想外の行動をしたからとイライラしたり、「普通こうするでしょ?」「普通はこうでしょ?」とこちらの常識を押し付けたりするのはNGです。
してほしいこと、もしくはしてほしくないことがあるなら事前に伝えましょう。義親の行動で困ったことがあるなら夫に話してもらい間に入ってもらうなど、事前に相談をしておくとトラブルを回避できる可能性が高くなります。
◆長居しない、帰省中に家族で旅行に行くなどルールを決める
帰省が長くなると、それだけトラブルが起きるリスクも高まります(義実家に帰るだけでトラブルというのもなんですが……)。「実家には3泊以上はしない」「連休中は半分だけ帰省し、半分は家で家族だけで過ごす」などのルールを決めておくといいかも。
長期で帰省する場合は、間で1泊や2泊の旅行を予定し、義実家に滞在する時間を少しでも減らしたり、義実家の家事を手伝う機会を少しでも減らすようにすれば、トラブルが起きるリスクを減らすことができますね。
夫への相談で、これだけは守りたいこと
基本的に夫は妻の味方(のはず)なので、帰省に関してや義実家で困ったことがあるなら夫に相談し、夫婦で情報共有をしておくべきです。ただ、その伝え方には注意が必要。
自分の実家や親のマイナス面を伝えられるのは気持ちの良いものではないので、あくまでも「相談」という形を取り、「もし何か困ったことがあったら助けてほしい」というお願い形式や「喧嘩になりたくないからその方法を事前に考えておこう」と提案形式で伝えるようにしましょう。
間違っても「あんたの親はデリカシーがないんだよ!」「あんたの母親は孫を殺す気か?」などと全否定スタイルは避けて。
人によっては、最も憂鬱なシーズンでもある年末年始。せめて夫婦喧嘩をすることなく、静かな年末年始を過ごしたいですね。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
ライター/コラムニスト コマツマヨ
WEBサイトライティングをメインに、インタビュー、コラムニスト、WEBディレクション、都内広報誌編集、文章セミナー講師など幅広く活動。
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