帰省時の手みやげは、こう選ぶ!
年末年始を控えるこの時期、そろそろ帰省時の手みやげを選び始めている人も多いのでは。相手が欲しいものをわかっていれば困りませんが、自分で選ぶのはなかなか難しいもの。
「贈りものを選ぶときは、贈る相手や状況についてはもちろん、贈る商品の特性も知ることが大切」。そう語るのは、メディアでも活躍中のギフトコーディネーター・冨田いずみさん。
そこで、冨田さんの著書『心から喜んでもらえる 贈りもののマナー』より、帰省の手みやげを選ぶコツについてご紹介します。
お正月は… 少しあらたまったものを
この時期の帰省みやげは、お歳暮とお年賀を兼ねて贈ることも。その場合、一年の締めくくりと年始の挨拶の気持ちを込めることになります。普段の帰省は3,000円程度の軽いもので良いですが、少しあらたまった形で5,000円前後のものを選ぶとベスト!
年の瀬や新年を迎える食卓に豊かさを添える食品類が喜ばれます。また、もっとうれしいのは普段よりも少し贅沢なもの。入手困難な日本酒や焼酎などを選んでみては。
お盆・夏休みは… 季節感のあるものを
お中元を兼ねた帰省みやげの場合、季節感と日ごろの感謝の伝わるものを贈りましょう! 地元では入手できない名産や名品、夏らしい飲料や冷やしておいしいものもいいですね。
夏バテ気味で食欲がないときでもツルツルッと食べられるそうめんも夏ギフトの定番です。
GWや連休は… いつもとは違うひと工夫を
最近では、一緒に食事をしたり、旅行をしたり…… ちょっぴり贅沢な時間を贈る人も増えています。あえて〝もの〟を贈ることにこだわらず、自由な発想で選んでみて。食事&旅行券やカタログギフトなどもオススメです!
義理の両親には…
義理の両親への贈りものに困ったら、カステラなどを選んでみては。〝棹もの〟〝棹菓子〟には「細く長くおつきあいのほどを」という意味合いがあります。
〝生もの〟は基本的にNG!
実家の両親向けなど、自分で調理するなら特選海鮮物や高級精肉なども例外的にはあり。でも、義理の両親や親戚には手間を取らせたり、気を遣わせたりするものは避けた方が無難。
田舎(実家の地方)のほうが明らかに優れている食材などもNG。果物なら、ジュレなどに加工したセンスの感じられるものを選ぶと好印象!
書籍『心から喜んでもらえる 贈りもののマナー』では、このほかにも贈る相手やシーンにあわせて贈り物を選ぶポイントについて紹介されています。「何を贈ったらいいのかわからない」と悩んでいる方は必読! きっとヒントが見つかるはず。ぜひチェックしてみてくださいね!
トップ画像/(c)Shutterstock.com
『心から喜んでもらえる 贈りもののマナー』(高橋書店・著/冨田いずみ)
「もらったはいいけど使わないな……」「渡したけど大した反応もなくて大丈夫かな……」こんな経験、一度はあるはず。今や空前のギフトブーム。何がいいのか選ぶのも至難のワザ。そこで本書では、プライベートやビジネスで贈りものを渡す全40シーンを収録。ギフト界の第一人者が「贈って喜ばれるもの」「贈っちゃいけないもの」を、300点余りのやさしいイラストとともに解説。冠婚葬祭ではもちろん、祝儀袋・不祝儀袋についても掲載。他にも「お返し」の基礎知識、お花の選び方、風呂敷の包みかたなど盛りだくさん。いざというとき役立つし、見ているだけでも楽しい一冊です。
●著者プロフィール
ギフトコーディネーター。広告・映像・音楽企画制作において、コピーライター、作詞、スタイリング、プロデュース業を経てフリーに。食品・ファッション・インテリアなど多岐にわたる高感度なギフト選びや贈るマナーを提案。TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEBへの情報提供、監修、執筆など幅広く手がける。