ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#25>
こんにちは、ライター・安本由佳です。
およそ1年前から、Instagramのストーリーズでお悩み相談を受けています。
私自身すべての「正解」を知っているわけではありませんが、相談者さんの立場に立って真摯に考え発信し続けたところ、連日たくさんのお悩みが届くようになりました。
Oggi.jpでは、いただいたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
前回記事:『夫に尽くすのはもうイヤ… アラサー妻が疲れ果てた結婚生活のリアル<働く女性のお悩み相談室#24>』
お悩み相談は、現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。
さて… 今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!
36歳・独身女の年末年始が地獄…
お悩み:今年36歳です。姉も弟も結婚し、私だけが未婚。年末年始が地獄です。皆が子連れや夫婦で帰省する中、実家にいるのが苦痛で… 昨年は1時間で帰ってきてしまいました。親は何も言いませんが、私を見るときどことなく不安そうな表情に感じます。また幸せそうな女友達の様子を目の当たりにすると惨めになってしまい、涙が溢れてしまうことも。こんな自分が嫌いで抜け出したいのです。何かアドバイスをお願いします。
30歳を超えて独身でいると、実家で肩身が狭くなるというのはよく聞く話です。
ご両親は娘に「結婚して子どもを産む」という、既存の価値観で「幸せ」とされる人生を歩ませて安心したいんですよね。実家に戻るたび口煩く言われ嫌な思いをしているアラサー女性、きっとたくさんいることでしょう。
そういう場合、しばらく実家から足が遠のいてしまうというのも致し方ない気がします。
けれど、相談者さんの場合はご両親から何か言われているというわけでもなさそうですよね。
先に結婚した姉や弟に引け目を感じ、自ら居心地の悪さを感じているのだとしたら… 一度あれこれ考えるのをやめてみませんか。
年末年始を賑やかに過ごせる実家がある。その幸せをありがたく享受して、その他のことには鈍感力を発揮するんです。
相談者さんが居心地悪そうにしていると周りも気を遣う。多少無理をしてでも笑顔で楽しそうに過ごしていれば雰囲気も自然とよくなる。そういうものではないでしょうか。
「独身」は、自立した女だけが選べる選択肢
相談内容を拝見して気になったことがあります。こんな自分が嫌、惨めで涙が溢れる… その根本原因は、どこにあるのでしょう。
「結婚したいのにできていない」ことが悔しいのでしょうか。それとも36歳・独身という状況に対する「周囲からの視線」が惨めなのか。
相談者さん自身が一体どちらに苦痛を感じているのか、ここはハッキリさせておいた方が良さそうです。
「結婚したいのにできていない」ことが原因なら、解決法はただ一つ。
婚活アプリでも結婚相談所でも利用してとにかく動きましょう。「絶対に結婚する」という目的を明確に持って行動するのみ(リアルな婚活ノウハウの詰まった小説「不機嫌な婚活」もぜひ参考にしてみてくださいね)。
たとえすぐにはうまくいかなかったとしても、少なくともウジウジ悩んだり自己嫌悪する時間は減ります。
そうではなく、実は自由な独身生活に満足しているのに、家族を含めた「周囲からの視線」が相談者さんを惨めにさせているのだとしたら… これには呪いの解放が必要です。
確かに現代においてもなお、結婚し子どもを産んだ女が偉いという風潮が完全には消えていません。しかしそれはただ、女性の役割が「家庭を守り子を育てること」であった時代の名残。
社会に出て働き「家庭を守る」以外の役割を持った相談者さんには当てはまらない価値観です。
今の時代、独身は恥なんかじゃありません。
むしろ金銭的・精神的に自立した女性だけが選べる贅沢な選択肢じゃないですか。自信を持って独身ライフを満喫すればいいんです!
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒 化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。 2015年に軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか、軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて販売中。