かわいそうな人とは?
「かわいそうな人」という表現は、少し漠然としていますね。まずは、どのような人を指すのかをお伝えしましょう。
かわいそうな人とは、言い換えれば「周りから煙たがられる性格の持ち主」のことです。そう捉えると、ネガティブなニュアンスがありますね。周囲から「哀れ」、あるいは「痛い」と思われたり、「あの人のようにはなりたくない」と思われたりします。
たとえば、周りからの注目を浴びたいために自慢話や過去のつらい経験ばかり話すような人はいませんか? そんな人は、かわいそうな人だと哀れに思われるでしょう。また、職場などでは、空回りしている人などをかわいそうな人と言うことがあります。
かわいそうな人の特徴とは?
あなたはかわいそうな人になっていませんか? チェックしてみてくださいね!
1:物ごとを悪い方向に捉えがち
物ごとを客観的に捉えるのが苦手で、偏った見方をしたり、被害妄想につながったりすることも多くあります。たとえば、同僚たちが話している様子を見て「自分の悪口に違いない」と思い込んだり、上司が同僚に仕事を依頼したら「自分は信頼されていない」と不安に思ったりしてしまいがち。
自分の思い込みに対して根拠のない自信があり、人のアドバイスや意見を聞き入れません。親身になってアドバイスされても、それを受け入れず、反対に不快感を抱き、拒絶してしまうことすらあります。
2:発言がネガティブ
特徴1でお伝えしたような傾向とも重なりますが、ネガティブ発言が多く、周囲を不愉快な気持ちにさせるのもかわいそうな人の特徴です。
みんなで話題のカフェに行こうと話しているときに、「入店するのに並ばなくちゃいけない」「SNSを意識している店はおいしくない店が多い」などと、根拠もなく否定的な言葉を並べることも。
人に対する悪口や不満も少なくありません。人によっては容姿に対する差別的な発言をして、周囲を絶句させてしまうこともあります。またかわいそうな人は、周囲からはうんざりされていることに気付けない人が多いです。
3:感情をコントロールが苦手
かわいそうな人は、感情をコントロールできない人が多い傾向にあります。イライラを抑えられず、多くの人がいる中で声を荒らげたり、不必要に他人を叱責したりする様子に、周囲は「かわいそうな人だなあ」と感じるのです。
たとえば、部下がささいなミスをしたときに、人目もはばからず「こんなこともできないの!」と怒鳴るような人。お店などで、店員に「客に対してその態度はなんなの!」とヒステリックに怒鳴る人も同様です。
また、いつも機嫌が悪く、周囲にイライラしているのが伝わってしまうような人も、精神的に追い詰められている様子が、哀れに思われかわいそうな人に見られることが多いでしょう。
かわいそうな人になってしまう原因とは?
かわいそうな人になってしまうことにも、いくつかの原因が考えられます。
1:視野が狭い
視野が狭く、思い込みが激しいとかわいそうな人になりやすくなります。自分のことしか見えておらず、相手の立場に立って物事を考えることができません。
たとえば、上司からスキルアップが必要な仕事を任されたとき、「自分の成長を期待してくれている」とプラスに捉えることもできますね。しかし、かわいそうな人は、自分がつらいことにばかり目が向くので、「課長はわざとストレスを与えている」のようにマイナスに捉えてしまうのです。
ここで、周りから「チャンスだね、がんばってね」と励まされても、「みんなでグルになっている」と考えがちなのがかわいそうな人。自分の視野の狭さに気づくチャンスを逃してしまっていると言えるでしょう。
2:ストレスが多い
かわいそうな人は、日々何らかのストレスにさらされています。仕事や家庭、人間関係のトラブルなどによって、心にゆとりが持てなくなっているのです。
心にゆとりが持てない状態が長く続くと、感情をコントロールしにくくなります。その結果、なんでもないことでもイライラしてしまうのです。また、冷静な判断力も低下するため、被害妄想的な発想が多くなることもあるでしょう。
3:常に他人を意識している
何ごとにも、上には上がいるものです。なのにいつも誰かと自分を比較して羨ましいとばかり思っているのは、かわいそうな人だとは思いませんか?
たとえば、友人が結婚すると聞いて、素直に喜べない人などがそうです。そのときは「よかったね」と喜んでいるように見せても、心の中は嫉妬心でいっぱい。嫉妬心を心に留めておけず、陰口をたたいてしまう人もおり、周囲からかわいそうな人だと思われてしまいます。他人と比較ばかりしてしまうのは、自信のなさやコンプレックスの裏返しです。
かわいそうな人から脱却するにはどうしたらいい?
もし、あなたにかわいそうな人の要素があるようなら、次の3つを心がけてみてください。きっと、かわいそうな人から脱却できるはずです。
1:他人の意見に素直に耳を貸す
どんなときでも、他人の意見を素直に聞くように心がけましょう。意識していくことで、偏った思考や解釈が和らいでいきます。まずは、家族や友人など身近な人から始めてみてください。
2:長所を伸ばそうとする
人と自分を比較するのをやめ、自分の長所を伸ばすように努めましょう。人と自分を比較したところで、嫉妬やコンプレックスが生まれるだけであまりいいことはありません。自分の長所に目を向けることで、自信が持てるようになり、自己肯定感も高まります。
3:余裕のある暮らしをする
忙しい毎日から、少し離れる努力をしてみましょう。予定を入れるときは、余白を持つようにしたり、観光地でないところに旅行に行ってぼんやりする時間を持ったり、あるいはSNSを見る時間を減らしたりすることもおすすめです。
リラックスし、心に余裕が持てるようになるとポジティブな考え方を持てるようになります。
もし、そこまでの時間がない場合でも、少し早起きして丁寧に朝食をとってみたり、お気に入りのカフェのモーニングに出かけてみましょう。自分なりのリラックス法をぜひ探してみてくださいね。
最後に
周囲からかわいそうな人と思われるのは悲しいことですね。そうはいっても、理由もなくそう思われることはないでしょうから、今一度自分を見つめ直してみましょう。それをきっかけにして、自分を少し変えることができれば、かえって素敵なことではないでしょうか。
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