【目次】
・「視野が狭い」とはどんな意味?
・「視野が狭い」人の特徴とは?
・「視野が狭い」人の心理・原因とは?
・「視野が狭い」の類語とは?
・「視野が狭い」人の改善方法とは?
・最後に
「視野が狭い」とはどんな意味?
あなたは「視野が狭い」ですか? それとも「視野が広い」方でしょうか? 職場や学校などで、「視野が狭い」と言われたら、ショックに感じる人も多いはず。そもそも「視野が狭い」とは、どのような言葉なのでしょうか、詳しい意味を解説します。自分や身の回りの人が「視野が狭い」かどうか診断してみましょう。
意味
「視野が狭い」とは、「物事を考えたり、判断したりする範囲が狭いこと」「外界との接触が少なく、狭いコミュニティーにいるさま」を表す言葉です。「あの人は視野が狭い」というように、人の性格や能力を表現する時に使われます。
主に、目の前のことや、自分のことしか見えていないような人であったり、細かいことにこだわって、柔軟性にかけている人のことを、「視野が狭い」ということが多いでしょう。
「視野が狭い」人の特徴とは?
それでは「視野が狭い」とは、具体的にどのような特徴がある人のことを指すのでしょうか? 自分や周りの人が、当てはまるかどうかチェックしてみましょう。
1:目先のことしか考えない
「視野が狭い」人は、目先のことしか考えられないことが特徴です。目の前にあることに囚われすぎて、物事の全体像を掴んだり、先の見通しを立てることができません。計画性がなく、その場しのぎで物事を行うため、ミスを犯しやすい性格でもあるでしょう。
2:客観的に見ることができない
「視野が狭い」人は、物事を客観的に見ることが苦手です。特にビジネスの場面では、問題が起これば客観的にみて冷静な判断を下すことが必要です。しかし「視野が狭い」人は、自分の考えや感情に囚われてしまい、解決策を見つけることができません。結果的に周囲の人に迷惑をかけてしまうことが多いようです。
3:自分の意見が正しいと思っている
「視野が狭い」人は、自分が正しいと思っている傾向があります。そのため、家族や友人、職場の人の意見を柔軟に聞くことができません。失敗して初めて、自分の判断や行動が正しくなかったことに気づく人も多いでしょう。自分の考えを実行することも大切ですが、その前に他の人の意見を聞き入れることも必要です。
「視野が狭い」人の心理・原因とは?
視野が狭くなってしまいがちな人には、どのような原因や心理があるのでしょうか。一緒に見ていきましょう。
1:自分の知識に自信を持っている
自分の今までの経験や知識を過信している人は、視野が狭くなってしまいがちです。自分の培ってきた経験を生かすことも大事ですが、新しいことをゼロから吸収することも欠かせません。
2:心身が疲れている
誰でも心身が疲れていると、余裕がなくなり視野が狭くなってしまいます。イライラしやすかったり、焦って行動しやすいと、人間関係にヒビが入ったり仕事でのミスも多くなります。一度、深呼吸してリラックスできる時間を作ってみましょう。
3:自分の意見が通る環境にいた
自分の意見が常に通る環境で育つと、自分の考えが正しいと思い込んでしまうこともあるようです。なかなか他人の意見を聞くことがないため、周りから、わがままに思われている人も…。自分から歩み寄ることも、時には必要かもしれません。
「視野が狭い」の類語とは?
「視野が狭い」という言葉は、なかなか人に対して使いにくい言葉でもありますよね。似た意味を持つ言葉も覚えて、会話の中で役立てましょう。
1:蛸壷化
「蛸壷化(たこつぼか)」とは、「自分だけ狭い世界に閉じこもっていて、外部に目を向けない人や物事のたとえ」です。ビジネスの場面では、業界内で孤立した企業であったり、部署間に壁があるような時に使われます。ちなみに「蛸壷」とは、タコをとるために作られた素焼きの壺のことです。海底で狭いツボの中に閉じこめられたタコに、閉鎖的な状況の人の姿を重ねたのかもしれませんね。
例文:「業界の蛸壷化を懸念する」
2:近眼的
「近眼的(きんがんてき)」とは、「目先のことに囚われている人や、考え方が狭い人」を指す言葉です。目の前の細かいことにこだわって、融通が効かない人のことを揶揄する時に「あの人は近眼的だ」などと表現します。物事を考える範囲の狭い「視野が狭い」とよく似た言葉ですね。
例文:「彼はいい大人なのに、近眼的で困る」
3:見識が狭い
「見識(けんしき)が狭い」とは、「判断力や、しっかりとした考えがないこと、物事を深く見通す能力が足りないこと」を指します。主に知識が浅く、狭い視野でしか物事を判断できない人のことを、「見識が狭い」と表現します。反対に優れた判断力がある人のことを、「見識を備えた人物」「見識がある人」といいます。
例文:「父に、お前は見識が狭いと怒られた」
「視野が狭い」人の改善方法とは?
「視野が狭い」と、自分の考えにがんじがらめになって悩んだり、仕事での人間関係がうまくいかなかったり、生じる問題がたくさんあります。「視野が狭い」性格を直したい方は、改善方法を実践してみましょう。
1:「〜すべき」という考えを取り払う
「視野が狭い」人は、「〜すべきだ」「絶対に正しい」「これが当たり前だ」などの、固定された考えを持ってしまいがち。ですが、そのやり方に行き詰まりを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「〜すべき」と思っていたことを一度取り払って、今まで見てこなかった選択肢にも目を向けてみましょう。会社や家庭以外の様々な人と交流する機会を持つことで、新たな考えや価値観が生まれ、視野が広がるきっかけになりますよ。
2:優先順位を考える
つい目先のことに縛られて、なかなか仕事が進まないという方は、仕事を始める前に優先順位を決めてみましょう。優先順位を明確にすることで、物事の全体像を把握しやすいといわれています。例えば、朝に1日の仕事の優先順位と締め切りを設定してみましょう。事前に計画を立てることで、仕事の抜けやミスを未然に防ぐことができますよ。
3:他人の意見に耳を傾ける
「視野が狭い」人は、物事へのこだわりが強い傾向があります。もちろん、「絶対こうしたい」「このやり方が合っている」という強い意志も大切です。しかし、たまには周りの人の意見やアイデアに、耳を傾けてみてはいかがでしょうか。他人の視点で物事を見たり、違う意見を取り入れることで見えてくるものもあるはずです。
最後に
「視野が狭い」人の心理や特徴、改善方法はお分かりいただけましたか? ついつい自分の考えにとらわれてしまったり、こだわってしまうことは誰にでもあることです。そんな時には、仕事の優先順位を考えてみたり、他の人の意見を取り入れてみるなどの習慣を取り入れると、視野が広がっていきますよ。「視野が狭いかも」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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