カリフォルニアとモアイとカナダがある!?
「海外はもう少し我慢」という人こそ行ってほしい。話題の糸島
様々な規制がなくなり海外への道がグンと近づいたということで始めたプチシリーズ、「そろそろ本気でハワイを考えよう」…ですが、「まだハードルが高くて無理」という人も少なくないのも事実。
そこで今回はハワイに行く前の国内。国内でありながら海外濃度の濃い、福岡県糸島に注目。「海外行きはまだ先になりそう」というあなたこそ、行ってほしい場所。
旅好き、料理好きな方なら、「糸島」という場所を既にご存知かもしれません。近頃ちょくちょく目にする(注目されている)場所ですね。その理由は大都市福岡市から車で30分という距離にもかかわらず豊かな自然が残り、野菜をはじめとする農産物や海からの魚介類に恵まれ、ほぼ自給自足が可能という素晴らしい環境に恵まれていることにあります。
そんな環境に惹かれた若い人たちの移住が増えたことで、彼らが始めたオーガニック農法やカフェ、糸島の食材を使った料理研究家の新たな料理が増え、それらが話題となり観光客数が増加、皆が潤うという。そんなある意味日本が目指すべき循環型、サスティナブルな観光スタイルが成立しているんです。
朝イチの便で福岡9時過ぎ着。滞在時間たっぷり
現地滞在時間を長くするためには、当然朝便狙い。今回は成田7時10分発のジェットスターを利用し、9時15分に福岡着。
今回、A321neo(LR)という新しい機材による運航便を利用。充電アダプターも装備され、予めスマホにダウンロードした映画も、バッテリー切れを心配することなく観ることが可能。シートはRECARO社製で快適な座り心地。ちなみに機内販売の朝食はこんな感じ。
朝早い到着ということに加え、空港から町の中心部までは約20分で到着。福岡空港の利便性高し! 更に加えて片道5,580円※~とリーズナブル。
※エコノミークラス「Starter」の運賃。支払手数料、空港使用料等別途必要。受託手荷物の料金は含まれず。ほか諸条件あり。
とりあえず荷物を預けにホテルへ。
全く新しいカジュアル・ライフスタイル ホテルブランド“CROSS Life”
10月1日開業したばかりのホテル“CROSS Life(クロスライフ)”。「聞いたことのないホテル」ですか? 実はここ、オリックス ホテルズ&リゾーツがローンチした新しいカジュアル・ライフスタイルのホテルで、クロスライフ博多柳橋とクロスライフ博多天神の2邸が同時OPEN。
クロスライフ博多柳橋が位置するのは、昭和レトロ感満載の趣き深い、柳橋連合市場の真横。
ローカルのアーティストによる小石原焼の館内サインなど地域との融合を目指しているとのこと。
全242室。エコノミー、コンフォート、スタンダード、コネクト、2段ベッドタイプなど様々な部屋タイプがあり。
クロスライフ博多天神にはデジタルアート大浴場、サウナあり。こちらも博多柳橋同様、館内アートも多数。
疑似海外体験@糸島その1 カナダ
荷物を預けたら糸島へ。最初に向かったのは森のカフェ。
糸島の山エリア、白糸の森の中にあるカフェでドリンクなど商品を購入したら、椅子を持ち出し森の中へ。
森の中に点在するツリーハウスの中から好きな場所を選んで椅子に座って好きなだけボーっとしていていいんです。なんとも贅沢な森林浴時間。昔行ったカナダのグレイスマウンテンの思い出が蘇ってきます。
疑似海外体験@糸島その2 モアイ
白糸の森の入口付近から遠く糸島の海を見下ろすように佇んでいる木像。
これはもう、イースター島のあれ、じゃないですか? 違う? いや、誰がなんと言おうとあれ。モアイですよ。微笑んでいる顔が、なんとも和ませてくれるじゃありませんか。
疑似海外体験@糸島その3 ウエストコースト
抜ける青空にそびえ立つパームトゥリー… これはもう思いいっきりステレオタイプなアメリカ西海岸。あいにく当日の海はベタ凪。サーファーの姿こそありませんでしたが、海沿いに立つ白いビーチハウス、透明度の高い海、砂浜はカリフォルニアのビーチに見えてきませんか?
そしてここでの名物は新鮮なイカ。この界隈では呼子のイカが有名ですが、同じ海で捕れる糸島のイカも同じくらいに美味。活き造りのお刺身で、天ぷらでいただきます。
疑似海外体験@糸島その4 タイの隠れビーチ
西側を向いた人気のない入り江に佇むレストランと、そのテラス席から見る光景。ここはプーケットの先に浮かぶ秘密のアイランド? 一年を通してビーチで営業をすることが許されていない、湘南エリアや須磨エリアではまずありえない光景ですよ。
極上のサンセットタイムを過ごしたら、そろそろ天神の町へと戻ります。
ということで、糸島で海外予行演習を終えたら、次の旅はリアル海外へ!
山下マヌー Manoue Yamashita
雑誌編集者を経て旅行コラムニスト/作家に。渡航回数350回超、最新刊『 山下マヌーのランキンハワイ最新版』で著作は62冊に。
Travel columnist&writer after a magazine editor.
Over 350 times to foreign travel, and over 60 books of the copyright so that work.