「さぁ、本気でそろそろハワイを考えよう!」その3
6月以降アメリカでは入国時の陰性証明が不要になり、7月からはハワイの小学校でのマスク着用義務が解除、お店やレストランでもマスク不要に。
日本でも9月からはワクチン接種3回以上終えていれば、日本帰国の際の陰性証明が不要に…。
そうなれば、いよいよ「ハワイに行こう」モードが上昇。
というわけで、「さぁ、そろそろ本気でハワイを考えよう!」と題し、最新現地取材から知る、アフターコロナのハワイの遊び方を紹介。今回は「お得&気になる新登場&リニューアル」。
最新ハワイの「お得&気になる新登場&リニューアル」情報
日本人観光客がほぼ消滅した2年間。残念ながらハワイから退場した店も少なくなく、その中にはリケリケドライブインのようにローカルや観光客に愛されていた老舗もあります。しかしその反面、新たに魅力的なお店が登場。その中から、とくに調査の網と自分の感性に引っかかった、気になったお店をピックアップ。
アウトリガーリーフ、ハレクラニ、シェラトン…。ワイキキエリアでは、コロナ以前からホテルのリノベーションが盛んに行われていたのはご存知のとおり。大型ホテルのリノベーションが話題になりがちですが、小規模なホテルもやっているところは、きっちりリノベーションを実施。
早めのブッキングがお得
WHITE SANDS HOTEL
今回画期的に変わっていたのが、WHITE SANDS HOTEL。以前にも当連載で紹介していますが、改めてご紹介。シャビーなハワイの雰囲気を残しつつも、ミッドセンチュリーのデザインを取り入れて一新。
「OLD SCHOOL STYLE, CONTEMPORARY COMFORT」と謳っているように、ヴィンテージ感あるモダンなホテルへと変身させることに成功。どことなくACEホテルのような方向を目指した?
ところでハワイに限らず、世の中のホテルの多くがダイナミックプライシングというスタイルを導入しています。一体どういうシステムかというと、需要と供給のバランスにより宿泊料金が変動する、というものです。つまり、空室が多ければ値段を下げ、満室に近づけば値段を高くなるということ。
宿泊料金は日々のように変わっていき、HPに表示されていきます。
ちなみに今回の取材の際、当初3週間前に予約した6泊分は一泊180ドルでしたが、スケジュールが変更となり、急遽5日前に追加で予約した際には、一泊350ドルと約2倍に跳ね上がっていた。ダイナミックプライシング、恐るべしです。予定が決まったら、早め早めのブッキングですよ。
ルームキー、カップ、シティガイドなど、小物や細部にわたりデザインも統一。
ブレーカーズなど古くから存在するホテルの特徴、部屋が広いという利点はそのまま。
おすすめはプールビュータイプのテラス付き。ただし、部屋によってテラスの大きさに差があり。予約リクエストの際に「プールビューの部屋で大きめのテラスの部屋」(I would like a room with a large terrace and a pool view, please.)などとリクエストしておくことを勧めます。
室内のインテリア、家具も一新。ミッドセンチュリー風かつ、オールドハワイスタイルなデザインで統一。
ジャクージーはプールバーの奥にあり。あまりにひっそりとした場所にあるため、滞在中に気づかない宿泊者も多い。バーのお客の目線を気にしなくて良いようにと工夫された配置? にしても、わかりにくすぎ?
ジャクージーと同様、こちらのテーブル席の存在もほとんど知られていない? プールバーの裏に設けられたこちらのテーブル席、ワケありカップルが「ハワイで忍ぶ夜」を過ごすにも、もってこいのロケーションですね。
バーメニューがお得
ISLAND VINTAGE WINE BAR
日本人観光客が増えてきたらきっと人気になるだろうなぁと、そう予感させるのがアイランドビンテージワインバー。「ん? どこかで聞いたことがある名前」。そう思ったあなた、正解! ハワイにおけるアサイボールブームの立役者的存在、アイランドビンテージコーヒーロイヤルハワイアンセンター店の隣で始めたワインバーなのです。
基本的には店の名前の通り、ワインを愉しむためのバー。ですが、料理のメニューも充実。しかもバーなので金額も手頃&ポーションも多め。仲間とシェアしながら気軽に飲んで食べて、割り勘でお得。そんな使い勝手の良いお店。
ここで裏技を一つ。人気のアサイボールを買い求めるお客で、常に行列していることの多いアイランドビンテージコーヒー。実はこの店からもアサイボールのオーダーが可能。つまり並ばずにOK。締めのアサイボール、いかがです?
オンザビーチのロケーションが貴重&お得
HAU TREE
「ハウツリー? それって、もしかしてハウツリーラナイの間違いでは」と思われましたか? いいえ、これでいいんです。カイマナビーチニューオータニホテルがニューオータニではなくなり、カイマナビーチホテルとしてリスタート。それに伴いこちらの名前も変更されました。
建物の外観はほとんど変わっていないものの、ロビー周りを開放的にしてビーチまで見通せるように。同様に、ハウツリーラナイにあったビーチとの柵を取り払い、こちらもかなり開放的に。
ジェームズビアード受賞店のテイストをお手頃価格で
Hey Day
ホテルのバーといえば、冒頭に紹介したホワイトサンズホテルのプールサイドに新たに登場したのが、こちら。ホテル自体が知られていない上、ここのバーの存在を知る日本人もまだ少なく、かなり穴場的に使えるバー。
実はこのバー、ダウンタウンの人気店Feteがオペレーションを担当。Feteといえば、シェフのロビンさんが2022年6月に、料理界のグラミー賞ともいわれる“ジェームズビアード”を受賞。以前にもまして予約困難な人気店になりました。そのFeteのテイストを汲むバーメニューがお手頃価格で食べられるという、これまたかなりお値打ちなバー。
ちなみにカウンター席のテーブルはブランコ状態。揺れで酔いが早く回り、ひっくり返ってしまわないようにお願いします。
ボリューム大。仲間とシェアしてお得。
Easy Que
カイルアエリアからも「人気出るだろうな」と予感させる店を一軒。
とはいっても開店は確か2019年。決して新しいわけではないのですが、コロナが流行りだした頃と重なったため、日本人観光客の人々にはそれほど知られていないと思われます。以前から日本人にも人気の店、“Over easy”の姉妹店。
人気店のOver easy同様、開店直後からローカルに人気となり、現在でもほぼ連日満席状態。推しの料理は店の入口にドカンとアピールしているように、BBQ。ハワイアンスタイルのBBQ、伝統的なアメリカンBBQを「モダンにアレンジした」料理が特徴。
昼間からお酒が飲めるのも特徴。だけどちょっとお高め。それなら毎日15時から17時のハッピーアワー。バーボン3ドル、ピッチャービール10ドル、ジントニック6ドルほか。円安な中にあって、嬉しいですね!
食べるべきはブランチスペシャル。ひとつ目のメニューがブリスケットロコモコ。頭に思い描くあのロコモコとは全く別物。ライスの上に鎮座しているのは、スモークされた巨大な香ばしい牛肉。ロコモコなのでグレービーがかけられ、そこに半熟卵とピクルス。これがこの店のロコモコだ。でかいぞ。女子なら3人で分けてもいいくらいに大きい。
ブランチスペシャルのもう一つのメニュー、ブレッククファーストブリトー。BBQポークとスクランブルエッグ、黒豆が巻かれたブリトー。これまた巨大。ブレックファーストとネーミングされているものの、こんな巨大なブリトーを朝から完食するやつがいるのか?!
これまた仲間と分けて食べる。だけどそれではお店に申し訳ないので、ちゃんと人数分のドリンクをオーダー。運転しないなら、ハワイっぽいネーミングのカクテル、ハードリリコイスイートティを。
まだまだ新しい店はいろいろあります。だけどここで全てを紹介してしまっては、次にが行くときの楽しみが減ってしまうというもの。新旧入れ替わったハワイを見つけて旅する。ハワイをそんなふうに楽しめるのも、アフターコロナの時期だけかもしれません。
ガイドブックに紹介されてしまうより先に、新しいハワイを見つけて歩いてみてください。
山下マヌー Manoue Yamashita
雑誌編集者を経て旅行コラムニスト/作家に。渡航回数350回超、最新刊『 山下マヌーのランキンハワイ最新版』で著作は62冊に。
Travel columnist&writer after a magazine editor.
Over 350 times to foreign travel, and over 60 books of the copyright so that work.