HAWAII完全復活のその日に備えて。HAWAII現地レポート
Vol.4 ローカルも知らない超穴場「ワヒアワ」
今すぐには行けないものの、やはり多くの人が行きたくてうずうずしている、HAWAII。ハワイ旅行完全復活のその前に、若干フライング気味ではありますが、先日久しぶりにハワイへ。しばらく行っていない間にハワイはどう変わっていたのかをシリーズでレポート。
3月から帰国者隔離措置が緩和される予定という嬉しいニュースを受けての、ハワイ最新レポート第4段は、「NO密で濃密なエリアに行こう!」という提案。ガイドブックやブログ記事などに多くのハワイ情報が溢れているように思えても、まだまだ未知の穴場や、興味深いローカル濃度高めのエリアが残されているのがハワイ。今回はそんなエリアのひとつ、「ワヒアワタウン」に出かけます。
ハワイ通を気取れるマニアックタウン「ワヒアワ」
「ワヒアワ」、オアフ島の中央に位置するこの地名を聞いて、すぐに場所が思い浮かぶ人はほとんどいないと思います。今ではすっかり廃れてしまいましたが、かつては何千人もの人がパイナップル畑で働く、オアフで2番目に大きな町だったんです。
ワヒアワの名前と存在を知らなくても、多くの人がこのエリアを通過したことがあるはず。
ワイキキからノースエリアへ車で向かう際、多くの人がH1経由H2というコースを利用していると思うのですが、H2の終点がワヒアワ。これまで観光客にとっては、単なる通過するだけの町だったのが、近頃かなり趣き深いエリアになっているのです。
◆Goodwill Store & Donation center
ワヒアワには米軍施設スコフィールドバラックスがあり、施設内外に約1万7千人の軍関係者が暮らしています。軍関係者は配置転換も多く、ハワイを出ていく際にはスリフトショップに服を寄付したり、売っていく人もいたり。
ここグッドウィルは、全米で展開するスリフトショップ。ハワイでも数店舗を展開する中、ここの規模は最大級。軍関係の服も多く、その手のものが好きな人も要チェック。また観光客相手ではないので、値付けもとことんローカルプライス。宝探し感覚でアメリカンカジュアルブランドや掘り出し物のアロハを見つけてください。
住所:823 California Ave # A14, Wahiawa, HI 96786
Goodwill Store & Donation center
◆Taqueria El Ranchero
ハワイでメキシコ料理が大流行というのは、前回のフードトラックの回でお話したとおり。ワヒアワでメキシカンの名店といえば、間違いなくここ。ヒスパニック系の軍関係者も多く利用していることから、味とボリュームとサービスに間違いないということがわかります。
▲ドリンクを頼んだら、お通し的に登場した山盛りのトルティーヤチップス(無料)。
▲ブリトー($12.95)もまた巨大。1つを2人でシェアしてもまだ多い? 軍関係者のお客が多いだけあって、ボリュームも本国並みか!?
住所:823 California Ave, Wahiawa, HI 96786
グッドウィルとこちらの店は、どちらもワヒアワショッピングセンター内にあります。
◆THE VINTAGE HAWAII & STN
カメハメハHWYとカリフォルニアAVの交差点を中心に、ユニークなショップが登場し始めています。先述のグッドウィルはどちらかというと男臭高めですが、こちらはオシャレ系ヴィンテージのセレクトショップ。
一点ものなのも多く何があるかは訪問時の運次第ですが、覗いて見る価値あり。
住所:43 Kamehameha Hwy, Wahiawa, HI 96786
◆SANTO LOCO
ビンテージハワイSTNの隣にあるのが、サーフィンとスケート関連の男女アパレルを扱う店。営業時間に訪れたのに波乗りに行ってしまったのか「GONSRF」の札が下がってクローズ。きっといい波が来たのに違いない? 観光地とは違うそんなユルさも、ワヒアワらしくて許せてしまいます。
住所:35 Kamehameha Hwy, Wahiawa,HI 96786
◆SURFERS COFFEE BAR
ヴィンテージハワイアン&STNの並び、サーファーカルチャー全面推しのカフェ。ワヒアワに残る古い建物をリノベーションした、天井が高く広い店内は居心地最高。早朝から営業しているので、ノースエリアの行き帰りの途中にまったりしていくという利用法が良いと思います。
観光客が大挙して押しかけてくるようになり、昔の面影が消えて家賃も上がってしまった、ハレイワ。一方H2にもサーフエリアにも近く、今ならまだ家賃も安いと注目されつつあるワヒアワ。今後さらなるユニークな店の出店が期待されるエリアでもあるんです。
住所:63 S Kamehameha Hwy, Wahiawa, HI 96786
◆Ali’i Agriculture Farms
発見! ハワイに釣り堀が?! あったんですね。初ハワイ以来、ハワイに来るようになって数十年。エビ釣り堀は知っていたけれど魚の釣り堀を初めて見つけましたよ。
その昔、ここはパイナップル農園だったと思われます。パイナップル産業が廃れていき、土地を持て余した農園のオーナーが「そうだ釣り堀やるか!」みたいな感じで始めたのでしょうね。
赤土の大地に作られた池の中にはティラピア、ナマズ、鯉が泳いでいます。釣った魚は持ち帰ってもいいのですが、見ていると釣り人全員がキャッチ&リリース。
滞在した約1時間の間、魚を持ち帰っていった人はゼロでした。理由は? 次回ご自分の目で確かめてください。ここでは魚を食べることもできます。調理される魚は釣り堀からではなく、裏の調理用の魚が泳いでいる池から調達され、グリルやボイルなど好みの方法で調理してくれます。
ワヒアワに流れている空気は、ある意味ザ・ハワイ。昔のハワイってこんな風にのどかさと田舎さ混ざった感じだったんだろうなって思ったり。この感じ嫌いじゃないです。しかしハワイにまで来て釣りするか? 一体誰が? と思ってしまいますが。
たとえば会話がなくなったり、なんとなく気まずくなったカップルや、社員旅行ハワイ釣り大会なんていう利用方法、ありだと思いますよ。
住所:680 Whitmore Ave, Wahiawa, HI 96786
まったり度合い最高! 蜜にならない、日本人遭遇率低い、ハワイ通を気取れるオアフ島のマニアックタウン「ワヒアワ」。NO密で濃密なワヒアワ、最高じゃん!
山下マヌー Manoue Yamashita
雑誌編集者を経て旅行コラムニスト/作家に。渡航回数350回超、最新刊『 山下マヌーのランキンハワイ最新版』で著作は62冊に。
Travel columnist&writer after a magazine editor.
Over 350 times to foreign travel, and over 60 books of the copyright so that work.
山下マヌーの旅コラム