HAWAII完全復活のその日に備えて。HAWAII現地レポート
Vol.2 進化系フードトラック
2022年最初に取り上げるディスティネーションは、HAWAII。今すぐには行けないものの、やはり多くの人が注目しているHAWAII。ハワイ旅行完全復活のその前に、若干フライング気味ではありますが、昨年末に久しぶりにハワイへ。しばらく行っていない間にハワイはどう変わっていたのかをシリーズでレポート。
コロナの影響でお店がクローズしたり縮小されたりする中、それを機会に独立していくシェフ達も。そんな動きの中、ミニマムスタートで自分たちの店を始めようと、元有名店シェフが始めたフードトラックが増殖中。
コロナ禍で人気店、有名店からシェフたちがスピンアウト。続々フードトラックをOPENしています。
自分HAWAII史上最高のハンバーガー
「Shay’s Smash Burgers」
日本人に最も知られているハワイ発のハンバーガーといえば、“KUAAINA”。著作に「HAWAIIで最も美味しいハンバーガー」と書いたのは20年以上も前だったっけ。当時はまだハンバーガー=マクドナルドの時代。グルメバーガーなどというものが日本に存在していなかったあの頃に食べた、クアアイナの味は格別だったなぁ…。でしたが、今回久々のHAWAII取材でその時の衝撃を遥かに凌ぐハンバーガーに遭遇。
ガブッと一口かじれば口の中に広がる肉の旨味と、ジュワァ〜と滲み出てる肉汁。これはもう自分史上最高のハンバーガーと断言!
「Shay’s Smash Burgers」は、クラシック(5ドル)オールアメリカン(6ドル)、ファンガイ(7ドル)とシンプルでわかりやすい3つのメニューがラインナップ。その中から選んだのはクラシック。注文を受けてから4分の1ポンドのブリスケットパティを焼きあげ、カラメル状になったたっぷりの玉ねぎとチェダーチーズをのせたらそこに秘密のソースを。
さらにシャキシャキの新鮮レタスにトマトを加え、地元のパン屋さんで焼いた焼き立てパンにそれらを挟んだら完成という、なかなかのプレミアっぷり。今どきちょっとしたハンバーガーでも10ドルはするという中、このクオリティでお値段5ドルというのは、感謝しかありませんよ!
トラックのオーナーはシェイラ・カアイさん。実はダウンタウンの人気店FêteやThe Surfing Pigs、Livestock Tavernなどで料理長やスーシェフをしてきたというすごい経歴の持ち主ということがわかりました。
そんな彼女が味に妥協するわけがありません。決して冷凍なんかに頼るのではなく、毎日自分でブリスケットとチャックから肉を挽いて作ったパテを使ったハンバーガーが、美味しくないわけがないんです。
彼女にとって最初となるこのフードトラックですが、味だけでなく価格を安くすることにもプライドを持っているようで、とある雑誌のインタビューに「私たちはできるだけゼロからやろうとしているので、お客さんに手頃な価格で高品質なハンバーガーを提供できている」と語っています。
場所が中古車屋の一角というわかりにくくマニアックな場所にしたのは、観光客が集まるワイキキからではなく、まずはローカルの人に受け入れてもらいたいと考えたから、とのこと。そこで出店場所をパールシティエリアに決定。親戚が所有する中古車屋の敷地の一角を借りてスタートさせたからということのようです。
にしてもこの中古車屋の名前が、アメリカ西海岸では有名なプレミアハンバーガーチェーン店「IN and OUT」と同じというのは、偶然にしても出来すぎか!
〈営業日〉
月曜日〜金曜日:11時から18時
土曜日・日曜日:12時から16時時
※火曜にはタコスもあり
HP
次回は、メキシカンタコスのフードトラックを紹介!
山下マヌー Manoue Yamashita
雑誌編集者を経て旅行コラムニスト/作家に。渡航回数350回超、最新刊『 山下マヌーのランキンハワイ最新版』で著作は62冊に。
Travel columnist&writer after a magazine editor.
Over 350 times to foreign travel, and over 60 books of the copyright so that work.
山下マヌーの旅コラム