幸せを求めて! “都会or田舎”それぞれに嫁いだアラサー女子
女の一生は嫁ぎ先で決まる? そんな言葉は過去の話だと思っていたのに、まだまだ嫁ぎ先で人生が決まる女性もいるみたい。
都会・田舎へ嫁いだ、結婚1年未満のアラサー女子のお話をご覧ください。
憧れのキラキラ都会へ! だけど現実は…(マナミさん・仮名)28歳
「北国育ちの私は大学や就職先も地元。一生をこの周辺で過ごすと思っていましたが、東京から私の住む地域へ転勤をしてきた今の夫と出会い、昨年地元で結婚をしました。
それなりに幸せに過ごしていましたが、夫の会社がコロナ禍での規模縮小により本社の東京のみを残すといった形に。夫には本社に戻るよう辞令が下り、私も一緒に着いていくことになりました。一生地元にいると思っていたのに、急にキラキラした東京で生活ができると大興奮!
いろいろと準備を進めながら『あれがしたい、これがしたい』と東京での暮らしを想像していましたが、待ち受けていたのはキラキラより落ち込むことの多い日々。
まず住居! やっぱり都内に住みたいという願望がありましたが、とても私たちには払えないほど高い賃貸物件ばかり。かといって安いと建物も古く悲しい気持ちになりそう…。地元で5、6万円を払えば一軒家に相当する広さの家を借りられるのに(泣)。結局23区内は諦めました。
それに食費! 新婚夫婦には痛すぎる物価の高さで、家事をして節約に励むのが精一杯。キラキラレストランやカフェで外食♪ なんてのも夢のまた夢です。地元なんて時折タダで野菜やお米をくれたりするのに…。
こんな感じで圧倒的にお金が不足していて、結局私も都内で就職をしましたが、もう毎日クタクタ。キラキラ生活? おしゃれなデート? そんなことに憧れてたな〜と懐かしく思う日々です」
山ムリ! 虫ムリ! こんな女性の現在は…(エミさん・仮名)30歳
「東京・渋谷生まれ渋谷育ちの私は、経営を学びに上京していた今の旦那さんと出会い結婚しました。真面目な彼とは正反対のギャルな私をいつも優しく見守ってくれる彼。楽しく過ごしていましたが、結婚後すぐに彼の実家が経営する九州で生活をすることに。
まず驚いたのが土地の広さ! 最寄りの駅やバス停まで歩こうとすると30分もかかるし、スーパーやコンビニも遠くて気軽に行ける距離にはありません。この前なんか電車を乗っていた時に一駅乗り過ごしちゃって『まあ一駅くらい歩けばいっか〜』って思っていたら、前の駅に戻るのに歩くと1時間もかかるんですよ!?
それに大の虫嫌いの私。でも奴らは網戸なんて無視して家の中にやってくるんです…。蜂、蜘蛛、カメムシ、おっきい蛾、なんかブヨっとした幼虫、、何度も失神しそうになりながら格闘しました…。そんな私の元に、当初は都内の友達が頻繁に連絡をくれていたのですが、最近は途絶え気味。1日ボ〜っと家事をする日が増えてきました。
ある日あまりにやることがなかったのでバスで“道の駅”に出掛けてみたんです。そこには地元の野菜や加工品のほか、近所のおばさまたちが毎日手作りをしているお弁当が売っていて、ひとつ買ってみることに。そしたらそれがもうすっごく美味しいんです! おかずの9割は地元産で感動しちゃって。それから頻繁に買うようになったら、おばさまたちと顔見知りに。
それから約半年。私いま何してると思います? なんとそのおばさまたちと一緒にお弁当を作っているんです! 朝は早くから一緒に土いじりなんかもしちゃうんですよ♪ 道の駅に併設している厨房でおばさまたちと地元の楽しいお話しをしながらね! 都会に未練たっぷりの私でしたが、ほんとに九州に嫁いできてよかったなって思っています」
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結婚生活に想定外はつきもの。都会にしろ田舎にしろ、嫁ぎ先の困難を幸せに変えられるのは自分だけかもしれません。“住めば都”はそんな人だけが感じることのできる言葉なのでしょう。
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OLライター タケ子
恋愛コラムや指南書を読み漁り、婚活の糧にしているOLライター。スイーツや食にも興味あり♪