髪がまとまらない! 原因はなに?
髪のダメージによるもの
髪のダメージが進行すると、髪がまとまりにくくなってしまいます。では髪のダメージとは?
美髪スペシャリストの齊藤あきさんによると、髪内部のアミノ酸不足が髪のさまざまな不調につながると言います。
「私たちの髪は、約80~85%がたんぱく質でできていると言われています。そして、このたんぱく質の主成分がアミノ酸。アミノ酸が失われると、さまざまな髪の不調の原因につながってしまいます。
たとえば、パサつき、指通りの悪さ、髪の切れやすさ、うねりやすさなどを感じる髪は、アミノ酸不足が一因となっているかもしれません。アミノ酸は、美しい髪を目指すうえで、とても大切な成分なのです」(齊藤さん)
アミノ酸が失われてしまう原因はいくつかあり、紫外線やパーマ、ヘアカラー、摩擦などがあるそう。
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アイロンやドライヤーの熱によるもの
アイロンやドライヤーなど、熱により髪が乾燥し硬くなったりダメージを受けたりすることも考えられます。
たとえばプロがアイロンを使うときは180度以上で仕上げることが多いようですが、自宅でアイロンを使用するときは時間がかかるので高温でのスタイリングはおすすめされていません。
とくに慣れていないうちは要注意。髪に熱が入りすぎて質感が硬くなり、まとまりづらくなってしまう可能性が。
アイロンの温度は140〜160度がベスト。
また、長時間のドライヤーも注意しましょう。長く熱風を当ててしまうと、髪内部の水分が飛んで髪が乾燥し、パサつきの原因になります。
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髪質によるもの
髪の毛は生まれつき、ストレートな直毛の人と、パサパサして広がりやすいクセ毛の人がいます。
生活習慣や加齢によりクセが出てくることもありますが、先天的なものである場合、縮毛矯正で髪を矯正的に伸ばしたり、クセをあえて生かした髪型にしたりして工夫する必要があります。
カットの方法によるもの
髪をまとまりやすくしたい方は、レイヤーをあまり入れない重ためスタイルが推奨されています。
レイヤーとは「段」や「層」という意味で、髪が上にいくほど短くなるようカットする方法。髪に軽さを出したいときによく用いられる技法ですが、逆に髪に重さがほしいときはあまり積極的に入れません。
髪に重さが残っていたほうが、髪の重さで広がりが抑えられまとまりやすいというメリットがあります。
間違ったヘアケアによるもの
普段のヘアケアが髪に悪い影響を及ぼしている可能性も。
たとえば、髪質に合わないヘアケアアイテムを使っていたり、お風呂後髪を自然乾燥させていたり。過剰なシャンプーによる摩擦や、ドライヤーの当てすぎなども原因になり、パサつきやまとまりづらさに繋がっている可能性も考えられます。
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シャンプーやトリートメントを変えてみる
今使っているシャンプーが髪に合っておらず、髪の毛がまとまりづらくなっているかもしれません。
シャンプーは頭皮や肌質、髪質に合ったものを選ぶ必要があります。
実は頭皮も顔の皮膚の一部。そのため、顔の肌タイプ(乾燥肌・混合肌・脂性肌・敏感肌)からシャンプーを選ぶことで頭皮環境も向上します。
頭皮環境が改善されると、そこから生えてくる髪も健康なものに。肌質に合っているものかどうかをまずチェックして。
また、髪質もクセ毛や猫っ毛、剛毛などに分けられます。これらに合ったシャンプーを使うことで、髪のまとまりも良くなることが期待できるでしょう。
基本的に洗浄力が強めで爽快感があるものは「アルコール系シャンプー」に分類されます。特徴として石油系合成界面活性剤が洗浄成分として配合されているのですが、人によっては洗浄力が強すぎて乾燥やかゆみを引き起こすことも。
石鹸系シャンプーやノンシリコンシャンプーなどもありますが、髪をうるおいある仕上りにしたい場合は、肌と同じ弱酸性のアミノ酸系シャンプーがおすすめされています。
どのタイプが自分に合うかわからない場合は、まずアミノ酸系シャンプーをセレクトしてみてはいかがでしょうか。
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しっとりタイプのトリートメントを使う
もし髪の量が多くまとまりにくいのなら、しっとり重めに仕上がるヘアトリートメントを使うのがおすすめ。髪が太い人にもピッタリです。
クセ毛で髪がまとまりづらい人は、水分と油分が補える高保湿タイプのトリートメントを。クセ毛は保水力が弱い傾向にあるため、水分・油分をバランスよく補うことでまとまりアップが期待できます。「セラミド」「ラノリン」など、油分を補い保湿性を高める成分配合のものを選びましょう。
ダメージが強い人も、保湿ができるしっとりタイプのヘアトリートメントがおすすめです。
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ブローの仕方を変える
まとまりのある髪に仕上げるには、ブローの仕方にコツがあります。ヘアメイクアップアーティストの原田直美さんに教えてもらいました。
原田さん曰く、髪がまとまらない原因はキューティクルの広がりにあると言います。キューティクルは濡らすと広がる性質があるそう。
ポイントは、風を上から当てること。
「ドライヤーの風を下から当ててしまうと、髪が広がりアホ毛も目立ってしまうので必ず上からあてること。髪に温風で熱を与えた後、冷風でしっかりと冷ますことで髪のまとまり感を長時間キープできます」(原田さん)
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美容院でのオーダーを変える
カットの仕方でも髪のまとまりは変わるので、美容院ではオーダー方法を少し工夫してみて。
・あまり軽さの出ないレイヤーなしの重ためヘアにする
・縮毛矯正やストレートパーマをかけるか相談してみる
など、髪がまとまらないことを伝えて、自分にベストな施術の提案をしてもらいましょう。
髪がまとまるおすすめのオイル
ホーユー|ナイン マルチスタイリングオイル ライト ¥3,080
98%以上が植物由来成分でできている、肌にも使用可能なヘアオイル。髪にまとまり、ツヤを与えてくれ、太め、多め、広がりやすいという髪の人にGOOD。軽めでベタッとしないテクスチャーなのも◎。※サロン専売品
「ツヤ、束感だしに便利でヘアアレンジするときにもよく使っています。ナチュラルなゼラニウムの香りが心地いいし、シャンプーですっきり落とせるところも気に入っています」(美容師・福間エリサさん)
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ミルボン|エルジューダ MO ¥2,860
硬い髪を柔らかくするヘアオイル。毛髪補修成分配合で、毛髪内部を柔軟にし柔らかさとおさまり感を与えてくれる。
「剛毛や直毛で悩んでいるお客さまも多いんです。ブローするときにつけると、サロンでトリートメントをしたようなやわらかな質感になるのでおすすめ」(ヘアメイクアップアーティスト・原田直美さん)
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