【31歳・仕事相手から利用された女性のケース】
婚約者に振られ、強く孤独を感じていた真由さん(仮名)。当時知り合った既婚の年下男性・奥野さん(仮名)に口説かれ、不倫をスタートさせてしまい、ふらふらと流されてしまったと後悔を口にします。
「不倫をすることにためらいはあったのですが、当時はとにかく寂しくて。結婚を前提に付き合っていた彼とは2年ほど交際をしていたので、別れた直後に奥野さんが優しくしてくれるのが嬉しかったんですよね」
奥野さんは真由さんよりも3つ年下で、真由さんの会社に営業に来ていたことで知り合ったのだそう。ノリがよく明るい雰囲気の好青年な彼は真由さんのタイプでもあり、すぐに意気投合。仕事終わりに2人きりで会う仲になり、このまま交際に発展するかと思っていたある日、奥野さんから「実は半年前に結婚して妻がいるんだけど、上手くいってなくて」と打ち明けられたのだとか。
相手は新婚なのに不倫…「仕方なく結婚した」という言葉を信じてしまった
「奥野さんは家庭の事情で仕方なく籍を入れたと話していました。それに、『真由さんに出会うのがわかっていたら結婚なんてしなかったのに』と何度も言ってくれて、寂しかった私には彼のその言葉が響いてしまって…。
私もどんどん奥野さんに惹かれていって、不倫はいけないとわかってはいましたが、週に1,2回ほど私の家やホテルでデートをする関係になってしまいました」
しかし心の支えを求めている真由さんに対し、彼の態度はどこかぎこちないところもあり、さらには不倫が始まって2ヶ月もすると仕事での便宜を図ってくれないかと相談を持ちかけられるようになっていったのだそう。
「奥野さんは営業職なので、取引先の額を増やしたいという気持ちはよくわかりました。それで上司にかけ合うように何度もお願いをされ、私も奥野さんに言われるがままに奥野さんの会社を推すようになっていきました」
個人的な関係に留まらず、仕事にも感情を持ち込むことに罪悪感が芽生え始めたという真由さん。ある日奥野さんに「仕事とプライベートは完全に分けたいから、もうあなたの会社は推せない」と宣言すると、奥野さんの態度が急変し真由さんに対して冷たくなっていったと言います。
「私の宣言をきっかけに、奥野さんとはだんだん距離が生まれました。彼の言い分は『愛があるなら仕事でも助けてくれて当然』だったのですが、私はどうも腑に落ちなくて。しかもそもそも不倫だから、先がない関係じゃないですか。それで彼をサポートすることも急速にバカバカしく感じたので、そこまでサポートしてもらいたいなら離婚をしてと話したんです。
すると彼は逆ギレし、その日から私と会わなくなりました。結局、聞こえのいい言葉を言っていたけれど仕事で私を利用したかっただけなんだな、寂しそうに見えた私はいいカモだったんだなと思ったら悔しくて…。そんな男性と不倫をしたのは自分ですが、すごくショックだったし自分の価値もよくわからなくなりました。やっぱり不倫なんて最初からしなければよかったと後悔しています」
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