そもそも「根暗」ってどういう意味?
「根暗(ねくら)」とは、「根っから性格が暗いこと、そのような人」を意味します。見るからに大人しく性格が暗い人のことを指すこともありますが、表面的には明るくても実は暗い性格の人も「根暗」というのです。この言葉の響きから、ひとりでうじうじと悩んでいたり、消極的な姿がイメージできますね。
近年若い世代の人たちの間では、「根暗」の代わりに「隠キャ」という言葉が使われています。「隠キャ」とは「陰気なキャラクター」の略で、「性格が暗い人」のこと。また、反対に性格が根っから明るく、ポジティブな人のことを「根明(ねあか)」「陽キャ(陽気なキャラクター)」と呼ぶようです。
「根暗」な男女の特徴とは?
一体「根暗」な人にはどのような特徴があるのでしょうか? よくみられる行動や性格の特徴を3つ紹介します。

1:内向的で人と話すのが苦手
「根暗」な人は内気で、人と話すことが苦手な傾向があります。特に初対面の相手や異性と話す時には緊張して、なかなかうまく話すことができません。自分から話しかけたり、話題を提供することがないため、結果ひとりでいることが多くなることも。幼い頃に「恥ずかしがり屋さんだね」と言われた人は、「根暗」な傾向があるかもしれません。
2:恥ずかしがり屋
「根暗」の人は、恥ずかしがり屋な一面も。相手から自分がどう見られているかを気にし過ぎてしまうようです。そのため、本当はこうしたいということがあっても、人目を気にして行動に移せなかったり、自分の本心を話せないということも。自己アピールが苦手で、シャイな気質がある人も「根暗」なことが多いでしょう。
3:ひとりで行動することが好き
「根暗」な人は、みんなでワイワイと過ごすよりも、ひとりでいることを好みます。読書やゲーム、アニメなどひとりで楽しめる趣味を持っていることも特徴です。「根暗」な人は、内側にこもる性質があるので、一つのことにハマると時間を忘れて熱中することもしばしば。他の人にはないような、独特な感性や世界観を持っていることも少なくありません。
「根暗」になってしまう原因とは?
中には、「もっと明るい性格だったらな」などと自分の性格に悩んでいる人もいらっしゃるはず。どうしてそのような性格になったのか、その原因についてみていきましょう。

1:過去に辛い経験がある
「根暗」な人の中には、過去に辛い経験をしたという人も。例えば、大切に思っていた人に裏切られたり、他人から意地悪をされたなど、対人関係で傷ついたことがあると、人間不信に陥ってしまうケースも。その結果、他人のことが信じられない、深く関わりたくないという気持ちが強くなり、心を閉ざしてしまうのです。
2:コンプレックスがある
コンプレックスがあることが「根暗」な性格につながっている可能性もあります。例えば、「自分の容姿に自信がない」「声や話し方が好きになれない」「異性にモテない」などのコンプレックスがある場合。こうした時には、人と付き合うのが億劫になってしまいます。自分自身に自信が持てないために、自然と性格や行動が消極的になってしまうのかもしれませんね。
3:もともと生まれ持った性質
過去のトラウマやコンプレックスなどがきっかけで「根暗」になる人もいれば、元から消極的な性格である人もいるでしょう。幼い頃からひとりで絵を描くことが好きだったり、親戚や友達にも人見知りをするような性格だった場合には、もともと物静かな性格であることも考えられます。無理に明るく振舞うよりも、元から持っている気質を生かしたほうが生きるのが楽になるかもしれません。
「根暗」な性格の改善方法
もし「根暗」な性格をどうにかしたい… と考えている人は、これから紹介する3つの方法を試してみましょう。明るい自分に近づけるヒントを紹介します。

1:見た目の印象をガラッと変えてみる
「根暗」な人の中には、自分の外見にコンプレックスがあることも少なくありません。容姿に自信がないからと前髪を長くして顔を隠していたり、自分に似合う服装がわからないという人もいるでしょう。自分に自信が持てないと、まっすぐ人の目を見て話せなかったりして相手の目に暗い印象に映ってしまうことも。
髪の毛をさっぱりと整えてみたり、おでこの見えるヘアスタイルにしたり、自分の好きな服ではなく友達や店員さんのすすめる服を選んでみるのも一案です。「自分はこう」という固定観念はひとまず置いて、新しいファッションやメイクを取り入れてみてはいかがでしょうか?
2:挨拶は自分から
「根暗」な性格を変えたいなら、挨拶を欠かさないことも大切。職場やプライベートでも自分から明るく挨拶をする人は、良い印象を持たれることが多いです。いきなり、自分から話しかけたり、話題を持ち出すのはハードルが高いという人は、まずは挨拶から始めてみましょう。
「おはようございます」「お疲れさまです」をきっちり伝えれば、暗いイメージも少し改善されるかもしれません。挨拶することが習慣になれば、自然と相手から話しかけられる機会が増えるかもしれません。
3:独自の世界観を追求する
上述の通り、「根暗」の人の中には独自の考えや世界観を持っている人も少なくありません。無理をして周囲の人に合わせようとするよりも、個性を伸ばす方向で努力してみてはいかがでしょうか?
例えば、イラストを描いたり小物を作ったりすることが好きなのであれば、作品としてSNSにアップしたり、販売してみるとその世界観に共感してくれる仲間ができるかもしれません。自分が得意なことで人から喜んでもらえれば、大きな自信になるはず。
最後に
「根暗」な人は、暗い印象で話しかけづらい、ひとりで悩みやすいというデメリットもあれば、独自の世界観がある、落ち着いているなどのメリットもあります。無理に明るくするというよりも、自信を持てる自分になることが大切かもしれません。「根暗」な性格でお悩みの方は、本記事を参考に、できることからチャレンジしてみましょう。
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