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脱毛の種類にはどんな方法がある?
脱毛といっても、サロンやクリニックによって異なる種類の脱毛を行っています。最も一般的なのは、光脱毛、医療レーザー脱毛、ニードル脱毛(電気脱毛)の3種類。この記事では、それぞれにどんな特徴があるのか、メリットやデメリットについても詳しく説明していきます。
【脱毛の種類 1】光脱毛
光脱毛は、脱毛サロンや家庭用脱毛器で使われている種類の脱毛です。
◆特徴
肌に光をあて毛根にダメージを与えて脱毛する方法で、光をあてることから「フラッシュ脱毛」とも呼びます。サロンによっては、美肌効果を高めたり肌へのダメージを緩和させたりするため、肌にジェルを塗り、その上からライトを照射します。光の出力がそれほど強くないため、痛みが少なく肌を傷つけにくい施術です。1~3ヶ月のぺースでサロンに通い、完了までは12~18回程度の脱毛が必要になります。
◆種類
脱毛サロンに導入されている光脱毛は、次の4種類にさらに分類できます。
IPL脱毛
IPL(インテンス・パルス・ライト)という特殊な光をあてて脱毛します。脱毛効果がもっとも高いのですが、光脱毛の中では痛みを感じやい方です。
SSC脱毛
「スムーススキンコントロール」を略した言葉で、肌に専用の美容液やジェルを塗ってから光を照射します。美容液やジェルの成分が肌に浸透していくため、美肌効果が期待できる脱毛方法です。痛みが少ないことも特徴です。
SHR脱毛
SHRとは「スーパーヘアリムーバル」の略で、「蓄熱式脱毛」と呼ばれる脱毛方法です。毛の発育を指令する、表皮の「バジル領域」と呼ばれる部分に光をあててその熱によってダメージを与えます。毛の光をあてるわけではないため、毛周期に関係なくいつでも脱毛処理を行える特徴があります。
ハイパースキン脱毛
出力の弱い光を照射して、発毛因子と呼ばれる細胞の細胞分裂を止めて発毛を抑える方法です。そのため、この脱毛方法を行っていると、生えてくる毛の量が少しずつ減ってくるように感じられます。痛みはほとんど感じることはありません。
◆メリット
光脱毛は、光が弱いため肌へのダメージが少なく痛みも小さいことがメリットです。そのため、脱毛に抵抗がある方や脱毛初心者の方にピッタリ。また医療脱毛に比べて1回の料金が安いのも魅力です。
◆デメリット
デメリットとしては、脱毛の効果を感じるまで時間がかり、脱毛の完了まで時間がかかることがあります。それだけサロンに長く通わなければならないので、手間がかかり、脱毛にかかる費用も高くなりがちです。
【脱毛の種類 2】医療レーザー脱毛
医療レーザー脱毛は、医療脱毛クリニックで導入されている脱毛方法です。
◆特徴
医療レーザー脱毛の仕組みは、光によって毛根にダメージを与える光脱毛と同じですが、より強い出力のレーザーを使います。そのため光脱毛より早く脱毛を実感できるようになります。しかしその分だけ痛みを感じやすくなり、料金も高くなります。
◆種類
日本で導入されている医療レーザー脱毛の種類は、以下のものがあります。
アレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトという宝石を使った755nmの波長の光でメラニン色素に反応させ、脱毛します。医療レーザー脱毛のなかで波長が短めなので、肌の表面に影響しやすく、肌の色が濃い方は効果が発揮しにくくなります。
ダイオードレーザー
808nmの波長の光をあてるのがダイオードレーザー。日焼け肌にも効果が出やすくうぶ毛にも効果が出て、しかも痛みが弱い特徴があります。
ヤグレーザー
波長は1064nmと長く、皮膚の奥まで光が届きやすくなります。そのためうぶ毛にも効果が出やすく、剛毛のようなほかの脱毛でケアできなかった毛にもアプローチしやすいです。ただし痛みは強めになります。
◆メリット
医療レーザー脱毛は、「医療」の言葉がついているように、医師と看護師がいる医療機関でしか受けられない脱毛方法です。そのためリスク管理がしっかりされていて、万が一肌トラブルが起きてもすぐに対処してもらいやすい環境で脱毛できます。また光脱毛より早く脱毛効果を実感できて、永久脱毛も可能です。
◆デメリット
光脱毛に比べて強い光をあてるため、肌への負担が大きく痛みを伴いやすいことがデメリット。また1回あたりの料金が比較的高めになります。
【脱毛の種類 3】ニードル脱毛(電気脱毛)
ニードル脱毛は、毛穴に針(ニードル)を刺し、電気を流して毛根にダメージを与える脱毛方法です。そのため「電気脱毛」と呼ばれることもあります。医療クリニックで行われるものは医療針脱毛、脱毛サロンなら美容針脱毛と呼ばれます。
◆特徴
毛の一本一本の毛根を確実にダメージさせるため、脱毛効果が高いのがニードル脱毛です。しかも一度ニードル脱毛すると、毛が再生してくる確率がとても低いといわれ、脱毛効果が持続します。光脱毛や医療レーザー脱毛は肌への負担があるためデリケートな部分には向いていませんが、ニードル脱毛はそのような部位も着実に脱毛できます。
◆種類
ニードル脱毛は、使用する針や電流によって種類がいくつかあります。
フラッシュ法
高周波を流してその熱でダメージを与え脱毛させます。ニードル脱毛のなかでもっとも痛みが少なく、超短時間で処理できます。
電気分解法
ニードル脱毛の方法としてもっともはやく開発された方法が電気分解法ですが、現在では火傷や色素沈着の心配があるため、あまり使われていません。
ブレンド法
フラッシュ法と電気分解法の2つの方法を掛け合わせたやり方で、脱毛します。
◆メリット
光脱毛と医療レーザー脱毛に比べて脱毛効果が高いことがメリット。またケアする前は、事前処理が必要ないため手間がかかりません。さらに肌色や肌質に関係なく効果が出ることも魅力でしょう。
◆デメリット
一本一本の毛にアプローチする方法なので、施術時間がかかります。例えば両ワキなら5~6時間くらいかかることになります。また痛みも感じやすい点も覚えておいた方がいいでしょう。
脱毛の種類の選び方
自分に見合った脱毛は、どんな基準で選べばいいでしょうか?
費用&痛みを抑えたいなら光脱毛
脱毛にかかる費用を抑えながら、痛みをあまり感じたくないという方なら、光脱毛がいいでしょう。脱毛サロンでは最初に割引などのキャンペーンを行っていることが多いので、まず体験してみてもいいでしょう。ただし脱毛サロンは1回の料金は安いですが、通う回数は多くなるので、総額についても考えておくことが大切です。
高い脱毛効果を感じたいなら医療レーザー脱毛
しっかりと脱毛効果を感じたい方は、光脱毛よりも医療レーザー脱毛がすすめ。痛みを感じやすいことや1回の料金が高めとなりますが、しっかりと効果を実感できるでしょう。
全身をきれいにしたいならニードル脱毛(電気脱毛)
ニードル脱毛は脱毛効果が高いですが、施術時間が長いという欠点があるため、できれば医療レーザー脱毛とニードル脱毛を組み合わせるのがいいでしょう。全身をくまなくきれいに仕上げられます。
迷ったときはカウンセリングがおすすめ
せっかく脱毛するなら、肌への負担を少なくしながら、しっかりと効果を感じられる脱毛を選びたいもの。多くの脱毛サロンやクリニックが無料カウンセリングを行っていますので、それらを利用して、疑問や不安に感じていることを聞いて、自分が通いたいと思える場所か見極めていくといいのではないでしょうか。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
監修者:東京ブランシェクリニック医師 鈴木三奈先生
美容外科・美容皮膚科医。適格なアドバイスと確かな技術力で多くの女性から支持されている人気医師。女性の悩みに寄り添いながら、外見はもちろん、内面の美しさも引き出す提案には定評がある。