セルフ脱毛は効果がない!?
「ムダ毛をきれいに処理するなら、やっぱりクリニックや脱毛サロンに行った方がいいの?」「セルフ脱毛は効果が薄いのでは?」などと疑問に思ったことはありませんか?
セルフ脱毛は自分で手軽にできるため、大変人気が高い脱毛法です。まずは、セルフ脱毛にはどのような方法があるのか、そして、セルフ脱毛のメリットやデメリットを順番に見ていきましょう。
セルフ脱毛とは?
セルフ脱毛とは、名前の通り、自分でムダ毛の脱毛処理を行うこと。方法としては、自宅で行う場合と、セルフ脱毛サロンで行う場合の2つがあります。
セルフ脱毛器でのお家ケア
最も簡単にできるセルフ脱毛は、自宅でのケア。シェイバーなどを使って自分で処理を行います。また、高機能の家庭用脱毛器も販売されているので、それらを使う方もいるでしょう。自分の空いた時間に自分の好きなタイミングで行えるところが魅力です。
セルフ脱毛サロン
最近は、セルフ脱毛サロンを多く見かけるようになりました。セルフ脱毛サロンには、脱毛サロンで使われているような脱毛マシンが用意されており、それを使って自分でムダ毛を処理します。
クリニックや脱毛サロンで処理を行う場合、他人にムダ毛や体を見られることに抵抗がある方もいるかもしれません。セルフ脱毛サロンなら、他人に見られたくないところを見せる必要がないうえ、サロンのようなクオリティで処理できると人気です。
また、一般的な脱毛サロンやクリニックの場合、ワキや足、VIOなどの脱毛範囲が決められたうえで、通う回数やマシンのレーザー照射回数などを加味した料金が発生します。しかし、セルフ脱毛サロンの場合は脱毛範囲が設定されず、マシンの利用時間によって料金が決められるため、自分の気になる場所を自由に脱毛処理できることも、多くの方に喜ばれているようです。
セルフ脱毛のメリット
セルフ脱毛の魅力には、どのようなところがあるのでしょうか?
好きなタイミングでケアできる
セルフ脱毛のメリットは、やはり自分の好きな時間に処理を行えることでしょう。ムダ毛に気づいたときや気になったときに、いつでも処理できます。
クリニックやサロンでのケアは予約が必要なので、自分の行きたいタイミングに予約がとれないことも考えらえます。セルフ脱毛なら、そんなストレスを感じることがありません。
他人に見られない
クリニックやサロンでの脱毛では、看護師やスタッフが行います。そのため、自分の体やムダ毛を見られてしまうことを、恥ずかしいと感じる方も多いのではないでしょうか。
特に、VIOのようなデリケートな部位は、「他人に見られずに、自分でムダ毛を処理したい」と思うものです。セルフ脱毛は、部位にかかわらずムダ毛を一人で処理できるため、他人に見られる不安や心配がないのもメリットです。
低コスト
セルフ脱毛では、脱毛器や脱毛クリームなどを自分で用意する必要がありますが、クリニックやサロンに通うよりずっと低く抑えられます。お財布にやさしいことは、セルフ脱毛もうれしいメリットのひとつになるはずです。
セルフ脱毛のデメリット
一方、セルフ脱毛のデメリットとして考えられるものは、次のようなことがあります。
脱毛効果が出にくく、時間と手間がかかる
クリニックでの脱毛ケアは、長期的な脱毛効果が得られます。また、サロンのケアでも、比較的長い期間、脱毛効果が続くようです。
それに対して、セルフ脱毛はどうしても効果が感じづらい場合もあるでしょう。そのため、あまり間をおかず、短期間のサイクルでムダ毛を処理しなければならず、ケアに時間と手間がかかるというデメリットがあります。
肌トラブルが起きやすい
セルフ脱毛でよく行われるカミソリや毛抜きなどの処理は、肌にかかる負担が大きくなります。そのため、自己処理した部分に色素沈着が起きたり、肌荒れが生じたり、思わぬ肌トラブルが起きてしまう可能性があります。
自分で処理できない部分がある
セルフ脱毛の場合、自分の目で見て、自分の手が届く範囲のムダ毛しか処理できません。背中や太ももの裏など、自分では見えにくい部分のセルフ脱毛は難しいでしょう。自分で行ったとしても、きれいに処理できず、ムラができてしまうことも考えられます。
セルフ脱毛とサロン脱毛と医療脱毛の違い
脱毛を行う方法として挙げられるのが、自分で行う「セルフ脱毛」、脱毛サロンで行う「サロン脱毛」、医療クリニックで行う「医療脱毛」の3つ。それぞれの違いはどんなところにあるのでしょうか?
脱毛の方法
セルフ脱毛、サロン脱毛、医療脱毛で大きく違うのは、脱毛の方法です。
医療脱毛
医療脱毛でよく使われているのは医療用レーザー脱毛器。これは医師や看護師しか取り扱うことができません。
サロン脱毛
サロン脱毛では、光脱毛やフラッシュ脱毛がよく利用されています。これらは医療資格のないエステティシャンでも施術が可能です。
セルフ脱毛
一方、セルフ脱毛では家庭用脱毛器やシェーバー、カミソリなどが一般的です。
脱毛効果
脱毛の方法が異なるため、その脱毛効果も変わってきます。
医療脱毛
もっとも脱毛効果が高いのは、医療用レーザー脱毛器を使う医療脱毛で、永久的な減毛効果が期待できます。
サロン脱毛
その次に脱毛効果があるのは、サロン脱毛。セルフ脱毛に比べて、毛を薄くしたり、ケアの頻度を減らしたりできるため、肌への負担を軽減できます。
セルフ脱毛
効果の実感が得られにくいとされているのが、セルフ脱毛です。
家庭で手に入れられるカミソリや毛抜き、ドラッグストアで入手できるワックスや除毛クリーム、家電量販店で購入可能な脱毛器などは、サロンやクリニックで使用するマシンと比べると、どうしても脱毛効果が落ちてしまうでしょう。
料金
脱毛効果と比例して料金も異なります。
医療脱毛
料金が最も高いのは医療脱毛。施術回数が5~6回程度で30万円前後かかるでしょう。
サロン脱毛
サロン脱毛は10回程度の施術回数で20万円ほどかかる場合が多いようです。
セルフ脱毛
セルフ脱毛はぐっと料金を抑えることが可能です。カミソリなどはドラッグストアで数百円で購入できます。
また、一般的な脱毛サロンやクリニックは、脱毛部位と通う回数で料金が設定されますが、セルフ脱毛サロンの場合は、利用時間と通う回数で料金が決まります。支払方法は、都度払いと月額定額制のいすれかを採用しているサロンがほとんどです。
全身のセルフ脱毛ケアにかかる時間は45分程度が目安となります。料金は45分間で7,000円~10,000円程度に設定されているサロンが多いようです。
セルフ脱毛のやり方
セルフ脱毛を行うときのやり方について、改めて確認しましょう。
カミソリ
お手軽さナンバーワンと思われるのが、カミソリによる処理です。安価で痛みもなく、気になったときにすぐにケアできるところが魅力です。しかし、ケアをして数日すると、ムダ毛がチクチクとしてくるのが気になります。また、肌が傷みやすく、トラブルが起やすい方法と言えるかもしれません。
電気シェーバー
電気シェーバーは、カミソリのように刃が直接肌に接しない分だけ、肌へのダメージを抑えながらケアできます。痛みも少なく、処理後のチクチク感も軽減されます。しかし、すぐにムダ毛が生えてくるので、3日に1回程度の頻度でケアする必要があります。
除毛クリーム
ムダ毛を溶かして除去できるのが、除毛クリームです。痛みを感じることもなく、広範囲の部位を一気に処理できるので便利です。しかし、肌が弱い方などは、肌トラブルを起こすリスクも考慮して使用したほうがいいでしょう。
家庭用脱毛器
他のセルフ脱毛の方法に比べると、処理の頻度を減らすことができ、肌トラブルのリスクも抑えられるのが、家庭用脱毛器でのケア。特殊な光でムダ毛にダメージを与えて処理する方法で、脱毛サロンのケアに近い処理を行えるでしょう。
セルフ脱毛の注意点
最後にセルフ脱毛を行う上で注意しておきたいことを確認しましょう。
メンテナンスしやすい器具を使う
セルフ脱毛は、数日に1回程度の頻度でケアを行わなければなりません。そのため、メンテナンスしやすく、気軽に使える器具を選ぶのがおすすめです。
メンテナンスが面倒な器具や多機能すぎるものを使うと、処理が億劫になってしまい、結果として脱毛の効果が感じづらくなってしまうかもしれません。
肌にやさしい方法を選ぶ
セルフ脱毛は、できるだけ肌にやさしい方法を選ぶのがベター。特に肌が敏感になっている時期や、デリケートな肌タイプの方は、処理後の保湿ケアを重点的に行うようにしましょう。
脱毛効果とコスパを考えて最適な方法を
脱毛の方法を考えるなら、脱毛効果とコスパ、さらに肌への負担などを考えて選びたいものです。肌トラブルが起きにくく、しかも高い脱毛効果を得るなら、総合的に考えてやはり医療脱毛がおすすめです。もちろん、自分のライフスタイルやクリニックへの通いやすさなども考慮して、じっくりセレクトできるといいですね。
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監修者:今泉スキンクリニック 院長 今泉明子先生
聖マリアンナ医科大学卒業後、日本赤十字医療センターの皮膚科で皮膚科医としての経験を重ね、米・ニューヨークの大学で研究に従事。帰国後、都内の皮膚科クリニック院長を経て、六本木駅そばに今泉スキンクリニックを開業。ファーストクラスのホスピタリティとオーダーメイドの施術で、多くの人の「美しさ」を叶えている。
監修者:今泉スキンクリニック 医師 角田麻衣子先生
富山大学医学部卒業、美容医療から総合病院での保険診療まで幅広く診療に従事。医師として、皮膚の疾患の治療だけでなく、見た目の美しさも追求している。