甘いものなしでは幸せになれない?
糖質制限という言葉が根付き、健康や美容のために糖質を制限する人も増えてきました。糖質を摂ると何やら罪悪感を覚える人も少なくないのではないでしょうか。
しかしそんな“糖質=甘いもの”も決して悪いことばかりではありません。甘いものは幸せホルモンと呼ばれているセロトニンを増やす効果があるといわれていて、このセロトニンはストレスを和らげてくれるなどの効果があります。
また、セロトニンが不足しているとネガティブな思考になったり、仕事への意欲が低下することがあるので、糖質を必要以上に摂らないというのはよくありません。
かといって糖質をたくさん摂りすぎるのももちろんあまりよくありません。ではいったいどうすればいいのでしょうか。そのポイントは量よりも質。糖質の中でも、太りにくいどころか痩せる手助けをしてくれる糖質を選んで食べるのがおすすめです。
太りにくいどころか痩せやすい体になる糖の正体
その糖質の正体がフラクトオリゴ糖です。
フラクトオリゴ糖とは、サトウキビなどからとった自然由来の甘味料で、カロリーは砂糖の約半分です。さらに、太る原因といわれている食後の血糖値の上昇が防げるといわれています。
また、摂取することで痩せやすい体になります。痩せやすい体かどうかを決める大きな要素が腸です。腸内が痩せやすい「痩せ腸」なのか、それとも痩せにくい「デブ腸」なのかがダイエットの成否を左右します。
そして痩せ腸になるためには「善玉菌」や「短鎖脂肪酸」(脂肪細胞の蓄積をストップさせたり、脂肪の燃焼を助けたり、ダイエットに嬉しい活躍をしてくれる成分)を増やす必要があります。
フラクトオリゴ糖はそのまま大腸まで入っていき、善玉菌のエサになります。善玉菌はフラクトオリゴ糖をエサにしてどんどん増え、さらに善玉菌がフラクトオリゴ糖をエサに短鎖脂肪酸も産生し、痩せやすい体作りをサポートしてくれるのです。
つまり、
1. 食べても太りにくい
2. 痩せやすい体質になる
というダブルのダイエット効果が期待できるのです。
フラクトオリゴ糖はどうやって食べる?
使い方としては、コーヒーやヨーグルト、料理など、今まで砂糖を使ってきたものをフラクトオリゴ糖に置き換えてください。砂糖と比べて甘味が弱いものの、甘味の感じ方が砂糖に近いので違和感なく置き換えることができるはずです。
特におすすめは、ヨーグルトにフラクトオリゴ糖を混ぜるだけ。とても簡単で1分もかからないので、忙しい朝でも続けられますね。
さらに、フラクトオリゴ糖はヨーグルトに豊富に含まれるビフィズス菌のエサとなって、菌を増やし活性化させます。「フラクトオリゴ糖×ヨーグルト」の2つの食材が合わさることで、ダイエット効果、健康効果の大幅アップが期待できそうです。
次回は『コクあま幸せダイエット』の中から、違ったフラクトオリゴ糖の活用法を紹介します。
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コクあま幸せダイエット
著者:工藤孝文、出版社:アスコム
10万人のダイエットをサポートしてきた医師がおすすめ“甘いものを食べたい×痩せたい”が同時に叶うストレスゼロのダイエット! 甘いものをガマンせずに3週間で平均2.5kg痩せた、試した人全員が「これからも続けたい」といった一生続けられるダイエット。
内科医・糖尿病内科医・漢方医 工藤孝文
福岡県みやま市出身。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院、地域の基幹病院を経て、現在は福岡県みやま市の工藤内科で地域医療に力を注ぐ。専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療・ダイエット治療など多岐にわたる。
医療、健康に関する情報発信を積極的に行っており、TVをはじめさまざまなメディアに出演。著作も多く『1日1杯飲むだけダイエット やせる出汁』(アスコム)は15万部を超えるベストセラーになっている。