【目次】
・電動歯ブラシに期待できる効果って?
・実際電動歯ブラシ、良いの? 悪いの?
・効果的な電動歯ブラシの使い方
・おすすめの電動歯ブラシ
電動歯ブラシに期待できる効果って?
短い時間で効率的に磨ける
電動歯ブラシに期待できる効果のひとつは、短い時間で効率的に歯を磨くことができること。
電動歯ブラシは年々進化しています。回転式や振動式、超音波式など、手磨きに比べて汚れを効率的に落としてくれるタイプのものが増えているので、正しく磨くことができれば、短時間でもツルツルの歯に。
磨き残しを防いでくれる
電動歯ブラシによっては、AIテクノロジーによる「人工知能ブラッシング認知機能」を搭載しているものも。
例えば「ブラウン オーラルB」の「ジーニアスX」は、ブラシの持ち方や動かし方、スピードを検知して、AIが数千人のブラッシングデータと照合してくれます。使用者がどこを磨いているか、どこを磨いていないのかを判断し、アプリでリアルタイムにガイド。ブラッシング傾向を分析し、より良いオーラルケアへと導いてくれるのです。
これにより磨きクセがわかったり、手磨きではできていなかったキワや奥歯の裏までしっかり磨けたりと、普段磨き残している汚れをしっかりオフすることにつながるのではないでしょうか。
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手の届かない汚れにもアプローチできる
さまざまなタイプが販売されている電動歯ブラシは、手磨きでは届きにくい歯茎のキワや毛先が届かない歯と歯の間などにもアプローチできるものが多くあります。
たとえば超音波式の電動歯ブラシは、バイオフィルムという虫歯の原因になる微生物をも除去する、非常に細かい振動で歯を磨くことができます。
本来だったら取りづらい隙間の汚れも、振動の力で掻き出すことができるのです。
実際電動歯ブラシ、良いの? 悪いの?
汚れは除去されるが、歯や歯茎は傷つく可能性がある
大岡歯科医院の大岡 洋院長によれば、電動歯ブラシで過剰な負担がかかってしまうと、歯や歯茎を傷つけてしまう可能性があると言います。
「各メーカーの電動歯ブラシのセールスポイントは、ほとんどが『短時間』と『超高速微振動』。『使用時間3〜5分間で歯磨き完了』などといった製品が多いかと思います。
たとえば、その製品が『使用時間3分』で28本の歯への歯磨きを完了できるとします。そうすると、歯の通過時間は、歯1本あたり6秒程度、歯の表面は、1ヶ所につき長くても約2秒間で通過しなければなりません」(大岡先生)
「メーカーの発表では1分間で10,000〜30,000振動の製品が多く、1秒間だと、150〜500振動。ですから、歯の表面1ヶ所をに2秒間かけると300〜1,000振動もの負荷が歯や歯肉にかかっていきます。どんなにソフトに電動歯ブラシを握っていても、モーターが勝手に歯や歯肉に過剰な負荷をかけてしまうんですね。
メーカーが言うように、汚れはある程度除去されますが、電動歯ブラシでの歯磨きを何年も続けると、歯や歯肉を傷つけてしまい、歯肉が下がったり、歯が摩耗し知覚過敏が生じる可能性があるのです」(大岡先生)
歯肉マッサージの効果も出にくい
さらに大岡先生は、手磨きで期待できるマッサージ効果を、電動歯ブラシでは期待できないと言います。
「そもそも、歯肉は豊富な毛細血管で構成されているので、ピンク色をしていますが、歯肉の血行が悪いと老廃物が溜まり、痛々しい赤色になってしまうんですね。
弱い力で時間をかけることで、歯肉の炎症を引き起こす老廃物がなくなり、歯肉の血行が改善し、歯肉の腫れがなくなり、引き締まります。電動歯ブラシを含めて、過度なブラシ圧を短時間かけても、マッサージ効果は期待できません。
一見原始的のように思えますが、手動の歯ブラシの方がブラッシング圧を適切にコントロールし、歯や歯肉を傷つけず、マッサージ効果を期待できるのです」(大岡先生)
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手磨きと併用してオーラルケアを行うのがベスト
では電動歯ブラシは使わない方が良いのでしょうか?
こうづま歯科医院院長の上妻和幸先生によると、手ぶらしに加え電動歯ブラシを使うことが効果的だと言います。
「現代の人々は日中忙しい生活をされる中で、いかに短い時間で効率的には表面の汚れをとり、歯周ポケットをケアしていくことを目的とするならば、手ブラシだけでなく、電動歯ブラシを使っていくことも効果的です。
電動歯ブラシ、フロス、歯間ブラシや時には口腔洗浄器を使って、水流で洗い流していくことも大事だと思います」(上妻先生)
手磨きだけ、電動歯ブラシだけ、というオーラルケアではなく、基本を手磨きにしつつ定期的に電動歯ブラシで取り切れなかった汚れを取ったり、フロスや歯間ブラシも活用したりしながらきれいな口内環境を保っていくのがベストなのかもしれません。
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効果的な電動歯ブラシの使い方
磨く場所によってブラシの角度を変える
電動歯ブラシを効果的に使うなら、どこを磨くかによってブラシの角度を変えるとよいでしょう。
・歯の表面を磨く… ブラシを垂直にし、均等に振動を伝える。
・歯と歯茎の間… ブラシを斜め45度に傾けて、歯周ポケットにアプローチする。
・噛み合わせ部分… ブラシを垂直にし凸凹に合わせて当てる。
どの角度で磨くときも、力を入れて押し付けすぎないよう注意が必要です。
歯磨き粉を使うなら研磨剤が入っていないものを
一般的に電動歯ブラシを使用する場合、歯磨き粉は使わなくて良いと言われています。
歯の着色や汚れ落ちは良くなりますが、歯を傷つけ知覚過敏を発症させてしまうリスクも同時にあります。
どうしても歯磨き粉を使用したい場合は、研磨剤や発泡剤が配合されていないものを選び、米粒程度の少量を目安に使いましょう。
おすすめの電動歯ブラシ
ブラウン オーラルB「ジーニアスX」
丸型回転ブラシが歯1本1本を包み込み、水に溶けにくい歯垢を物理的に除去。手磨きに比べ99.7%アップの歯垢除去力で、圧倒的な磨き上がりを叶えてくれます。「人工知能ブラッシング認知機能」でブラッシングの傾向を分析し、より良いオーラルケアへと導いてくれるのが嬉しいポイント。
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