治療中の光が眩しい… どうしたらいい?
歯科医院の嫌な所はなんですか? と尋ねると、痛い、音が不快、口を開けているのが苦しい、など思い浮かぶと思いますが、治療中の光が眩しくて辛いというのもよく聞きます。
比較的小さな光でも敏感に感じてしまう方もいて、その度合いは千差万別。治療中のライトはとても明るいので、悩む人も多いでしょう。
今回は、治療中のライトについて書いていきます。
治療中の光は消すことができない
ある患者さんから「天井の照明だけで治療してほしい」と言われたことがあります。しかし、口の中は真っ暗でとても見えづらく、そのまま治療してしまうと危険です。口の中の小さな歯を治療するには、確実な視野の確保が重要になります。
また、より細かい作業では、椅子についている電気だけでなく、私たち歯科医師が眼鏡のようにかけている拡大鏡のライトも使って、さらに明るくすることがあります。
タオルはかけてくれる?
治療にはさまざまな光を使っています。詰め物を行う際に使用する青色のライトは歯医者の電気よりも、もっと強力。見つめてしまうとあまり目に良くないと言われています。また、器具を間近で見ることで恐怖を感じる人も。
最近では、希望がなくても診療中は、目元にタオルを必ずかける病院が多くなっています。
理由は、光のストレスを防ぐことも挙げられますが、切削紛や水、薬液が目に飛ぶのを防ぐためでもあります。
タオルを希望したら、かけてくれる歯科医院がほとんどだと思います。自身で持ち込んだタオルをかけても、嫌な顔をされることはないと思いますので、心配な方は持参しても良いかもしれません。実際にタオルを持参する患者さんもいらっしゃいます。
もし歯科医院でタオルがない場合、目の保護のためにも目を閉じていた方がベターです。
サングラスは可能?
私の勤務する歯科医院では、サングラスも準備しています。
サングラスをつけたまま、治療することもあります。通常の診療ならば、邪魔にはなることは少ないので、スタッフに相談してみてもよいでしょう。
眩しい時は無理しないようにしましょう
歯科治療は、ただでさえ緊張し、ストレスを感じ、血圧も上がりやすい状況にあります。
眩しい時だけでなく、姿勢が辛い時、口をゆすぎたいとき、トイレに行きたくなった時など何でも気軽に言っても大丈夫です。
患者さんが少しでも快適に診療を受けられるように歯科医院も様々な工夫を準備しているので、安心して来院ください。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
Oggi.jp's 野尻真里
日本審美歯科学会所属の歯科医師。朝日大学を現役卒業後「うずら歯科」に勤務。写真集『美人女医図鑑』を発売中。華道脇教授の資格を持つなど充実した趣味と、美容やファッションにもこだわっているインスタグラム@nojirimari も要チェック!
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