20~50代男女400人に調査! 歯磨きの目的とは!?
毎日欠かさず行う「歯磨き」。朝昼晩と、仕事のお昼休みにも歯磨きしている人が多いですよね。みなさんの歯磨きの目的は何でしょうか?
今回、パナソニック株式会社が全国の20~50代の男女400人に「歯磨きに関する意識調査」を実施。その結果、8割以上の人が「むし歯予防」のために歯磨きをしていることが判明しました。
■8割以上が「むし歯予防」の目的で歯を磨く
まず、「何のために歯磨きをしていますか」を聞いてみると、「むし歯予防のため」(88.8%)が最も多い回答に。その後、「口臭予防のため」(67.8%)、「歯周病予防のため」(52.3%)が続きました。
さらに、その中でも「強い目的は何か」の質問に対しても、やはり60%以上の人が「むし歯予防のため」と回答。一方、歯を失う原因として「むし歯」よりも多いといわれている「歯周病」(※)の予防を最も強い目的としている人は12%に留まりました。
※出典:厚生労働省「歯の喪失の原因」
■半数以上も! 「歯周病」と思っている…
次に、「自分は歯周病または、歯周病予備軍だと思うか」を尋ねてみると、「思う」「どちらかというと思う」と回答した人が51.1%という結果に。2人に1人が歯周病予備軍としての自覚があることがわかりました。
しかし、そんな歯周病予備軍の半数以上は、最も強い「歯磨きの目的」について「むし歯予防のため」(58.8%)と回答しており、歯周病への自覚症状がありながらも、ケアの意識は「むし歯」よりも低いことも判明しました。
■歯磨きで意識しているポイント
むし歯や歯周病予防のために行なっている人が多い「歯磨き」。どんなことを意識して歯磨きしているのでしょうか?
調査結果では、1位が「歯と歯の隙間に入るように磨くこと」(61.5%)、2位が「一本一本磨くこと」(43.8%)、3位が「歯周ポケットの中まで磨くこと」(23.8%)となりました。
■歯周病を避けるために適切なケアをしよう
健康な歯を保つために、歯周病は避けたいもの。そこで、こうづま歯科医院の上妻和幸先生に「歯周病予防」について教えてもらいました。
「健康な歯を持つ人であっても、歯と歯茎の間には溝(歯周ポケット)があります。歯周病を予防するためには、歯の表面の汚れを剥がすだけでなく、歯周ポケットの中に停滞する歯周病菌を、歯ブラシで掻き出して洗い流すことが大切です。
歯周病予防のブラッシング方法は、歯と歯茎の境目にブラシを45度に当て、歯周ポケット内にブラシの先を入れて優しく小刻みにヨコに動かす「バス法」が適しています。
それに加えて歯というのは平面ではなく、球体に近い曲面で構成されています。球体を磨くためには、歯に対してブラシを直角に当て、細かく毛先をヨコに動かす「スクラビング法」という磨き方が有効です。
また、現代の人々は日中忙しい生活をされる中で、いかに短い時間で効率的には表面の汚れをとり、歯周ポケットをケアしていくことを目的とするならば、手ブラシだけでなく、電動歯ブラシを使っていくことも効果的です。
電動歯ブラシ、フロス、歯間ブラシや時には口腔洗浄器を使って、水流で洗い流していくことも大事だと思います。」
おいしいものをおいしく感じるためにも、歯のケアは大切! 正しいブラッシング方法を心掛けてみたり、忙しいときは電動ブラシを使ってみたりと、汚れをきちんと落とすことが歯の健康につながるはず。
調査/パナソニック株式会社
初出:しごとなでしこ
教えてくれたのは…こうづま歯科医院 院長 上妻和幸先生
日本歯科大学卒業後、東京都内の歯科医院にて研鑽を重ね、2007年 横浜市にこうづま歯科医院を開業。
1997年
日本歯科大学卒業
東京都歯科医院勤務
2000年
医)幸友会 中野デンタルクリニック勤務
2007年
こうづま歯科医院開業