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2022.03.10

腫れてて危険!? 体外受精のスケジュールの理想と現実…<30代の不妊治療vol.87>

妊活歴が3年目に突入した主婦ライター・34歳クロサワキコの不妊治療体験レポ Vol.87。夫の精索静脈瘤の手術や人工授精、体外受精とステップアップを重ねていくなかで感じてきたリアルな本音をお届け。今回は、採卵後に移植のスケジュールが後ろ倒しになった理由の話。

知らなかった… 採卵後の生理や移植スケジュールの話【30代からの不妊治療】

妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。

前回は、体外受精の方法の話をお届けしました。今回は、採卵後に移植のスケジュールが後ろ倒しになった理由の話。

採卵後も通院スケジュールがどんどん埋まっていく体外受精

(c)Shutterstock.com

ついに迎えた体外受精の採卵当日。採卵、採精を無事に終えた私たち夫婦は、その後医師から結果を聞きました。結果は卵の数9個、精子の成績は過去最高のものとなりました。

大喜びしたのもつかの間。私たち夫婦が通っていた総合病院のリプロダクションセンターでは、採卵翌日に電話での受精結果連絡をしてくれるサービスがあったので、お願いすることにしたのですが、“受精結果”とか“凍結相談”、“写真”とかいろんな言葉の意味をぜんぜん理解できなくて、私は頭がショートしそうでした。

会社員である夫は、有給休暇やフレックス、1時間単位でとれる休みなどをうまく活用しながら調整し、その後の通院も付き添い続けるつもりだったこともあり、先生に、採卵後のスケジュールも細かく確認をしていました。

医師「来週の月曜(採卵から3日目)が凍結相談、そこから胚盤胞になったか、もしお知りになりたければ金曜(採卵から7日目)とかにまた来ていただいてもいいですよ」

「… なるほど!」

私はいよいよ話についていけなくなって、キョトンとした顔をしていると先生のほうから「初めてですし、なるべく細かく通院されますか?」と提案してくださいました。

私は「はい、そうします!」と即答。落ち着いたタイミングでもう一度説明をゆっくり聞きたいという気持ちもありました。通常は凍結相談のあとは、胚盤胞(採卵から5~6日目まで培養した結果)の確認までしに病院へ来る人はそれほど多くはないようです。

採卵後の生理はいつもより早くきて、出血量が多い

(c)Shutterstock.com

夫は引き続き、スマホで会社のスケジュールを確認しながら、通院予定日をマークしてその場で休みの調整をいれていました。

「もう来月くらいには移植になるんでしょうか?」

医師「いやぁ…、むずかしいですね。クロサワさんの場合は卵巣が結構腫れているんで、一回スキップしましょう」

「え?! 腫れているんですか?」

医師「腫れています。針を何度も刺しているので。次の生理は10日くらい早くくると思うんですが、いつもより出血量も多い可能性があります」

ほんの一時間前まで「痛い、痛い」と騒いでいたのにこの時は痛み止めですっかり痛さもおさまっていたので、卵巣が腫れているといわれてもピンとこず、むしろせっかくとった卵ちゃんたちを一刻も早く移植したい気持ちでした。

「え~、スグに戻したいです」と真顔で交渉をいれる私に、いつもの笑顔で「ダメです、危険です」と冷静に応えるK先生。

移植の予定が一ヶ月も伸びるというのは、そういうものなのですか?」

医師「そうですね。めずらしいことではないです。たくさん採卵した場合なんかはよくスキップします。次の生理も量がいつもより多くなるって思っていてください。出血がひどくて、という場合は病院へきていただきますが、基本的には安静にしていただいければそのままおさまります」

私は、次の生理の出血よりも、移植が伸びるということが、妊娠できるかもしれないチャンスを1回逃してしまうような気分で、先生に「すぐの移植って、どうしてもダメなんですか?」と聞いてみました。

医師「やめたほうがいいです。危険ですから。もし、これがもっと高齢で、助成とかの関係や最後のチャンスといった事情があるなら別ですが、クロサワさんは一刻を争うような状況ではないので、しっかり卵巣が落ち着いてからの移植にしましょう」

体外受精のスケジュールはやってみないと分からない

(c)Shutterstock.com

この体外受精のステップって、人にもよるとはいえ、本当にその時その時でやってみないとわからないことが多かったのです。

採卵後に卵巣が腫れるから移植を1周期スキップするというのもK先生はよくあることと言いますが、体外受精のスケジュールって、採卵から移植まで最短スケジュールで書かれていることが多いし、私は自分でやってみるまで、そこの情報を全く知りませんでした。

以前、通院帰りに夫と子どもが生まれる時期について話した時以来、私はスムーズにいけば「春には子どもを抱けるかも…」と淡い妄想をしてしまっていたので、せっかく採卵がんばったそばから予定が後ろ倒しになるのがちょっと嫌だったのです。

「早く移植して妊娠したいのに…」と不満にも感じましたが、先生がダメというのだから、こればっかりはしょうがない。万全の体調で卵を戻せるように気持ちを切り替えていかねば…。

次回は、顕微授精ができないと知った夫が落ち込んでしまったお話をお届けします。

これまでの記事▶︎不妊治療体験レポ

TOP画像/(c)Shutterstock.com

クロサワキコ

34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。


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