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2021.12.09

体外受精。排卵抑制剤のガニレストは痛い? 自己注射追加で気持ちが…<30代の不妊治療vol.74>

妊活歴が3年目に突入した主婦ライター・34歳クロサワキコの不妊治療体験レポ Vol.74。夫の精索静脈瘤の手術や人工授精、体外受精とステップアップを重ねていくなかで感じてきたリアルな本音をお届け。今回は、ガニレスト注射の話。

ガニレスト注射の追加、ブルーな気持ちになったが…【30代からの不妊治療】

妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。

前回は、体外受精の採卵周期に入って3回目の通院の話をお届けしました。今回は、ガニレスト注射の話。

排卵抑制剤のガニレスト注射は痛くないってホント?!

ゴナールの自己注射で妊活を進めていくことを決意した私は、体外受精の採卵周期に入って3回目の通院で、先生からガニレスト注射が追加されることを伝えられました。そして診察の後、看護師さんから自己注射の指導を受けることに。

ガニレスト注射も自費(※2020年当時)だったので、医療機関によって少し値段は違うみたいですが、私の通っていた病院では1本16,200円でした。高いよ~。高級注射だ~。

上の写真のようにガニレストと消毒綿と注射したあとに貼るシールがセットになっていました。

いま自分で打っているゴナールはペンタイプだけれど、このガニレストは注射器タイプ。箱から出した様子はこんな感じ。

看護師「それじゃまず箱から取り出して、キャップをあけましょう。そうそう、ガニレストのキャップはけっこう固いのでご主人手伝ってあげてください」

几帳面な夫はこの日も手元にノートとペン。「キャップが硬いから僕があけてあげるっと」と細かくメモしていました。

看護師「針を上に向けて注射器を指ではじいて、少しひっぱってから薬が一滴出るまで押し出します」

「おぉ、針太いですねぇ」

看護師「そうなんですよ。ガニレストはペンタイプがないから、針太いですよね。それではあとはおなかつまんで刺した後に一回少しだけ引いて血液が逆流しないことを確認してから接種します」

「え? 刺しながら引くんですか?」

看護師「そうです、そうです。じゃあ一緒にやってみましょう」

カリカリと一生懸命メモをとる夫の横で、初めてのガニレストを打ちました。左手でおなかをつまんで、右手で注射を刺しながら指をつかってちょっと引いて、血が逆流してないからそのまま打つ…。痛い! 痛いじゃないか!

「先生にさっき痛くないって聞いたんですけど、これすごい痛いですけどー!」

看護師「注射ですから痛いですよね(笑) 人によって、ゴナールのほうが痛くないっていう人もいるんですけれど、ガニレスト針太いですからね~」

というわけで、私はガニレストの方が痛みを強く感じる方でした。薬液をいれたあとの痛みは確かにゴナールよりマシですが、刺した瞬間のドーンっていうインパクトがすごい注射でした。

そんなこんなで翌日以降は11時にゴナールだから、ガニレストは夕方16時くらいに打つスケジュールに。あぁ、これを明日も明後日も打つのかと思うとかなり気持ちがブルーです。

タクシーのなかで夫が調べていたコト

この日は具合が悪すぎて、グッタリ。診察後のご褒美であるランチデートもとりやめ…。一刻も早く家に帰って横になりたい気分でした。

(c)Shutterstock.com

自己注射を乗り越えて、“採卵”に無事たどり着けるのか。どんよりした不安とプレッシャーが募る私の横で、夫は何やらスマホで調べ物をしながら計算していました…。

「どうしたの?」

「週末に採卵で、来月移植ってことでいいのかな? そうすると7月、8月、9月…、十月十日(とつきとおか)だから来年の4月生まれか~と思って。楽しみだなぁ

おぉ! 来年の春には3人家族! かなり気が早いですが、具体的な想像をしたらぱ~っと気持ちが明るくなりました夢で逢ったあの子を抱っこするんだ!

結論からいうと、採卵のあとは卵巣がはれちゃって、そんな快調なスケジュールにはならないんですけれど(;’∀’) そのお話はまたおいおい…。

相変わらずのポジティブ思考な夫のおかげで、帰りのタクシーのなかでは久しぶりに注射のことを忘れて、お花畑な気分に浸れました(笑)。

というわけで、次回はD(デイ)11の自宅で自己注射を2本打ったお話です。

これまでの記事▶︎不妊治療体験レポ

TOP画像/(c)Shutterstock.com

クロサワキコ

34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。

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