【目次】
・「被害者面」とは?
・「被害者面」をする人の特徴とは?
・「被害者面」の類語はある?
・「被害者面」する人への効果的な対処法はある?
・最後に
「被害者面」とは?
「被害者面」をする人とトラブルにあうとなかなか厄介ですが、みなさんは経験がありますか? 今回は、「被害者面」する人の特徴や、心理、その対処法まで紹介します。
意味
まずは、「被害者面」という言葉の意味についておさらいしましょう。「被害者面」とは、被害にあったかどうかは関係なく、「自分が被害を受けた側であるとアピールする態度」のことです。「自分は嫌な思いをした」、「被害を受けた」と主張して見返りを求めたり、「自分は悪くない」と言い回ったりします。
「被害者面」をする人の特徴とは?
続いては、「被害者面」をする人の特徴について見ていきましょう。周りからすると、「被害者面」されるのはあまり良い気持ちがしませんよね。「被害者面」する人には、一体どういう心理が働いているのでしょうか。
1:自分を守ろうとする心理が働いている
「被害者面」する人は、自分が叱られたり、不利益を被ったりというマイナスな状態になることを過剰に恐れる傾向があります。したがって、自分が悪くないという主張をしようと「被害者面」をしてしまうのです。
2:承認欲求が強い
「被害者面」をする人は、防衛的であるということを述べましたが、これは、自分に自信が無いということも原因として考えられます。自信が無い人は、「周りから認めてもらいたい」という承認欲求も強くなりがちです。
「被害者面」をすることで、「あなたは悪くない」、「大丈夫だよ」と周りを味方につけ、安心したいという心理が働いていると考えられます。
3:自意識が高く、敏感
「被害者面」をする人の特徴として、自意識が高く敏感な繊細さんであるということが挙げられます。周りからどう思われているかを常に気にしているのです。加えて、自意識が過剰なので思い込みも激しく、何か失敗をしてしまった時には「怒られるに違いない」という恐れから、「被害者面」をしてしまうということが考えられます。
つまり、自分を守るという行為が「被害者面」をすることに繋がっているのです。
4:逃避行動のために「被害者面」をしてしまう
「被害者面」は、逃避行動のひとつです。過去に大きな失敗をして、ひどく叱責されたり、呆れられたりするとその出来事はトラウマになりますよね。もうそのような経験はしたくないという思いから、とにかく「自分は悪くない」とアピールしなくてはならないという心理が働くのです。
5:自分を客観視できない
「被害者面」をする人は、見ていていい気持ちはしませんよね。周りからしたら「見苦しい」と思う方も多いのではないでしょうか。しかし、「被害者面」をしている本人は、自分を客観視できていないため、そのことに気付いていません。
「被害者面」の類語はある?
続いて、「被害者面」の類語について調べていきましょう。「被害者面」の表現方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
1:被害者ぶる
「被害者面」の類語として、「被害者ぶる」という言葉が挙げられます。「~ぶる」というのは、「~のような様子である」、「~のような態度を取る」というような意味です。つまり、「本当は~ではないにもかかわらず、あたかも~のような態度をとる」というニュアンスが含まれています。そのため、「被害者ぶる」も、ネガティブな言葉として捉えられることが多いです。
他には、「お金持ちぶる」や、「先輩ぶる」のように使われます。
2:メンヘラ
「メンヘラ」とは、「メンタルヘルス」という言葉に由来する言葉で、「精神的に不安定な人」を指して使われます。
「メンヘラ」の人は、時に自意識が過剰になったり、自分に自信が無かったりするため、防衛的になることが多いです。ですので、「被害者面」をしてしまうこともあり、「被害者面」をする人と似た特徴を持っているといえます。
「被害者面」する人への効果的な対処法はある?
「被害者面」をしてしまう人とのトラブルに巻き込まれると、こちらは悪くないのに悪者扱いされたり、不利に追い込まれてしまったりする場合があります。そんな時は、どのように対応するのがベストなのでしょうか。効果的な対策方法を紹介します。
1:理論的な対応を心がける
「被害者面」をする人は、トラブルの際に感情的になりやすく、主観で攻撃してくることが多いです。そんな相手とトラブルになった際は、事実がどうであるのかや、どうしてこうなったのかなどの原因を明らかにしつつ、理論的に会話するということがポイントになります。
なるべく、曖昧な表現で隙を作らないようにしましょう。
2:押し負けない
「被害者面」をする人は、こちら側を一方的に攻めることで、自分が悪者にならないようにします。勢いがあるので、つい気圧されてしまいそうになるかもしれません。しかし、ここぞという時に強くでないと、後々さらに大変なことになりかねないので、自分が悪くないという時は、はっきり主張するようにしましょう。
その際に、頭ごなしに相手を否定するとヒートアップしてしまう恐れがあるので、「あなたの気持ちもわかるけれど」など、相手に理解を示しながら会話をするよう心がけてください。
3:なるべく関わらない
一番効果的な方法は、そもそも関わらないようにするということです。「被害者面」をする人は、承認欲求が強いという特徴を述べましたが、相手からの反応が欲しくて「被害者面」をするということもあります。不用意な反応は、相手を刺激するだけになってしまうので、極力距離を置くように心がけましょう。
4:相手の聞き役にまわる
繰り返しになってしまいますが、不用意な反応は相手を刺激することに繋がりかねません。基本的には相手の話を聞く方にまわることをおすすめします。自分の意見を主張するよりも、相手の話を聞いて、嘘や矛盾点を突くことで、事実を明らかにすると、上手に対処できるため、効果的な方法です。
最後に
誰だって叱られたくないですし、逃げたくなることもあります。しかし、「被害者面」をしても、メリットはありません。むしろ、周りからの信頼を失ったり、マイナスの印象を与えてしまったりするだけです。この記事を読んで、今一度自分の言動を振り返るきっかけにしてみてくださいね。
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