「雲呑」の読み方は?
中華料理屋さんに行くと、メニューには難しい漢字がずらり…。頼んでみてから「この料理だったのか!」と気がつくことも。
今回はそんな読み方が難しい中華料理の中から、「雲呑」を紹介します。何と読むかわかりますか?
答えは「ワンタン」
正解は「ワンタン」です。知っていましたか?
つるっとなめらか、ふわふわな食感の食べ物で、スープに浮かんでいる様子は確かに雲のようですよね。
雲呑は、中華料理「点心」の一つ。小麦粉や卵をこねて薄くのばした皮で、ひき肉やネギなどを混ぜたあんを包んだものです。本場中国ではスープに入れて食べることが多いようですが、日本の中華料理屋さんではよく「ワンタン麺」としてラーメンの具材になっていますよね。
中国全土で食べられている雲呑ですが、地域によってはラー油で味付けをしたり、あんにエビを混ぜたりと、食べ方は様々。また、「雲呑(ワンタン)」という呼び方は広東語によるもので、多くの地域では「餛飩(フントゥン)」と呼ばれているのだそう。日本には広東語で伝わったんですね。
中国では雲呑を正月に食べる風習があり、財神祭では雲呑を昔の貨幣のような形にしてスープに入れる「元宝湯(ユワンパオタン)」が食べられます。スープの中から貨幣が湧いてくるように見えるため縁起が良いとされ、お金持ちになることを祈りながら食べるのだとか…! 中国の食文化は、調べれば調べるほど奥が深いですね!
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いかがでしたか? 中華料理屋さんでメニューをスラスラと読めたらかっこいいですよね。漢字からどんな料理なのか予想してみるのも楽しいかもしれません!