「青」が海外では違う色に? 日本語とは異なる色表現〈役立つ英語表現 #19〉
前回記事▶︎「BOGO」ってどんな意味?
こんにちは、ハワイ在住ライターのエリです。
言語によって表現の違いは色々とありますが、中でも紛らわしいのが色に関する表現。日本語で何気なく使っている色の表現をそのまま英語に直訳してしまうと、通じないことが結構あります。
そこで今回は、英語と日本語で異なる色の表現をいくつか紹介したいと思います。
英語と日本語で異なる色の表現7つ
◆「青信号」は「blue light」じゃなくて…
直訳すると「blue light」ですが、英語では「green light」と言います。
緑は英語特有の表現なのかと思い調べてみたところ、信号機の色は世界共通であり海外では「緑信号」と呼ぶのが一般的とのこと。日本も昔は「緑信号」と呼んでいたみたいですが、いつしか「青信号」に変わり青信号は日本独自の呼称のようです。因みにフランス語やドイツ語、スペイン語も「緑信号」でした。
◆「青リンゴ」は「blue apple」じゃなくて…
直訳すると「blue apple」ですが、英語では「green apple」と言います。確かに、青リンゴは青というより緑色ですよね。
◆「(気持ち悪くて)青ざめる」は「blue face」じゃなくて…
直訳すると「blue face」ですが、英語では「green face」と言います。green faceは、吐き気がする気持ち悪さで顔が青ざめることを表現する時に使います。
船酔いや車酔いで気持ち悪そうにしている人に「顔色が悪いけど大丈夫?」と聞く時は、「Your face looks green. Are you alright?」と言います。そういえば吐き気を我慢している絵文字は緑色の顔ですよね。
◆「白髪」は「white hair」じゃなくて…
直訳すると「white hair」ですが、英語では「gray hair」(灰色の髪)と言います。
◆「黒い瞳」は「black eyes」じゃなくて…
直訳すると「black eyes」ですが、日本人のような黒い瞳のことを英語では「brown eyes/dark brown eyes/dark eyes」と言います。
英語で「black eye」と言うと殴られたりしてできた目の周りの黒いあざの意味になってしまうので注意!
◆「紫タマネギ、紫キャベツ」は「purple」じゃなくて…
直訳すると、紫タマネギは「purple onion」、紫キャベツは「purple cabbage」ですが、英語では「red onion」「red cabbage」と言います。どう見ても紫色にしか見えませんが…。
◆「隣の芝生は青い」は…「blue」じゃなくて…
ことわざの「隣の芝生は青い」は英語で「The grass is always greener on the other side of the fence.(垣根の向こう側の芝生のほうがいつも綺麗な緑色)」と言います。こちらも日本語は“青”ですが英語では“緑”を使います。
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いかがでしたか? 言語によって色の捉え方が違って面白いですよね。うっかりそのまま英語にしてしまうと通じないので、ぜひ覚えてみてくださいね!
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アラサーライター エリ
ハワイ、ホノルル在住。現地マーケティング会社にてホテルや大手ショッピングモールなどのPRに従事した後、独立。現在はフリーランスとしてPRや翻訳業務に携わる。趣味はヨガとカイルアビーチでカヤック。