「兀兀」は何と読む?
漢字には、「薔薇(ばら)」や「鬱(うつ)」など画数が多くて難しいものはありますが、画数が少ないのに読むのが難しいものもあります。
漢検1級を合格している友人から、“実は難しい漢字”を聞いてきました。
ピックアップするのは「兀兀」です。数学の「π」ではありません。何と読むかわかりますか?
答えは「こつこつ」
「兀兀」は、“こつこつ”と読みます。着実に目的を達成する様子を「コツコツ努力する」と言いますが、その「コツコツ」がこの漢字です。※「矻矻」と表記される場合もあります。
「兀」の意味は、「1. 高くそびえているさま。2. 努力するさま」。音読みで「コツ・ゴツ」、訓読みで「たか(い)」という読みを持ちます。
一説には、「兀」の文字は、髪を剃り落とした象形であるとされ、そこから「はげ」と読むことがあります。
「兀」を使った地名を調べてみると、愛知県に「兀山町(はげやまちょう)」、秋田県に「兀ノ下(はげのした」、長野県に「兀岳(はげたけ)」などあり、名字でも「兀塚さん(はげつか)」もいるようです。
漢字を辿っていくと、意外な発見があって楽しいですね。
次の問題はこちら▶︎漢字マスターも唸る! 珍しい漢字「乂」読み方は?〈難読漢字〉
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