意外と知られていない… 客室の備品の使い方のマナーって?
ホテルの客室に入ると、普段の生活で馴染みのないセッティングがされていることに気づきませんか?
枕やタオルが必要以上にたくさんあったり、見慣れない備品。ホテルによって違いはありますが、どのように使うかを紹介します。
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◆大小さまざまな大きさのタオル類
バスタオル、フェイスタオル、そしてミニタオル。サイズが違うタオルがズラリと用意されています。
バスタオルはシャワー後の身体のふきあげ、フェイスタオルは洗面後の顔のふきあげに使用します。ミニタオルは、ボディタオルやスポンジが備わってない時に置かれていることが多く、ボディタオルとして使用します。
◆ベッドの足元にある見慣れない台
ベッドの足元に置かれた台は「オットマン」または「スツール」と呼ばれるもので、欧米では靴を履いたままベッドに寝転んだ際にベッドが汚れないよう足を置いたり、荷物を置いたりするためのものです。
最近のベッドは高さがあるので、スムーズにベッドに上がれる補助台のようにも使えます。デザインもホテルの雰囲気に合わせて様々です。
◆たくさん置かれた枕
ベッドの上に、4〜5個ほどの枕が置かれています。自分一人には多すぎる! と感じますが、実は硬さや大きさが少しずつ違っています。
また、好みの枕の高さに調節したり、ベッドで本を読むときの腰回りにあてがったりもできます。余った枕は、抱き枕としても。自分の好みにカスタマイズして使ってください。
◆ベッドの足元にある細長い布
ベッドの足元にある細長い布は「フットスロー」といわれており、靴を履いたままベッドに寝転んだ際に、ベッドが汚れないように置かれています。日本では靴のままベッドに上がる習慣がないので、インテリアの一部として使われていることもあります。
◆レインシャワーで快適なバスタイム
シャワールームに入ると、ふたつシャワーがあることに気づきます。ひとつはハンドシャワーですが、天井にあるふたつめのものがレインシャワーと呼ばれるもの。
レインシャワーは水圧が低く、上から落ちてくるので軽いマッサージを受けているような心地です。また頭の上からお湯を浴びるのでハンドシャワーより体が温まります。ぜひ一度試してみてください。
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知っていればもっと快適にスマートにホテルステイが楽しめます。友人と一緒に泊まっても、ホテル通でこなれた感じが出せるマナーを見つけてみてはいかがでしょうか。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
ホテリエ SAKURA
ホテリエとして大人の楽しみ方を発信します。自身もホテルステイ、旅行好き。