どうすれば円満退職できる?
会社を辞めるとき、円満退職しておけば、「退職後も前勤務先から仕事がもらえる」「前同僚たちが相談相手になってくれる」などのメリットがあるそうです。
では、円満退職のコツは何なのでしょうか?
今回ビズヒッツは、転職経験者500人を対象に「円満退職に関する意識調査」を実施しました。その調査によると、5oo人のうち円満に退職できた割合は、71.4%ということが分かりました。
それでは、気になる円満退職のコツのトップ3を見ていきましょう。
3位:納得できる退職理由を用意
3位は「納得できる退職理由を用意」でした。具体的な意見はこちら。
・本当の理由は言わずに、差しさわりのない、やむを得ない事情で退職すると伝えるといいと思います(女性、25歳で転職)
・ライフステージの変化(結婚・出産)に合わせて退職する場合は、円満に送り出してくれる(女性、30歳で転職)
・前向きな理由で辞めることだと思います(男性、32歳で転職)
回答には「やむを得ない事情で転職するしかないと思わせる」「自分にとってプラスになる転職だと伝える」などがありました。
他には、「ポジティブな退職理由でないと、ダラダラ引き止められる」「退職理由について、本音で話す必要はない」という意見も。
2位:日頃の人間関係
2位は「日頃の人間関係」でした。
・元々の人間関係だと思います。人間関係をよくしようと努めていた甲斐もあり、退職を悪く言われたことは一度もありません(女性、23歳で転職)
・日頃から上司と密にコミュニケーションをとっておくことに尽きます(女性、39歳で転職)
・退職した後も遊びに行けるぐらいの関係性をもつこと(男性、42歳で転職)
「日頃からニコニコと愛想よく過ごし、年上のスタッフに可愛がっていただいていたのがよかったと思います」「どんなに嫌いな上司でも、最後まで愛想よく接すれば、だいたいは円満に退職できると思います」など、人間関係を良好にしておくことで、円満に退職できるという意見がありました。
また、「突発的な辞職の場合も、常日頃の上司との関係性により捉えられ方が異なると思います」という回答もありました。納得のいく考えですよね。
1位:早めに伝える
1位は「早めに伝える」でした。
・投げやりに突然伝えるのではなく、余裕を持って前もって退職を伝えるべきだと思います(女性、27歳で転職)
・退職する1年ほど前から、退職予定と転職について事前に伝えて、了解を得たこと(男性、34歳で転職)
・退職の報告から退職日まで充分な日数を設ける(女性、47歳で転職)
具体的に退職を伝える時期としては「辞めようと思ったらすぐ」「1年前」「1ヶ月前」など、さまざまな回答があがりました。
雇用期間の定めがない正社員でも、法律上は2週間前までに予告すれば退職できます(民法627条)。
ただ人員の補充や引き継ぎを考慮し「より早めに知らせたほうがいい」と考える人が多いとわかりましたね。
他には「直前に退職の旨を伝えると、だいたいモメると思う」という回答もありました。
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1位は「早めに伝える」でした。退職する旨を早めに伝えることで、円満退職につなげられるということのようです。2位以下は「日頃の人間関係」「納得できる退職理由を用意」と続きました。
お世話になった職場ということを考えると、退職の際は角が立たないよう、ランキングに入っているようなことに気をつけていきたいものですね。
詳細をもっと知りたい方はこちら
【円満退職のコツランキング】男女500人アンケート調査
【調査概要】
調査対象:転職経験者
調査日:2021年7月28日~8月2日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:500人(女性321人/男性179人)
TOP画像/(c)Shutterstock.com