ホテル広報が教える! またきて欲しいと思う品格を感じるゲストになるためのお作法
ホテルスタッフたちは毎日たくさんのゲストをお迎えしています。ちょっとした仕草でゲストがホテル慣れしているかどうかを瞬時に感じ取ります。そんな中で、またきて欲しいと思う品格を感じるゲストのお作法とは? 今回は、到着・チェックイン編をお届けします。
▶︎前回記事:ホテリエが考えるおひとり様ステイの魅力… 自分へのご褒美にぴったりなワケ5
◆適切なドレスコード
リゾート地が近いホテルではついつい開放的な気持ちで、軽装になってしまいます。ホテルではビーチサンダル、短パンと言ったカジュアルすぎる服装はNGです。
品格とエレガントさを忘れずに、男性なら襟付きのシャツとスラックス、革靴など、女性ならスカートやワンピースなどが理想です。
◆挨拶を交わす
ホテルに到着するとドアパーソン、ロビースタッフ、フロントスタッフなど多くのスタッフがケアにあたります。
スタッフはお客様にご挨拶をするかと思いますが、その時に笑顔でご挨拶を返していただけると、ホテルスタッフたちはとても喜びます。
そしてご挨拶を返してくださるゲストについてはホテル慣れしたお客様だなと言う印象を持ちます。印象の良いゲストはまた来てほしいと思います。
◆お部屋の予約・駐車場の予約は事前に
ホテルに泊まると決めたとき、皆さん事前に予約されていると思います。
急な出張や予定変更で宿泊が必要になり、当日フロントに直接お越しになられてご宿泊を希望されることがあるのですが、できれば直前でも電話か、ネットからご予約をいただくと、ホテルも空き部屋の確認などができ、お待たせすることなく、チェックインができます。
お車についてはどうでしょうか? 大概のホテルには有料の駐車場が併設されています。
しかしホテル併設の駐車場は数が限られていることが多く、予約状況によっては、近隣の駐車場ご案内することもあります。ご予約時に車でご到着になることをお伝えいただけると、スムーズなご案内が可能です。
◆荷物はポーターにお任せ!
ホテルのフロントに到着するとホテルにもよりますが、ロビーのスタッフがお荷物をお預かりしお部屋まで運ぶことがあります。たまにいらっしゃるのですが「自分で運べるから大丈夫」と、遠慮されるお客様がいらっしゃいます。
ホテルスタッフたちはお客様が快適に過ごされることを望んでおり、ホテルスタッフに荷物をお任せいただける方が我々も嬉しいものです。
お客様がスムーズにロビーのスタッフに荷物を預け、笑顔で「ありがとう」と言ってくださると、このゲストはホテル慣れした方だなと感じます。
◆チェックインは予約者が。館内案内は最後まで。
チェックインの手続きは、予約した方が行うと予約時の情報の確認がスムーズです。もし同伴者が先に来られるような時はホテルに連絡をしておくことをおすすめします。
また施設案内と知っていただきたい事項をチェックイン時にお伝えします。何度も宿泊したことがあるホテルだと聞かなくても分かる、と感じるかもしれませんが時々により変更が発生しています。
遮ることなく一通り聞くことが、後々のこんなはずではなかった、という誤解を回避できます。
◆チェックイン、アウトの時間を守る
ホテルではチェックイン、アウトの時間が決まっています。
早く到着されても準備が整わないと、待たせてしまいます。逆に到着時間が遅くなる場合も連絡をしておくと、ホテルもお出迎えの対応ができます。
チェックアウトも遅れて部屋を出られると、次のお客様の到着までに清掃が追いつかず困ることがあります。時間は守ることはとても良いお客様、と我々は感じています。
◆写真撮影は他のゲストの迷惑にならないように
ホテルに到着すると非日常的な空間で少しテンションが上がりますよね。きれいなロビーの装飾を目の前にすると写真をたくさん記念に撮りたくなるものです。
ロビーや公共の場で写真撮影をする時は、他のゲストの邪魔にならないよう、他のゲストが写真に映り込まないなどの配慮をして楽しんでください。
また、品格を感じるお客様は一通りのマナーもわきまえています。ホテルマナーについて解説しているので、参考にしてみてください。
▶︎参考記事:ホテル側が「また来ていただきたい」と切望するゲストは… 品格のある客室マナーをホテリエが伝授
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ホテリエ SAKURA
ホテリエとして大人の楽しみ方を発信します。自身もホテルステイ、旅行好き。