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BEAUTY

2021.08.25

人生には“不幸”なことがある… その仕組みはお菓子だけでなく野菜も食べさせようとする親と同じ!?

世の中にはたくさんの「悩み」があります。日常の悩み、恋の悩み、人生の悩み… など、数え上げればキリがありません。今回は「どうして不幸な目にあうのか」という悩みについて、聖書から解決のヒントをお伝えします。『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた』(KADOKAWA)の著者 MAROさんがお届け。

上馬キリスト教会 MARO

世の中の悩みを「聖書」から解決#11

「悩みのない人生を送りたい!」というのは、人類の抱き続けてきた願望ですが、令和の時代になっても人の悩みは尽きるどころか増えてさえいるのかもしれません。

ツイッターフォロワー10万超【上馬(かみうま)キリスト教会】のまじめ担当MAROさんは、フォロワーの方々から寄せられるさまざまな悩みに「聖書」から解決の糸口を伝えようと日々発信中。『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた』(KADOKAWA)より、MAROさんが提案する悩み解決のヒントをお伝えします。

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質問:どうして私がこんな目に!?

(c)Shutterstock.com

回答:人生は幸せなだけじゃない。同じくらい苦悩もあります

「神がいるなら、どうして私がこんな目にあうのだ!?」という問い、それは人類が生まれてからずーっとひたすら問い続けてきたことかもしれません。

病気、災害、経済問題、人間関係…… と、人生にはさまざまな悩みがあり、「神様どうして!?」と問いたくなることも多々あります。

旧約聖書にヨブという人が登場します。ヨブは誰から見ても品行方正ないい人で、神様のお気に入りでした。しかし、それにもかかわらず、ヨブはある日とつぜん、家族を全員失い、財産もすべて失い、しかも自分も重い皮膚病にかかってしまいました。人生の苦難を一夜にしてすべて背負ってしまったようなものです。しかしヨブは言いました。

「私は裸で母の胎から出て来た。また裸でかしこに帰ろう。主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな(ヨブ記1:21)」
「私たちは幸いを神から受けるのだから、わざわいも受けるべきではないか(ヨブ記2:10)」

(c)Shutterstock.com

日本人はよく「因果応報」という考え方をします。「良いことも悪いことも、自分の行いの結果だ」ということですが、聖書はそういう考え方はしません。

反対に、「良いことも悪いことも、雨が降ったり晴れたりするように、自分の行いでコントロールすることはできない」と考えます。そして、そのどちらも神様の恵みとして受け入れるべきだと。多くの人は雨の日には「嫌だなー」と思うでしょうけど、じゃあだからと言って、ずーっと雨が降らなかったら困ってしまいますよね。

誰しも「幸せだけを受け取りたい。不幸はお断り」と思うでしょうけど、それって「好きなお菓子は食べたいけど、嫌いな野菜は食べたくない」と言っている子どもに似ています。

健全な親は子どもにバランスのとれた食事を与えます。お菓子が好きだからと言ってお菓子ばかりを与えたりするのは不健全な親です。健全な親なら嫌いな野菜だって与えます。ゲームのやりすぎだと思えば、ゲームを取り上げたりもします。神様もそれと同じです。

「幸せだけがほしい」と願っても、「それじゃ、ちゃんと大きくなれないよ」と、苦難も与えるのが神様です。

ちなみにヨブさんですが、この後「やっぱりちょっとムカついてきた!」とばかりに神様に盛大に、というかもはや聖書随一の長大な文句を言ったりするんですが、最終的には神様の手でもともと持っていたものよりも多くを与えられて幸せに暮らしました。

『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた』発売中!

▲『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた
著者:MARO(上馬キリスト教会ツイッター部) 出版:KADOKAWA

TOP画像/(c)Shutterstock.com

上馬キリスト教会 MARO

1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。

キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。キリスト教ではない家に生まれ、23歳のときに洗礼を受けた「クリスチャン1世」。

10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。

著書に『上馬キリスト教会ツイッター部のキリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『上馬キリスト教会の世界一ゆるい聖書入門』、『上馬キリスト教会ツイッター部の世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。

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