気になる体外受精の費用感【30代からの不妊治療】
妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。
前回は、採卵のお話をお届けしました。今回は、体外受精の費用のお話。
体外受精にかかる費用は?
タイミング法、夫の精索静脈瘤手術、人工授精とステップアップを重ね、なお妊娠できずに不妊治療を難航させていた2020年の冬。今年こそは体外受精! と意気込んでいた私たちは不妊カウンセリングを受けることにしました。
そこで私たちは不妊カウンセラーのKさんに、体外受精や採卵には様々な種類があることを教えてもらったあと、体外受精の費用について聞いてみることに。
夫「全体的な費用ってどのくらいかかりそうでしょうか?」
今回、私が受けようとしているゴナールを使って卵子を育てて採卵する方法で、体外受精をする場合の見積もりを作ってもらいました。それがこちらです。
<採卵までに想定される通院タイミングとかかる費用の見積もり>
・生理3日目
ホルモン(採血)、エコー検査、ゴナールエフペン900(注射)=63,750円
・生理8日目
ホルモン(採血)、エコー検査、ゴナールエフペン900(注射)、採卵前検査=78,570円
・生理9日目
ガニレスト(注射・3日分)=48,000円
採卵までにかかる薬や検査の費用の合計:190,920円
<採卵当日にかかる費用の見積もり>
採卵代(162,000円)、媒精、培養(108,000円)、麻酔代(54,000円)、エコー検査(3,240円)、採卵後の内服薬代(4,460円)
採卵当日にかかる費用の合計:331,700円(※顕微授精を行う場合は+54,000円)
◆採卵を終えてからもお金はかかる
Kさんから見積もりを見せてもらって最初に思ったことは、「注射、たっか!」でした。自費なので、クリニックによって値差はあるようですが、私の通っていた総合病院で採卵までの事前見積もりをしたらこんな感じ。
ゴナールやガニレストなどの薬代や採血やエコーなどの検査費用、そして採卵当日の採卵代から麻酔費用や内服薬、媒精・培養込で約50万。これにもし顕微授精をする場合は追加で5万。体調によって使う薬や通院頻度が変わるので確定ではありませんが、大きい金額ですよね。
そして、無事に採卵できて受精卵になったあとは、さらに胚凍結費用(1個約1万円)や培養器使用費用(約2万)、そして子宮のなかに卵を戻す移植費用(約10万)、胚融解費用(約6万)、そのほか採血やエコー検査費用などがもろもろかかっていく見込みで、総計は90万超え。
うまくいくかどうかわからないけど、かけるしかない。一回90万の超高級ガチャに挑む気分です。
体外受精は国や自治体からの助成金が出る?
しかしながら、体外受精は助成金もでるし(東京都から30万円(夫婦合算の所得額が905万円以下・初回のみ)、住んでいる自治体からは30万円(所得制限なし・年度につき1回まで。※自治体によって異なります)が助成される(※2020年当時の話になります)見込みでしたので、それらについてはかなりありがたく感じました。
あらかじめ値段の覚悟はしていたので、びっくりはしませんでしたが、より一層、がんばらなくっちゃ! というプレッシャーも感じましたね。
決めたからには、一刻も早く卵ちゃんを取り出したい気分。人生で、一番若いこの瞬間の私の卵ちゃん。
そして夫が今まで一生懸命、不妊治療を調べていてくれたおかげで、私も納得したうえでホルモン剤使用に踏み出すことになったのは良かったなと思いました。失敗や後悔はなるべく減らしていきたい。
そして、このあとついにやってきたリセット(生理)。いざ、体外受精かと思いきやどっこい、突然の新型コロナ大流行に見舞われてしまったお話は次回させていただこうと思います。タイミング悪いというか、なんというか…。
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クロサワキコ
34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。