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2021.08.19

体外受精の採卵法どうする問題… 私はゴナールにトライすることに<30代の不妊治療vol.58>

妊活歴が3年目に突入した主婦ライター・34歳クロサワキコの不妊治療体験レポ Vol.58。夫の精索静脈瘤の手術や人工授精、体外受精とステップアップを重ねていくなかで感じてきたリアルな本音をお届け。今回は、採卵の話。

不妊カウンセリングで知った採卵のあれこれ【30代からの不妊治療】

妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。

前回は、不妊カウンセリングを受けたお話をお届けしました。今回は、採卵のお話。

体外受精の採卵や胚移植にはいろんな方法がある

タイミング法、夫の精索静脈瘤手術、人工授精とステップアップを重ね、なお妊娠できずに不妊治療を難航させていた2020年の冬。今年こそは体外受精! と意気込んでいた私たちは不妊カウンセリングを受けることにしました。

そこで体外受精の方法がいくつかあることを初めて知り、私の緊張を抑えるために、卵子のことを卵ちゃんと呼ぶ不妊カウンセラーのKさんが話をしてくれました。

(c)Shutterstock.com

不妊カウンセラー「採卵する卵ちゃんを育てる薬って、施設によっては決まった卵巣刺激法(量や使用期間が決められている)しか実施しないところもあるんですよ。

うちのリプロダクションは、胚移植方法(受精後5~6日経過した受精卵のみの移植)も、クロサワさんご夫婦のご要望にあわせて医師が最適な方法を一緒に考えてくれます」

私「え?! 採卵にも種類があるんですか?

私の卵ちゃんを取り出すのにいろんな方法があるってどういうこと?! と頭の中がクエスチョンマークだらけになりました。

薬で育てた卵子、自然に育った卵子、どっちがいいのか?

私はかねてからホルモン剤に強い抵抗感があることなどを、不妊カウンセラーのKさんに打ち明けました。医師からホルモン剤の副作用については大丈夫と言われても、やっぱり怖くなって人工授精を自然周期で行ったことも…。

(c)Shutterstock.com

不妊カウンセラー「生理周期が安定していて、排卵もしっかりできているという医師の判断で、自然周期の人工授精をしたのですね。それはすごく良かったと思う。ホルモン剤は体にやっぱり負担はかかるし。これは私の意見ですけど、採卵は薬を使ってなるべく1回で質のいい卵ちゃんを多くとれるようにした方がいいと思うの」

採卵には、自然な月経周期のなかで育ってくる卵胞を採卵する自然周期(低刺激)法と、排卵誘発剤などの薬を使って卵胞を成長させて採卵する排卵誘発(中刺激~高刺激)法があるのだそう。

まずはここをどうするか? という話になりました。医療機関によっては、自然周期だけとか、誘発剤を使う方法だけというように、患者側があまり選べないケースもあるようですが、幸い、私の通っていた総合病院のリプロダクションはどんな方法にも対応してくれるということでした。

以前、病院選びのポイントのところで、治療方法や費用に差が出るという話をしましたが、【体外受精】に関しては、本当に治療方法選び=病院選びになりかねないフェーズなので、夫婦でよく話し合ってから相談に行くようにした方がいいなと思いました。

日本の採卵成功率は世界最下位!?

(c)Shutterstock.com

「日本って採卵の実施件数が世界一多くて、成功率は世界最下位なんですよね…」

「え?! そうなの??」

「一度の採卵で出産までこぎつけられる確率が、海外に比べると日本はめちゃくちゃ低いんだよ」と、口を開いた夫。実は妊活をはじめた当初からたくさんの資料を読み漁っていた夫は、体外受精に進むにあたって、この採卵に関する日本の生殖医療の闇みたいな部分をとても気にしていたようです。

不妊カウンセラー「そうなんですよね。日本では自然周期による採卵のほうがいいっていう考えが根強くて、一度に採卵できる卵子の数が少ないことが、不妊治療による出産率の低さに繋がっているんです」

「採卵を繰り返してしまうのって、なんかすごく効率が悪い気がしてきた。だったら薬使おうかな…」

「うん。できれば採卵は一度に済ませて、移植に専念する方がいいと思ってたんだ」

「そうだね。採卵を何回もやったからって、妊娠するわけじゃないし」

不妊カウンセラー「それがイイと思います! その過程で原因がわかったら、治療方針も立てていけますし」

あれほど抵抗感があったホルモン剤ですが、なんか吹っ切れた気がしました

「まずはどのタイミングで病院に来ればいいですか? あと通院の頻度も知りたいです」

不妊カウンセラー「最初は生理の3日目に来院してください。そこからたぶん自己注射がはじまることになると思う」

「それってホルモン剤的なやつですか?」

不妊カウンセラー「うん、ゴナール(女性の卵巣に働きかけ、排卵を誘発する薬。男性の精巣に働きかけ、精子形成を誘導にも効果)を使う人が多いかな。でも医師がしっかり経過を見ながら使うから安心して。問題がなければ通院も3日に1回くらいの頻度です」

「なるほど…」

やってみないとわからないけれど、そのくらいのペースだったらなんとかがんばれるかな~と思いました。次回は体外受精の費用のお話をお届けします。

これまでの記事▶︎不妊治療体験レポ

TOP画像/(c)Shutterstock.com

クロサワキコ

34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。


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Oggi5月号46ページに掲載しているアルアバイルのライトベージュのジャケットの値段に誤りがありました。正しくは¥49,500になります。
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