初めての不妊カウンセリングで知ったこと【30代からの不妊治療】
妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。
前回は、体外受精前の冬を思いっきり楽しんだお話をお届けしました。今回は、不妊カウンセリングを受けたお話。
体外受精に向けた不妊カウンセリングを夫婦で受ける
タイミング法、夫の精索静脈瘤手術、人工授精とステップアップを重ね、なお妊娠できずに不妊治療をこじらせていた2020年の冬。今年こそは体外受精! と意気込んでいた私たちは不妊カウンセリングを受けることに。
不妊カウンセリングの予約は、比較的空いていました。初めて総合病院のリプロダクションを受診したとき、予約が3週間待ちだったこともあり、ドキドキしたのですが、電話をしてみるとサクっと第一希望の日時で通る結果に。ちなみに私が受けたカウンセリングの1回の時間は50分でした。
前日から緊張しすぎて何も手につかなくなった私ですが、夫はあらかじめ聞きたいことをメモしてまとめる几帳面ぶりを発揮。病院に着くと、申込用紙の相談内容の欄を、箇条書きで手際よく書き進めていきました。
その内容がこちらです。
1. 体外受精の詳細なスケジュール
2. 病院への通院頻度と仕事への影響具合
3. どのような薬が使われるのか?
4. 想定される費用負担は?
私たちはステップアップを決めたうえで、体外受精に向けた具体的な分からないことを聞くことにしましたが、実際は不妊治療に対する疑問や不安、精神的なことなど、なんでも相談できるようです。このことを知って私は、もっと早くに利用すればよかったなと思いました。
不妊治療=体外受精?? 答えはNO!
カウンセリングを担当してくださったのは、何度か治療の際にお世話になっていた看護師のKさんでした。いつも親身に対応してくれる人で、既にこのリプロに通って1年半経つ私は、ちょっとした顔見知りくらいの気分でホッとしました。ぜんぜん知らない人じゃなくて良かった…。
不妊カウンセラー「こんにちは。ついに体外受精へ進むことにされたんですね」
私「はい。どういうスケジュールになるのかとか、仕事をどのくらい休む必要があるかとか、あとは薬のこととか、いろいろ教えてください」
Kさんは、まず「うちの病院の不妊治療の特徴なんですが…」といって、病院の資料を見せながら説明してくれました。その資料の一番上には、“不妊治療=体外受精?? 答えはNO!”と大きく書かれた文字が。
私はなんとなく、人工授精までは妊活、体外受精は不妊治療、そんな風にイメージを持っていたので、この言葉にちょっとびっくりしました。
不妊カウンセラー「不妊治療は原因と治療法、そしてご夫婦の希望に合わせて進めていきます。
クロサワさんご夫婦の場合は、ご主人がすぐに手術も受けていらして、奥様も検査を十分に受けて体外受精へ望まれるということなので、まだ結果には結びついてはいないけれど確実に前に進んでこれていると思いますよ」
私「そうですね、やっと決意が固まりました。もう2年以上かかっちゃったけれど…」
不妊カウンセラー「お二人にあったタイミングというものがあるから、ぜんぜん焦ることないです」
私「さっそくなんですが、体外受精のスケジュールとか使う薬について教えてもらえますか?」
不妊カウンセラー「体外受精の主なステップとしては、卵巣から卵ちゃんを取り出す【採卵】をしてから、卵ちゃんに精子を振りかけて出会わせる【体外受精】、ガラス針の先端に1個の精子を入れて卵ちゃんに直接注入する【顕微授精】、そして受精した卵ちゃんをクロサワさんの子宮へ戻す【胚移植】の4段階になります。
うちの病院では、採卵の卵巣刺激方法や、胚移植の方法も、複数の方法を提案できるんですけれど…」
そう言って、生理3日目からはじまる採卵のスケジュール表を見せてくださいました。Kさんが私の緊張を和ませるために、卵子のことを「卵ちゃん」って優しく言っているのが印象的でした。
そして私はこのときまで「体外受精」の方法がいろいろあるということを知らなかったので、ちょっとびっくりしました。
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クロサワキコ
34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。