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BEAUTY

2021.08.15

最近、老けたねと言われた… それは“若さを失う”ではありません!〈与えられた恵みと捉える考え方〉

世の中にはたくさんの「悩み」があります。日常の悩み、恋の悩み、人生の悩み… など、数え上げればキリがありません。今回は「老けたと言われる」という悩みについて、聖書から解決のヒントをお伝えします。『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた』(KADOKAWA)の著者 MAROさんがお届け。

上馬キリスト教会 MARO

世の中の悩みを「聖書」から解決#7

「悩みのない人生を送りたい!」というのは、人類の抱き続けてきた願望ですが、令和の時代になっても人の悩みは尽きるどころか増えてさえいるのかもしれません。

ツイッターフォロワー10万超【上馬(かみうま)キリスト教会】のまじめ担当MAROさんは、フォロワーの方々から寄せられるさまざまな悩みに「聖書」から解決の糸口を伝えようと日々発信中。『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた』(KADOKAWA)より、MAROさんが提案する悩み解決のヒントをお伝えします。

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質問:最近「老けたね」と言われました

(c)Shutterstock.com

回答:「老い」はむしろ楽しむべきもの。新しい何かが手に入るかもしれません

僕も40歳を少し越えて、白髪がかなり増えてきました。もともと人よりも白髪の多いタイプなので髪だけ見ると50代にも60代にも見えるらしいです。近頃は少しずつ老眼にもなってきたらしく、手元の小さな文字が見えにくかったりします。

一般的にはこういうのって「嫌だなぁ」と思うことなのかもしれませんが、僕はあんまりそうは思っていません。むしろ「いつか真っ白な髪になるのが楽しみだな」とか、「どうせ老眼鏡を買うならオシャレなのがいいな」とか思っています。

聖書の「ことわざ集」とも言える「箴言(しんげん)」にこんなことばがあります。

「若い男の栄誉は彼らの力。老人の輝きはその白髪。(箴言20:29)」

ちょっと書き下すなら、「若い男には体力があるけど、老人には知力と経験があるよね」ということです。端的に「体力と知力」と言いましたが、それに限らず、若いときになかったものが、年をとると得られるということです。

「老いる」と言うと一般的には何となく「衰えていく」というイメージがあるでしょうし、若さを「失う」というふうにとらえがちかもしれませんが、反対に、老いを「得る」という考え方だってアリです。アリというか、そのほうがいいです。「若さを失うのではない。老いを得るのだ」と。

(c)Shutterstock.com

よく「人生の秋」なんて言いますけど、秋って夏にはないおいしいものやきれいなものがたくさんありますよね。「ちいさい秋みつけた」ってタイトルの童謡がありますけど、僕は子どもの頃からあれが大好きです。

あの歌で秋を見つけるように、老いを見つけるのも悪いことではないのではないでしょうか。老いも、神様から与えられる恵みです。「箴言」にはこんなことも書いてあります。

「白髪は栄えの冠。それは正義の道に見出される。(箴言16:31)」

老いは神様から与えられるなんです。それを受け取らないのはもったいないです。

それに、皮肉なものですけど、どんな人でも「私はまだ若い!」って主張している姿ほど「老い」を強調するものってないですよね。

実年齢より若く見られて喜ぶようになったら、それはもう「老い」の始まりです。だって本当に若い人は実年齢より若く見られたらむしろ怒りますから。神様から与えられたものは老いでも何でも受け入れる。これが大事なのだと思います。

『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた』発売中!

▲『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた
著者:MARO(上馬キリスト教会ツイッター部) 出版:KADOKAWA

TOP画像/(c)Shutterstock.com

上馬キリスト教会 MARO

1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。

キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。キリスト教ではない家に生まれ、23歳のときに洗礼を受けた「クリスチャン1世」。

10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。

著書に『上馬キリスト教会ツイッター部のキリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『上馬キリスト教会の世界一ゆるい聖書入門』、『上馬キリスト教会ツイッター部の世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。

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