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2021.06.25

大人なら正しく使いたい! 多勢に無勢(たぜいにぶぜい)の意味・由来・類語や対義語について解説

「多勢に無勢」ということわざをご存知ですか? 「多勢に無勢」は主に、戦や軍議などで使われていた言葉ですが、現代においても時代劇や映画などでも広く使用されています。ここでは、「多勢に無勢」の意味や由来、類語についてご紹介します。

【目次】
「多勢に無勢(たぜいにぶぜい)」意味や由来
「多勢に無勢」の使い方を例文でチェック
「多勢に無勢」の類語表現にはどのようなものがある?
「多勢に無勢」の対義語にはどのようなものがある?
「多勢に無勢」を英語で表すと?
最後に

「多勢に無勢」という、ことわざをご存知でしょうか? もしかすると、時代劇などのセリフで聞いたことがあるかもしれませんね。「聞いたことはあるけれど、正しい意味についてはわからない」という方も少なくないかもしれません。そこで、そもそも「多勢に無勢」は、どんな意味の言葉なのか、由来や類語などを解説していきます。

「多勢に無勢(たぜいにぶぜい)」意味や由来

「多勢に無勢」は主に、戦や軍議などで使われていた言葉です。まずは、言葉の意味や、いつから使われるようになった言葉なのか、由来をみていきましょう。

(c)Shutterstock.com

「多勢に無勢」の意味

「多勢に無勢」とは、「相手が多人数なのに対して、少人数なので勝ち目がないこと」(小学館『デジタル大辞泉』より)。

「多勢」は、「大勢」や「人数が多いこと」という意味です。「多」は数が多いことを表す字。「勢」には「軍隊」や「兵力」といった意味があり、「人の集まり」を表す字です。そして、「無勢」とは「人数が少ないこと」という意味。「無」は、「ない」や「存在しない」ということを表します。

「多勢に無勢、雉と鷹」

「多勢に無勢」だけでも使われますが、「多勢に無勢、雉(きじ)と鷹(たか)」といわれることもあります。「雉と鷹」とは、「弱いものと強いもの」を例えていった言葉。雉は飛ぶのが苦手で、空から雉を狙ってくる鷹が天敵。「多勢に無勢」と合わせることで、「数的に太刀打ちできない」という意味に加えて、「圧倒的に不利だ」ということを強調する言い回しです。

「多勢に無勢」の由来

「多勢に無勢」の由来は、遡ること鎌倉時代。軍議において、「あちらは多勢、こちらは無勢」という言葉が数々記録されています。

また、平家の繁栄と没落などが描かれた「平家物語」や、承久の乱を描いた「承久記」などの軍記にも記されている言葉。当時、兵力(兵の数)が戦の勝敗を分ける重要なポイントでした。戦においての最大の関心事は、兵力だったことが伺えますね。

「多勢に無勢」の使い方を例文でチェック

「多勢に無勢」は、こちら側が不利な状況で使われる言葉です。現代では、なかなか「戦」というシチュエーションはありませんが、日常生活でどのように使うことができるのか、例文をご紹介していきます。

(c)Shutterstock.com

1:「対戦相手は、何人も日本代表を有するチーム。この試合は多勢に無勢だ」

スポーツの試合などにも「多勢に無勢」を使うことができますよ。同じ人数で行う試合などの場合でも、相手との実力の差があまりに大きい時には、「圧倒的に不利」というニュアンスを伝える言葉になります。

2:「私1人がA案を推していたが、多勢に無勢。抵抗虚しくB案に可決された」

会議などで意見が別れた時、多数決で物事を決めることがありますよね。まさに、多数決は「多勢に無勢」といえるでしょう。大多数の意見が、その集団全体の意見とされるため、少人数の意見は劣勢となるからです。

3:「多勢に無勢、まともに戦っては勝ち目はない」

「数で圧倒的に不利なので、真正面から勝負したら勝てない。そのため、何か策を考えないといけない」というニュアンスを伝えることができますよ。

「多勢に無勢」の類語表現にはどのようなものがある?

「数的に不利な状況」というニュアンスの言葉は、「多勢に無勢」の他にどのようなものがあるのか、チェックしていきましょう。

1:「衆寡敵せず」

「衆寡敵せず(しゅうか てきせず)」は、『三國志』からきた言葉です。「多数に少人数が立ち向かっても勝ち目はないこと。少数は多数の敵ではないこと」を表す言葉。「衆」は「多人数」、「寡」には「少人数」という意味があります。

また、「衆は寡に適せず」ということもあり、「衆寡敵せず」と同じ意味。また、四字熟語では「衆寡不適」と表します。

2:「八方塞がり」

「苦しい場面を打開する手立てが見つからず、なす術がないこと」。絶望的なニュアンスを表したい時に使うことができます。

「八方」とは、あらゆる方角のこと。東西南北に加え、北東、東南、南西、西北の8つの方位を表します。陰陽道において、どの方位に向かうことも凶となり、行く方角全てが塞がれているということからきた慣用句です。

3:「数の論理(かずのろんり)」

「数の論理」とは、政治用語の1つ。少数派との協議に重きを置かず、意見を取りまとめることもせずに、多数決で結論を出そうとするスタンスのことをいいます。この言葉の由来は、第64・65代内閣総理大臣、田中角栄の言葉、「政治は数であり、数は力、力は金だ」と発言したことから由来しています。

「多勢に無勢」の対義語にはどのようなものがある?

では、反対に少数が多数に勝つことを表す言葉をみていきましょう。

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1:「寡を以って衆を制す(かをもって しゅうをせいす)」

少人数で大人数に、勝利をおさめるという意味の言葉です。出典は中国の『史記』。

2:「少数精鋭(しょうすうせいえい)」

「少数精鋭」とは、「人数は少ないが、すぐれた者だけをそろえること」(小学館『デジタル大辞泉』より)。

「多勢に無勢」を英語で表すと?

・「Many dogs may easily worry one.」(多勢に無勢)

「たくさんの犬が1匹の犬をこわがらせるのは簡単だ」という意味の英語のことわざを使って、「多勢に無勢」を表すことができますよ。

・「We are outnumbered.」(多勢に無勢)

「outnumber」とは、「数を上回っている」という意味。「We are outnumbered」と受動態にすることで、相手が数で上回ることを意味する文になります。

最後に

「多勢に無勢」という状況は、絶望的に感じるかもしれません。しかし、歴史的にみれば、数的劣勢を覆した例もあります。その1つが、桶狭間の戦い。織田信長は、兵力で圧倒的に有利だった今川義元に対して奇襲をかけました。そして、それが成功して勝利を収めたのです。「多勢に無勢」という状況だけで、物事を諦めるのは早いかもしれませんね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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