本当に痛い? 子宮卵管造影検査【30代からの不妊治療】
妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。
前回は、子宮卵管造影検査は痛いかどうかホントのトコロのお話をお届けしました。今回は、子宮卵管造影検査を受けた当日のお話。
はじめての子宮卵管造影検査当日の朝
痛い痛いと噂の子宮卵管造影検査。ついにこの日が来てしまいました!
不妊治療には毎回付き添ってくれていた夫でしたが、前回、医師から「ほとんどの患者さんがおひとりできて、自力で帰られていきますよ」と言われたこともあり、この日は私ひとりで病院へいくことに。会社員の夫の有給休暇は、旅行などの遊びにとっておきたいという気持ちも強かったです。
時間かかるし、お金もかかるし、不妊治療のためにさまざまな犠牲を払うことに、抵抗感を覚えるようになっていました。
予約時間の15分前には病院で受付
子宮卵管造影検査の予約自体は朝9時半からだったのですが、「15分前までには受付を済ませておいてください」と言われていたので、9時10分には病院へ到着。待合室は相変わらずの激混みでしたが、なんとこの日は予約時間通りに9時半に私の番号が呼ばれました。
この総合病院のリプロへ転院してきてから、待ち時間がこんなに少なかったことなんてなかったので、ちょっとびっくり。
内診台でチューブをいれる事前処置
この日の担当はセカンドオピニオンをもらいにこの病院へ来た時にお世話になった女性医師のT先生でした。ドキドキしていたので、知っている先生でホッとしました。
T先生「おはようございます。今日は卵管造影ですね~」
私「はい、緊張します」
T先生「そんな痛がる人いないので、大丈夫だよ。先に膣のなかを洗浄して管を入れる処置をしますので、スカートは履いたまま、下着脱いで内診台へお願いします」
看護師さんがカーテンの向こうの内診台を案内してくれました。前回、診察してくれたW先生に続いてT先生も痛くないという…。本当かな?! と半信半疑で、検査台に乗る私なのでした。
個人差が大きい子宮卵管造影検査。痛みより恥ずかしさレベルが…
パカっと足が広がる格好で内診台が上がっていくと、さっそく子宮卵管造影検査前の事前処置がはじまりました。
T先生「じゃあ、膣のなかの洗浄をしますので、ちょっと我慢してくださいね」
私「え?! けっこう痛いです」
T先生「うん、ちょっと我慢してくださいね~」
やさしい口調だけれど、フーナーテストの時よりもかなりガリガリされている感覚で、泣くほどではないけれど、我慢できるレベルのなかではまぁまぁキツめの痛みでした。しかし…。
私「痛いです…」
T先生「もうすぐ終わります、はい、終わりました~。じゃあこのあと管を挿入しますね」
膣の洗浄自体にかかった時間も痛みがあったのもほんの数秒でした。が、短時間とはいえなかなかの痛さレベル。内心「話が違うじゃないかぁぁぁ~」と思いました。検査本番を前に、前処置でこんなに痛いなんてどうしよう!!
洗浄のあと、すぐに造影剤を注入するためチューブみたいなものが入れられたのですが、この作業はまったく痛みはありませんでした。ただ、膣にいれたチューブの反対側が太もものところにテープを張り付ける感じで固定されてて…。
痛みや不安よりもガニ股歩きの恥ずかしさが上回る
T先生「じゃあレントゲン室へいきましょうか。ちょっと管が入ってるから違和感あるかもしれないけれど、歩ける?」
私「え?! このまま動くんですか?!」
前処置が終わり、内診台が下がると、そのままレントゲン室へ歩いて移動することになりました。私の膝丈のスカートの裾からは、垂れ下がったチューブが見えていました。おまけに太ももにはグルグル巻きの管がテープで止められているので、すっごく変な感じ。
私「ゲッ…! 歩けるんですけど…、このまま外出るんですか?」
膣にチューブが入っている違和感もさることながら、自分のビジュアルのほうが気になってしまいました。このチューブを垂れ下げたまま、他の人がいる待合室を通るって、気分的にキツすぎる。
T先生「レントゲン室までは裏から行けるので大丈夫ですよ(笑) 歩ける? 痛くない?」
私「痛みは大丈夫なんですが、この状態で歩くの恥ずかしいです」
というわけで、私はもぞもぞ変な歩き方のまま、T先生と看護師さんと3人で診察室からスタッフ専用の通路を通ってレントゲン室へ向かいました。
その間、何度も痛みを気にしてくれるT先生。私にとって痛みはほとんど気にならないけれど、ずっとガニ股歩きになっていることのほうが堪えました…(汗)。
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クロサワキコ
34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。