体重だったのか! 医師から受けた意外な指摘【30代からの不妊治療】
妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。
前回は、総合病院のリプロダクションへ行った話をお届けしました。今回は、妊娠しやすいカラダの話。
◆不安に思うことをすべて話してみる
総合病院のリプロダクションセンター(不妊外来)に行くことになり、診察を待てども名前が呼ばれない。。結局、診察室へ呼ばれたのはお昼すぎ。実に3時間待ちです! この日、話を聞いてくれることになったのは、素朴な雰囲気の女性医師T先生。
私は、去年の基礎検査でAMHが低かったことや卵巣年齢が40代レベルだったこと、フーナーテストが全死滅だったことなど、これまでの検査の経緯をゆっくり話していきました。自分でいろいろ調べたけれど、卵管に水を通す検査が痛そうで躊躇していることや、人工授精・体外受精の薬による副作用にも抵抗感を持っていることなども…。
とにかく思っていたことを、全部話しました。専門用語が多い不妊治療。話すことを準備していてもなかなかのひと苦労です…。
T先生は、近所のクリニックで受けた検査結果をみながら、静かに頷き続けていたのが印象的でした。
T先生「まずね、卵巣年齢っていう言い方をする人も確かにいるんだけれど、AMHってそういうものじゃないです。そこは安心して大丈夫だよ。クロサワさんは32歳でしょ。大事なのはAMHより実年齢。32歳なりの卵巣の力がちゃんと備わっているから大丈夫」
にこにこしながらゆっくり話すT先生。言葉もわかりやすく選んでくれている感じで「大丈夫」と言われると、だんだん肩の力が抜けていくのを感じました。
そして先生のPC画面には、私がこの病院で受けていた人間ドックの結果が映し出されていました。
T先生「体重なんだけど、ダイエットとかしています?」
私「ダイエット?? していませんけど?」
今、体重を聞くのはなぜ? 意外な指摘に、目が点になる私。
◆妊娠しやすいカラダとは? BMIの低すぎは改善が必要
私の身長は162cm、体重43kg。そう、超がつくレベルのやせ型。食べても増えないどころか、うっかり食事を食べ損なうと平気で1kg、2kgは減ってしまうのです。
20代のころ勤めていた会社では、産業医にバセドウ病を疑われ、大学病院へ検査を受けに行ったこともあったほどで、あちこち検査をしたけれど、どこも異常は見つからず「痩せ体質ですね」と結論が出ていました。
だから、人間ドックでBMIの項目にチェックはついていても、再検査が必要というわけでもないし、気にすらしていなかったのですが…。
先生はパソコンの画面を見ながらパチパチ電卓をたたき
T先生「低体重だから、絶対妊娠ができないというわけじゃないんだけれど、人間の体ってよくできていて、妊娠しやすい体重もあるんですよ。BMIが18.5を下回ると妊娠しにくいって言われているの。クロサワさんの身長は162cmだから…」
いつぞや、保健体育の授業か何かで見たことがある標準体重の表を見せられ
T先生「今のBMIは16ちょっとでしょ。それを18.5まで目指すには、49kgくらいあると理想的なんですよ。まず母体になる準備を整えましょう。生理周期も安定してて、体重も変動がないようだし、健康ではあるんだけれど、妊娠しやすいカラダづくりという意味では、もう5kgか6kgは多い方がイイ。体重を増やしていくことはできそう?」
私「はい!」
自分でもびっくりするほど、元気な声がでました。母体になる準備ができていなかったんだ! と妙に腑に落ちた気分。
しかし、気になるのはフーナーテストの結果です。医師はさらに説明を続けました…。
次回は、フーナーテストの結果に対するT先生のお話についてお届けしようと思います。
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クロサワキコ
34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。