痛い? 痛くない? 子宮卵管造影検査のホントのトコロ【30代からの不妊治療】
妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。
前回は、子宮卵管造影検査を受けることにしたお話をお届けしました。今回は、子宮卵管造影検査は痛いかどうかホントのトコロのお話。
子宮卵管造影検査、ネットには痛い話ばかり…
2019年の2月、卵管に水を通す「子宮卵管造影検査」を受けることを決意した私は、医者のW先生に検査について色々と質問していました。
そして、私が一番気になっていた卵管の痛みに関して。ここは、私よりも先に夫が積極的に医師へ質問をしてくれました。
夫「この卵管に水を通す検査って、痛みはかなり強いのでしょうか? ネットで調べたら、当日動けなくなるくらいの人もいるみたいで。僕も妻のフォローが必要なようでしたら、有給をとるなど、早めに仕事も調整したいと思ってまして…」
W先生「痛みばかりは人によって違うんですけれど、私が診てきた患者さんの話でいうと、『痛くない』という人のほうが多いくらいです」
夫「え? そうなんですか? ネットでは、みんな痛い痛いと言っているから…」
W先生「う~ん。私がみてきた患者さんの割合的には痛くない人の方が多いんだけれど、クロサワさんの奥さんが痛いか痛くないかはやってみないとわからないね。
ただ痛かった人ってさ『この経験を発信しよう!』っていう気持ちが強くなるから、ネットやSNSには痛かった話の方が積極的に出回っていしまっているという印象はある。
痛くない人は『あ~よかった』って、それっきりで終わってしまうと思うの。わざわざ『なんともありませんでした』って発信してくれる人、少なそうでしょ。
卵管造影検査の当日は、レントゲン室に旦那さん入れないし、動けなくなる人もそうそういないから、1日付き添って看病が必要というケースはほぼないですよ」
あ~、なるほど。そうだったのか。確かに痛くない人たちがわざわざ発信しないから、ネットの口コミが痛みであふれているというのはすごく納得がいきました。もちろん、私自身ががどっちに転ぶかわからないけれど、医師の率直な意見を聞いてかなり安心しました。隣で夫もホッとした顔。
私「そしたら、すぐ受けたいです!」
W先生「了解了解。卵管造影はね、出血のない時期にやる検査で、月経終了後から排卵の前あたりがいいんだけど、奥さん、生理周期けっこう安定しているんですね。そうしたら、次、生理来た日から8日目にやりましょうか」
診察予約カードに看護師さんが“D8/HSG”と書き込みました。
妊活用語はアルファベットがいっぱい
子宮卵管造影検査に向けて、検索魔と化していた私ですが、実は妊活アカをフォローしているといろんなアルファベットが並んでいるんです。妊活をはじめたばかりのころは、パッと読んでもみんなが何を言っているのか意味が分からないことの連続でした。
今回、看護師さんが書きこんだ「D8」というのは、月経がきた当日からの日数をDay(デイ)○日とカウントすることに由来している用語。
月経当日がDay1になるので、次回は月経が始まってから8日目=Day8に来院という意味で「D8」と書かれたのです。
ちなみに「HSG」のほうは子宮卵管造影を英語で、“Hysterosalpingography”ということからきていて、こちらも妊活用語として医療現場だけでなく、患者側にも広く知られています。
ほかにも基礎体温表を「BBT」、人工授精は「AIH」、体外受精は「IVF」、エストロゲンを「E2」、黄体化ホルモンは「LH」といった具合で、妊活をはじめるまでは知らなかった言葉ばかりですが、妊活をはじめて2年に差し掛かろうとしているこのころには、これらの妊活独特の言葉にもすっかりなじんでいました。
まだ検査段階なのに、不妊治療の中級者くらいになった気分で予約表を受け取った私なのでした。
次回は、そんな気分だけ“中級不妊治療患者風”な私が、子宮卵管造影検査を受けた当日の様子をお話したいと思います。
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クロサワキコ
34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。