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「一匹狼」は良い意味? どんなイメージ?
集団に群れない人のことを「一匹狼」と表現することがあります。ただ、「一匹狼」というのがどんな人のことを表しているのかと聞かれると正確には分からない、という人も多いかもしれません。
今回は「一匹狼」の意味や「一匹狼」の人の特徴、また「一匹狼」の人の恋愛傾向などについてご紹介します。
まずは「一匹狼」の意味について見ていきましょう。
一匹狼の意味と語源
「一匹狼」の意味は、「自発的に単独行動をする人」です。誰かと行動をともにするのではなく、自ら好んで単独行動をするのが「一匹狼」。集団と距離を置く人のことを「一匹狼」と表現することもあります。
【一匹狼(いっぴきおおかみ)】
《群れを離れて1匹だけで生きている狼の意から》組織の力に頼らないで、自分の力だけで行動する人。「業界の―」
<「小学館 デジタル大辞泉」より>
元々、狼は群れを成して行動する動物であり、基本的には夫婦とその子供で群れを作ります。成長して群れを離れた子供のことを「一匹狼」といい、異性の「一匹狼」と夫婦になることで群れを作っていくのです。狼が群れを離れて単独行動になったことを人間にあてはめたのが、「一匹狼」となります。
「一匹狼」と聞くと、集団に群れず行動するため、「格好いい」「クール」というイメージを持つ人も多いかもしれません。ただし、「他人を寄せ付けない人」というイメージもあり、ネガティブな意味合いで使われることも多いです。
そのため、褒め言葉として「一匹狼」を使うと、意図せず相手を傷つけることもあるため、注意しましょう。
「一匹狼」の類語や言い換え表現
「一匹狼」は、集団や社会から孤立している人のことを表します。そのため、類語には「アウトロー」や「外れもの」「アウトサイダー」などがあげられます。
どの言葉も「一匹狼」に近い意味を持つ言葉ですが、どれもあまり良いニュアンスで使われることがない言葉です。使いどころには注意をしましょう。
「一匹狼」と「ひとりぼっち」の違いとは?
「一匹狼」と同じく、集団から離れて単独行動をしている人のことを、「ひとりぼっち」と表現します。「一匹狼」と「ひとりぼっち」の違いは一体何でしょうか?
「一匹狼」は、自ら選んで単独行動をしている人のことです。それに対し、「ひとりぼっち」の人は、自ら好んで単独行動を選んでいるわけではない、という傾向があります。
「ひとりぼっち」というのは、あまり良い意味で使われることはありません。人とかかわるのが苦手で「ひとりぼっち」を選んでいる人もいますが、中には友達が欲しい、と思っている場合も。
そのため、自ら集団から離れている人のことを「一匹狼」、たまたま集団から離れてしまった人のことを「ひとりぼっち」と表現します。
「一匹狼」でいるメリットとデメリット
「一匹狼」の人は、我が道を貫いて生きているタイプの人が多いです。そんな「一匹狼」でいることのメリットは、なんといっても「煩わしい人間関係のいざこざに巻き込まれにくい」こと、そして「一人の時間を確保しやすい」ことでしょう。
ただし「一匹狼」でいると、周りから「協調性のない人」と思われたり、ミスを犯したとしても指摘してくれる人がおらず、自分のミスに気づけないというデメリットも。
「一匹狼」の人の仕事やプライベートでの特徴とは?
それでは、「一匹狼」の人は、仕事やプライベートでどのような特徴があるのでしょうか?
何事もストイックに取り組む
「一匹狼」の人は、周りの行動や意見に流されないという特徴があります。そのため、「一匹狼」の人は、仕事でもプライベートでもストイックに物事に打ち込む人が多いようです。
また、ストイックに打ち込むことができることから、職場では上司や先輩からの評判が良い傾向にあります。
オン・オフのメリハリをつけるのが上手
物事にストイックな「一匹狼」の人は、オン・オフの切り替えが上手なことも特徴のひとつです。
そのため、「一匹狼」の人は、仕事にはストイックに取り組みますが、休日に仕事を持ち込むことはせず、プライベートの時間を大切にする傾向が。
例えば仕事の終わりなどに、上司や先輩から飲み会に誘われると、断りづらいことがあります。しかし、「一匹狼」の人は、はっきりと断ることができるでしょう。
友達は少数にとどめる
集団から離れて単独行動をしている「一匹狼」ですが、友達が1人もいないという人は、実は多くありません。ただし、友達の人数は非常に少ない傾向にあります。
それは、「一匹狼」の人は、本当に信頼できる人としか友達にならないからです。そのため、交友関係を広く浅く持つタイプの「一匹狼」はほとんどいません。
「一匹狼」の人の本音とは?
続いて、「一匹狼」の人の本音についてご紹介します。「一匹狼」の人は、一体どのような心理で「一匹狼」でいるのでしょうか?
自分が好きなことをやりたい
集団で過ごしていると、やりたいことがやれなかったり、周りに合わせて行動しなければならないときが少なからずあります。
「一匹狼」の人は、周りが原因でやりたいことをあきらめるのが苦手です。そのため、「一匹狼」の人は自分がやりたいことをやるために、自発的に1人で行動するのです。
他人に関心が持てない
人は誰かと一緒にいたい、と思わなければ一人で行動することになります。そのため、「他人に関心がなく、一緒に過ごすメリットがない」という理由で「一匹狼」になる人もいるのです。
人を信じられない
実は、「一匹狼」の人の中には、過去にあった人間関係でのいざこざから、人を信じられなくなったという人も。
人に傷つけられたり裏切られたりした経験から、人を信じられず、「信じられるのは自分だけ」と1人で行動をするようになるのです。
「一匹狼」の男女別の恋愛傾向や合うタイプ
「クール」「格好いい」というイメージから、「一匹狼」の人と付き合いたい、と思ったことのある人もいるかもしれません。
最後に、「一匹狼」の人の恋愛傾向や、合うタイプをご紹介します。
「一匹狼」の男性の恋愛傾向や合うタイプ
「一匹狼」の男性は、彼女をとても大切にしてくれます。そのため、浮気をする心配は全くといっていいほどありません。
それは、「一匹狼」の男性は、彼女以外の女性に興味がないからです。興味がないため、わざわざ会ったり話したりすることもありません。
ただし、「一匹狼」の人は彼女からの束縛を嫌がる人が多いです。そのため、同じく「一匹狼」の人やしつこく束縛しない人、一途な人と相性がいい傾向にあります。
「一匹狼」の女性の恋愛傾向や合うタイプ
「一匹狼」の女性は、「一匹狼」の男性と同様に一途な人が多いものの、男性に依存しすぎない傾向にあります。
元々、「一匹狼」の女性は1人の時間も好きなため、恋人が仕事や飲み会などで遅くなって放置をされていても平気なよう。
そんな、「一匹狼」の女性に合うタイプは、自立している人や面倒見がいい人。「一匹狼」の人は精神面で依存されるのが苦手なため、自分をしっかり持っている人を好む傾向にあります。
周囲の人と協調することも大切に
自分だけの力で行動する「一匹狼」。ただし、他人を寄せ付けないイメージもあることから、「一匹狼」であると周りから良い印象を持たれないこともあります。1人で突き進むことも大事ですが、周りの人と協調することも大切にしたいものです。
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