【目次】
・「貫禄」の読み方、意味とは?
・「貫禄」の使い方は? 例文でチェック
・「貫禄」の類語は?
・「貫禄」の英語表現
・最後に
「貫禄」の読み方、意味とは?
誰かから「貫禄あるね~」などと言われたり聞いたりすることってありますか? 「貫禄」とは具体的にどのような人のことを指すのでしょうか。本記事では、「貫禄」の意味や使い方、また注意点などを丁寧に解説していきますので、ぜひご参考になさってください。
「貫禄」の読み方、意味
「貫禄」とは、〈かんろく〉と読み、態度や体格などから感じられる、その人に備わった風格や威厳のことを指します。「貫禄がある」、「貫禄がつく」、「貫禄が増す」などといったように、人間的な厚みや成長を感じられた際に使われる言葉です。
主に女性より男性に対して使われる場面が多くあります。後ほど紹介しますが、「オーラ」と表現されることもしばしばありますね。
「貫禄」がある人の特徴は?
「貫禄」がある人とは、次のような特徴がある人が多いです。
1:何事にも動じず、自信があり堂々としている人
2:品格を備え、姿勢が正しい人
3:常にどっしりと構え、頼りがいがある人
上記はあくまでも一例ですが、「貫禄」とは通じて、その人の経験からくる“人間的な厚みや自信”を持っていてこそ表れてくるもの。「貫禄」がある人は、人からの信頼が厚く、頼りにされる存在である人が多いです。裏を返せば、自信がなく余裕がない人や、根拠のない自信でただ威張っている人などは、「貫禄」があるとは言えないかもしれません。
またどっしりと構えた様子から、体重が増えてきた人に対し「貫禄が出てきた」と皮肉を込めて使われることもあります。
「貫禄」の使い方は? 例文でチェック
では、「貫禄」を使った表現をいくつかご紹介していきます。
1:「貫禄がつく」
「貫禄がつく」とは、例えば若手社員が、いろいろと経験を積みだんだんと一人前として認められる存在となった時、部下の成長に対し上司からの褒め言葉として使われたりします。
・○○さんもだんだんと貫禄がついてきたね、これからも期待しているよ
2:「貫禄を見せる」
「貫禄を見せる」とは、ふとした時に周囲に威厳を感じさせる言い回しになります。周りがあっと驚くような場面で使われるフレーズですね。
・アディショナルタイムで逆転ゴールを決め、エースの貫禄を見せる
3:「貫禄が違う」
「貫禄が違う」とは、周囲の人と比べてひと際威厳やオーラがあり、一目置かれる人がいる場で使われます。著名人や美男美女に対して褒め言葉として使われることが多いですね。
・芸能人はやっぱり貫禄が違うね、一目でわかったよ
「貫禄」を使う場合の注意点
「貫禄」のある人の特徴や使い方をご紹介してきましたが、使う際にはいくつか注意点があります。「貫禄」がある人とは、経験を重ね自信を兼ね備えた人のことを指しますので、目下の人から目上の人に対し、「貫禄が出てきましたね」などとは使わないようにしましょう。
また、女性の場合はさらに注意が必要です。「貫禄がある」、「貫禄が出てきた」といった言葉は、褒め言葉の一方で、「太っている」、「偉そうにしている」と受け取られてしまうことがあります。嫌みと思われてしまう恐れもありますので、タイミングや表現方法には特に気を付けましょう。
「貫禄」の類語は?
次に、「貫禄」を別の言い回しで表現する時の類語をご紹介します。
1:「威厳」
「威厳」とは、堂々として厳かな様子を意味する言葉です。権威のある方や大きな業績を残した人などに使われることが多いです。
・部下の意見を聞き入れず自分本位な態度は、上司の威厳と信頼を低下させるだけである。
2:「オーラ」
「オーラ」という言葉は、英語の“Aura”から来ています。「オーラ」がある人は、華やか容姿だけでなく、自信を持ち、堂々と振る舞い群を抜く存在です。また、「オーラ」がある人の特徴として、チャレンジ精神旺盛や前向きな態度なども挙げられます。
・彼女は外見の美しさはさることながら、どんな人に対しても優しく笑顔で接していて、モテオーラがすごい!
3:「存在感」
「存在感」とは、周囲から一目置かれる存在ということ。周りから信頼され、頼りにされる確かな存在と印象付けられている人のことを、「存在感がある人」と言えるでしょう。人を上手に誘導し統率できるリーダーシップを持った人は、このように褒められることが多いです。
・若いにもかかわらず、彼は前例のないプロジェクトを成功に導き、存在感を放った
「貫禄」の英語表現
「貫禄」を英語で表現する場合は、“Presence(存在感)”や“Aura(オーラ)”のような言葉を使います。また、さらに協調したい場合は、“Powerful(強力な)”や“Overwhelming(圧倒的な)”などを付けてもOKです。
・She has a powerful aura.(彼女はすごい貫禄があるね)
・The actor has an overwhelming presence.(あの俳優は圧倒的な貫禄がありますよね)
最後に
「貫禄」がある人とは、年齢を重ねた人に多くみられますが、若い人でもその人独自の経験を積み、自信や風格を兼ね備えていれば、自然と溢れ出てくるものです。「貫禄」とは一日二日で出てくるものではありませんが、出したいと思っている人は、まず姿勢をただし、小さな成功体験を積み重ね自信をつけることから意識してみるのがおすすめです。品のある容姿、落ち着いた態度はもちろんですが、人間的な厚みを醸し出せる魅力的な人になりたいですね!
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