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2021.02.18

酸素マスクと充血した目… 男性不妊手術のリアル体験<30代の不妊治療vol.32>

妊活歴が3年目に突入した主婦ライター・34歳クロサワキコの不妊治療体験レポ Vol.32。夫の精索静脈瘤の手術や人工授精、体外受精とステップアップを重ねていくなかで感じてきたリアルな本音をお届け。今回は、夫の手術終了直後のお話。

手術直後の夫との対面、私を襲う強烈な不安【30代からの不妊治療】

妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。

前回は、夫を手術室へ送った後起きた私の心境の変化のお話をお届けしました。今回は、夫の手術終了直後、ストレッチャーに乗せられた夫と対面した時のお話。

ストレッチャーで運ばれてくる男性、もしかして…

(c)Shutterstock.com

責任感が強い長女の私と、甘えん坊の末っ子次男な夫。大人になると、よそ行きの顔を見せてばかりで、なかなか自分の本質的な部分を見せられる相手って限られてきますよね。

2018年の冬、夫が男性不妊の原因のひとつと言われている精索静脈瘤の手術を受けました。夫の手術が終わるまでの間、私は貧血で倒れたこともあり病室で待っていました。

予定していた手術終了予定よりもだいぶ早い15時半ごろ、看護師さんが病室へやってきました。

看護師「ご主人の手術が終わりましたので、もうそろそろ戻ってこられますよ」

私はベッドでしっかり休んでいたので、このころには貧血はすっかり良くなりました。

看護師さんはテキパキと手際よく、ベッドのシーツやカバーなどを交換してくれて、私は邪魔になってはいけないと、病室の外へ出て通路で待つことに。

(c)Shutterstock.com

すると遠くから、数人の看護師に囲まれてストレッチャーに乗せられて運ばれてくる患者が…

あら? 手術室へ向かう時は元気に歩いて行ったので、何となく帰りも歩いて戻ってくるような気がしていて(普通に考えたらそんなわけないのにね!)、まさか? と思いながら、じっと見つめていると、こっちに向かってくる。あ! 夫かも?

そう思った瞬間、私は病院の廊下を駆け出していました

慌てた私は、看護師さんに怒られてしまう

ストレッチャーに乗っていたのは、やっぱり夫。小学校のとき、給食当番の人が付けていた給食帽みたいな不織布でできたヘアキャップをかぶっていて、その端っこから少しはみ出していた前髪が、汗でおでこにペタっと貼り付いていました。しかも口には酸素マスク。

ふと蘇る、手術直前の夫の笑顔。思わず「アナタ!」と声をかけてしまうと、夫はカッと目を見開きました。その夫の瞳は見たことがないくらい真っ赤に充血していて…、驚いた私はハッとしたまま言葉を失ってしまいました。

そしてそばにいたベテランの看護師さんに「まだ麻酔かかってますので、話しかけないでください!」と、けっこうな勢いで怒られてしまう始末。

すみません! と平謝りし、夫の顔に視線を戻すと、また目を閉じて眠ってしまっていました。そして、もうひとりの別の看護師さんに「奥様はこちらへ」と、病室とは反対方向にある多目的スペースへ連れていかれました。

(c)Shutterstock.com

看護師「ご主人の支度が整いましたら呼びにまいりますので、こちらでお待ちください」

「わかりました」と承諾することしかできず、広い多目的スペースにひとりぼっちで腰かける私。

「大丈夫!」と言っていた、医師や夫の言葉を信じるしかありませんが、この時、強烈な不安が襲ってきました。あの時の真っ赤に充血した夫の瞳は、たぶん一生忘れることはないです。そのくらいビックリした…。

次回は病室で執刀医や麻酔科医から術後の説明を受けた時のお話をお届けします。

これまでの記事▶︎不妊治療体験レポ

TOP画像/(c)Shutterstock.com

クロサワキコ

34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。

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