【目次】
・奥が深い【香り】の性質から確認
・香水の調合をチェックしてみよう
奥が深い【香り】の性質から確認
フレグランスの香料
香水・アロマ(エッセンシャル)オイル・お部屋の芳香剤など。フレグランスに主に用いられているのは植物の香料。人工的に作られているものもありますが、人気なのは天然香料です。
香りをたたせる性質は【トップノート】【ミドルノート】【ラスト(ベース)ノート】の3種類。「ノート」とは揮発する速度のことで、それぞれ下記のような特徴があります。
≪トップノート≫
揮発速度の高い成分が多く含まれている香料部分。短い時間で強く香り、ブレンドした場合は一番最初に香りがたちます。
≪ミドルノート≫
揮発速度は中程度。ブレンドした場合はトップノートに続いて表れ、香り全体の印象をまとめます。
≪ラスト(ベース)ノート≫
最もゆっくりな揮発速度。主張は弱いながらも持続性があるので、香りを長持ちさせます。ブレンドした場合は、トップノートを定着させる働きも。
自分の香りを作る講座が人気
香り好き女子にはたまらない! アロマオイル専門店等で行われている、自分の好みに合わせて香りを作るワークショップも人気です。決められたアロマを使ってブレンドしてるのに、調合の仕方で人それぞれ香りが違うのも奥深い。
大まかな各ノートの精油(アロマオイル)はコチラ。
≪トップノートの精油≫
柑橘系。ほか、主にハーブ類に多い。オレンジ・ペパーミント・ユーカリなど。
≪ミドルノートの精油≫
主に花類に多い。ジャスミン・ラベンダー・キンモクセイなど。
≪ラスト(ベース)ノートの精油≫
主に樹木や樹脂に多い。サンダルウッド・ヒノキ・フランキンセンスなど。
※【トップノート】は揮発が早いので、一番最後にブレンドします。
香水の調合をチェックしてみよう
フローラルオリエンタルの香り
例えば、こちらの【エスティ ローダー|ビューティフル ベル オーデ パフューム スプレィ】のブレンドは?
≪トップノート≫
ライチ・ローズペダル・ペアブロッサム・ミモザ
≪ミドルノート≫
オレンジフラワー・ガーデニア
≪ラスト(ベース)ノート≫
イリス・マジパンムスク
香りのイメージは「軽やかでありながら大胆に今を生きる現代的な花嫁」。“女性らしさ”を象徴するローズやジューシーなライチなど。そのトップノートから移りゆく香りが、花嫁と同じく忘れがたい印象を残します。
深みのある官能的な香り
次に、今年発売された【ジョー マローン ロンドン|スカーレット ポピー コロン インテンス】のブレンドは?
≪トップノート≫
アンブレット(ムスクに似たパウダリーな香りの種子)
≪ミドルノート≫
スカーレットポピー
≪ラスト(ベース)ノート≫
トンカビーン
トップのアンブレットが香りに透明感を持たせながら、華やかで深みのある香りに。魅惑的でオリエンタルな香りです。
このように、フレグランスには【トップノート】【ミドルノート】【ラスト(ベース)ノート】が、香りのコンセプトに沿ってバランスよくブレンドされているのです。そして、第一印象のトップノートだけでなく、時間の経過とともに移り変わる香りも楽しめるのが魅力です。