【目次】
・「397」の意味や元ネタは?
・「397」の使い方は? 例文でチェック
・「397」の類語にはどのようなものがある?
・今おさえておきたい若者言葉5選!
・最後に
「397」の意味や元ネタは?
TwitterやInstagramなどのSNSでは、毎年様々な新語が生まれています。そういった新語の流行り廃りは目まぐるしく、つい最近まで使っていた言葉でも「もう古い」と言われてしまうことも。
今回ご紹介する「397」も、SNS上でよく使われている新語のひとつです。後から覚えようと思ったときには「もう古い」と言われてしまわないよう、今のうちにしっかり覚えておきましょう!
◆「397」の意味
「397」は、文字を見るだけだと、なかなか意味が分からないかもしれませんね。「397」を日本語読みすると、「さんきゅうなな」。そこから転じて「さんきゅーな」と読みます。意味は読み方の通り、「ありがとう」。「今日は一緒に遊んでくれてありがとう」「プレゼントありがとう」など、感謝の気持ちを込めて使いますよ。
また、SNSなどでは、「397」を使うときに、集まった仲間たちと同じポーズをして撮った写真を一緒に載せることがあります。ピースサインの人差し指と中指を軽く曲げた状態でくっつけ、顔の横に持ってきたポーズです。SNSでは、このポーズのことを「397ポーズ」と呼んでいます。
◆「397」の元ネタ
「397」はSNSから生まれた言葉と言われていますが、実は正確な元ネタというのははっきりしていません。元ネタとして有力とされているのは、様々な流行語を生み出している若者に人気な音楽グループ・「レペゼン地球」だと言われています。
「レペゼン地球」が発表した曲の中に、『ぽしゃけかーにばる』という曲があり、その中に「397」と書いて「サンキューな」と読む歌詞が登場しました。この曲が若者に人気のTikTokで流行し、TikTok以外のSNSへも広がっていったと言われています。
「397」の使い方は? 例文でチェック
「397」の意味と元ネタについてのご紹介でした。続けて、「397」がどのように使われているのか、例を挙げてご紹介したいと思います。
1:「誕生日おめでとう!」→「397!」
「397」は感謝を伝えたいときに使うことのできる言葉です。そのため、「ありがとうな」と伝えたいシチュエーションであれば、どんなものに対しても使うことができますよ。
2:「今日の同窓会すごく楽しかった! 企画してくれてありがとう #397」
TwitterやInstagramでは、この例のように「397」をハッシュタグにする使い方がよくされます。また、同窓会や共通の趣味の友達との集まりで「397」が使われている場合は、「ありがとうな」だけでなく、「楽しかったね」「これからもよろしくね」といった気持ちも含まれていることが多いです。
3:「今日は会社の忘年会でした! #397」
「397」は幅広く使える言葉ですが、使う際にひとつ注意しておかなければいけないことがあります。それが、この例のように会社での集まりのとき。「397」は感謝を表す言葉ですが、「さんきゅーな」という読み方をするように、とてもラフで緩いニュアンスで使われます。
そのため、目上の人と写っている写真では使わないようにしましょう。集合写真であっても、先輩や上司などが写っている写真に対して使うと、失礼な態度だと思われてしまう可能性があります。「#397」を使うときは、気心の知れている仲の人たちとの写真にのみ使うようにするのが吉ですよ。
「397」の類語にはどのようなものがある?
「397」の使い方についてのご紹介でした。続けてご紹介するのは「397」の類語です。類語を覚えておけば、自分の気分に合わせて好きに使い分けることができますよ。
1:あざまる水産
「あざまる水産」は、「397」と同様にSNSでよく使われている新語です。「397」と同じく「ありがとう」を伝えたいときに使われています。また、「良い感じ」「ハッピー」といった幸せな気持ちを表す「よいちょまる」と組み合わせて、「あざまる水産よいちょまる!」と使うときもありますよ。
2:わっしょい
「わっしょい」といえば、お祭りの掛け声というイメージが強いですよね。最近の若者の間では、テンションが上がり気味の時に「わっしょい」を使うことがあります。「397」は主に終わったことに対する感謝や楽しかった気持ちを伝える言葉ですが、「わっしょい」は現在盛り上がっている様子を表すのに使われますよ。
3:3150
「3150」は、「397」と一緒に使われることの多い言葉です。「397」と同様に、日本語読みをそのまま「サイコー」と読みます。意味は、読みの通り「最高」。ボクシングで有名な「亀田三兄弟」の父親である「亀田史郎」さんがSNSやYouTubeで使い始めたことから広まった言葉です。
今おさえておきたい若者言葉5選!
最後に、最近流行りの若者言葉についてのご紹介です。
1:全集中の呼吸
「全集中の呼吸」は、2020年大流行したアニメ『鬼滅の刃』で出てくる言葉です。主人公が身体能力を上げるために行った呼吸法のことを指しています。若者の間では、試験前や試合前など「ここぞ」というときに「全集中の呼吸」と自分に言い聞かせ、自身を鼓舞するために使ったり、今から集中しなければいけないことをするときに使ったりしますよ。
2:時を戻そう
「時を戻そう」は、「ノリ突っ込まない芸」として話題となった、お笑いコンビ「ぺこぱ」のネタで使われるフレーズです。このコンビはネタ中のボケをツッコまず、すべて同意・肯定をするため、話が「ボケた」状態のままになります。
そんなときに、無理やり話を本筋に戻すために使われるのが、この「時を戻そう」。SNSでは、脱線した話を本筋に戻したいときや、何かやらかしてしまったときによく使われます。
3:ガンダ
「ガンダ」とは、「全力」「思いっきり」という意味を持つ「ガンガン」を省略した「ガン」に、「ダッシュ」を付け加えた「ガンダッシュ」が省略された言葉です。「尋常ではない勢いで走る様子」や「全力疾走」のことを表しています。
4:雲メイク
「雲メイク」とは、若者の間で流行っているメイクのひとつです。頬から鼻にかけて濃いチークをいれ、その上から雲を描くなど、化粧をする際に顔にふわふわとした雲を描くメイクのことを指しています。日常的に使われるメイクではなく、SNSでの投稿用のメイクを撮るときや、イベントなどで友達とお揃いをしたときなどにされることが多いです。
5:豚切り
「豚切り」と書いて、「ぶったぎり」と読みます。「話の流れを途中で切ること」や「漢字の読みを一部だけ切り取ること」を表します。「話の流れを途中で切ること」という意味で使うときは、あまり好意的なニュアンスで使われることは少ないため、使うタイミングに注意が必要です。
最後に
「397」についてのご紹介でした。いかがだったでしょうか? 「397」は、SNSなどで、気心知れている友人たちに感謝の気持ちを表したいときに使う言葉です。「感謝の気持ちを伝えたいけど、改まってありがとうを言うのはなんだか恥ずかしい」といったときにも使いことができますよ。友人と楽しい思い出ができたときには、ぜひ使ってみてくださいね。
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