銀行勤務 B子さん(34歳)の場合
B子さんDATA
職歴:現在の銀行に就職して13年目。大阪での新規プロジェクトチームから、この春に東京のIT部門に異動。
手取り給与:約33万円
住まい:都内でひとり住まい
預金総額
普通預金:約50万円
定期預金:約15万円
財形貯蓄:約900万円
投資信託など:約550万円
TOTAL:約1,515万円
B子さんの通帳は、こんな感じ!
1|クレジットカード用口座へ
クレジットカード利用ごとに、引き落とし用口座に利用額を移す。この月の最大の出費は、年末の沖縄旅行代57,510円。クレジットカードのほか、食費・日用品にはデビットカードを使用。
2|定期/投信へ
定期預金の月2.5万円の預け入れと、投信の月5万円の支払いのほか、物入りの時期は定期からこちらに移したり(1/8の10万円)、残高に余裕があるとき定期に移し替えたり(1/8の3万円)。普通預金には多く入れておかないようにしている
3|給料
3.5万円を財形貯蓄として天引きされた後の給料。今年の4月からは昇級して、さらに3万円ほど増える予定。ただし、東京に引っ越してからは家賃や生活費が上がるため、自由に使えるお金は変わらず。
34歳のリスタートは、楽しみつつも慎重に
「入社13年目にして、念願かなって大阪から東京の新たな部署へ異動になりました。34歳にして初の東京暮らしは楽しみが大きいし、一時しぼんでいたやる気も再燃中。残業も増えそうだけど、新生活準備でかさんだ出費の分、働かないと!」
30代のキャリアプランに迷った時期もあったけど、財形貯蓄・投資信託・株式購入を地道に進めながら、それを精神安定剤にして頑張ってきた。
新しい仕事に慣れて数年したら、違う波がきて、銀行の外に出てみたくなるかもしれない。そのときは、ずるずる引っ張らないで30代のうちに転職しようとB子さんは決めている。ボーナスを使わず貯めておくのは、そのときのためでもある。
「30代は残り6年。何ができるだろう」と考えながら、株価の上下をにらむのも最近の楽しみのひとつだ。
西山美紀さんが指南! マネーセンスを磨くアドバイス
貯蓄上手なB子さんは、次は自分にも投資を
さすが銀行勤務のB子さん、お金の動かし方がお上手。普通預金の残高をタイトにして使いすぎないようにする。財形貯蓄と毎月の貯金、投信積立。ボーナスを使わずに貯めておく。お金のベースがしっかりあり、とてもいいと思います。その上での株売買ならより楽しめますね。
ひとり暮らしで収入がない時期が続くと苦しいので、働きながらの転職活動がおすすめ。有休を取りつつ、今からじっくりリサーチを。中途採用は先方の職場に空きが出たり、新規プロジェクトが立ち上がったりというタイミングになるので、ぜひロングスパンで考えて。もしスキルが足りないと感じたら、ぜひ自己投資をしたいところ。
財形を含めて月10万円以上も貯蓄できています。将来の自分をイメージして「お金を使うこと」も意識すれば、未来はさらに明るいはず!
2020年Oggi4月号「お金に困らない女になる!」より
文/南 ゆかり、西山美紀 デザイン/マミアナグラフィックス 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部
TOP画像/(c)Shutterstock.com
西山美紀(にしやま・みき)
コラムニスト・ファイナンシャルプランナ Profileー。All About貯蓄ガイド担当。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎リンケージ)。
南 ゆかり(みなみ・ゆかり)
フリーエディター・ライター。
自分の通帳を公開したいという方は、こちらのメールアドレスへご応募ください。年齢・お仕事・お金のこだわりと悩みも書いてくださいね。oggi@shogakukan.co.jp