派遣会社勤務 A子さん(35歳)の場合
A子さんDATA
職歴:融関連会社に2年勤務の後、現在の会社に転職。一般事務職として現在10年目。
手取り給与:約26万円
住まい:都内でひとり住まい
預金総額
普通預金:約13万円
家賃用口座:約70万円
積立預金:約70万円
郵便預金:約100万円
TOTAL:約253万円
A子さんの通帳は、こんな感じ!
1|入金
大学の通信講座への支払い毎月3万円は親から援助してもらっていた。これも2020年3月で終了予定。また、給料入金後は給料用口座から10万円をこちらの口座に移し、各支払いにあてている。
2|保険
医療保険と60歳で受け取る積立型保険とで計3万円強を毎月支払い。家計を圧迫しているけれど、一度投資で失敗をしてから極度の慎重派に。老後の備えとしても今のうちに頑張っておきたい。
3|積立
社会人になってからずっと続けている月2万円ずつの積立。マンション購入時の頭金で一度は大きく減ったが、またリカバー中。昇格して給料が増えたので、積立額を増やそうか考えている。
手元の「見える」お金で堅実に暮らす
「2年半前、ブームに乗って仮想通貨に手を出したら…。本来不要な手数料やらなんやらで、ほとんどなくなってしまいました。うまく乗せられてしまったみたい。それからはお金の使い方に慎重です」
その後、仮想通貨ショックも癒え、趣味のロードバイク代20万円も払い、大学の通信講座(年70万円)はようやくフィニッシュ。修了と同時に親の援助も終わり、ここからがA子さんのリスタートだ。
「見えないお金は怖いので、買い物は現金主義。月6万円を給料口座からまとめて下ろして使っています。残高がリアルにわかるから、ムダ使いもありません」
けれど、ときどき思い出す。「見えない」ところで、3年前に買ったマンションのローンがあることを。不安が押し寄せたら、ロードバイクに乗って汗を流す。そして次の目標は、トライアスロン出場だ。
西山美紀さんが指南! マネーセンスを磨くアドバイス
失敗経験をぜひ活かして、さらなる前進を
投資の失敗経験から守りに入っているそうですが、大丈夫。私も過去数百万円もの大失敗をして学んだけれど、投資は一括ではなく、少額積立で投資対象を分散させると大失敗を防げます。世界中の株に投資する投資信託の積立を月100円などで始めてみては?
買い物は現金払いとのこと。キャッシュレスのほうがお得な場合も多いので、銀行と紐づけたVisaなどのデビットカードがおすすめ。支払い即時で銀行から引き落とされるから現金感覚で使え、ポイントが貯まるメリットも。
お金の流れが複雑になっているので、口座をスリム化しましょう。給与を普段使いの口座に振り込めないか勤務先に聞いてみては。
大学の勉強や積立預金など、前進し続けるA子さん。趣味も楽しみつつお金を使っていて、好バランスだと思います!
2020年Oggi3月号「お金に困らない女になる!」より
文/南 ゆかり、西山美紀 デザイン/マミアナグラフィックス 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部
TOP画像/(c)Shutterstock.com
西山美紀(にしやま・みき)
コラムニスト・ファイナンシャルプランナ Profileー。All About貯蓄ガイド担当。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎リンケージ)。
南 ゆかり(みなみ・ゆかり)
フリーエディター・ライター。
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