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2020.10.16

【国立がん研究センター医師コラム】10月に関わった多くの女性患者の顔を思い出す理由は…

10月は乳がんの啓発月間。ピンクリボン運動を通して、乳がんのことやがんへの意識についてお届けします。国立がん研究センター研究所でがん幹細胞研究分野分野長をつとめる増富先生の健康コラム。

国立がん研究センター研究所 がん幹細胞研究分野分野長 増富健吉

シンボルマークを襟元につける思い

東京オリンピック・パラリンピックは1年延期になりましたが、襟元にオリンピックやパラリンピックのシンボルマークのバッジをつけている人がいますね。

(c)Shutterstock.com

また、最近では、SDGsの取り組みのバッジをつけている人もよく見かけますね。ところで、SDGsってご存知ですか? 国連が中心となって行っている、Sustainable Development Goals:継続して持続して目標を達成しよう!という取り組みだそうです。

(c)Shutterstock.com

何に取り組むか? 「誰一人置き去りにしない」をスローガンとして掲げて、17分野の目標を達成を目指すそうです。例えば、「貧困を無くそう」とか、「飢餓をゼロに」とか、「すべての人に健康と福祉」をとか、「ジェンダー平等を実現」などなど。17分野のうちで、身近なことや興味のありそうな取り組みを探してみてください。

今日は襟元につけるバッジの中でも特に、健康と関連のある取り組みを書こうと思います。

◆ピンクリボン運動

毎年、10月は「乳がんの啓発月間」。この取り組みは、世界共通の取り組みです。がんは、乳がんに限らず、一般に早期発見・早期治療が重要といわています。とりわけ、乳房は、自分の手の届く範囲にある(直接、自分の手で触ることのできる)臓器ですので、早期発見のチャンスが多い臓器でもあります。

月経後の乳房の張りの少ない時期に、しこりがないか、月に一度チェックしてみてください。年に一度、マンモグラフィーや超音波検査を受けるのも良いことです。この、「乳がん」のことを少し思い出そうというのが、毎年10月に世界で実施される、ピンクリボン運動

(c)Shutterstock.com

東京タワーがピンク色にライトアップされるのもそういう意味です。一般の人で、ピンクリボンのバッジをつけている人は日本ではあまり見かけませんが、個人的にはピンクリボンを襟元につけている人を見ると、ああ10月だと思うと同時に、これまで関わった乳がん患者さんの顔が浮かんできます。

乳がんのピンクリボン以外にも、色々な“がん”で同じようなリボン運動が行われているのご存知ですか?

[1月]子宮頚がん:ティールグリーンと白

[6月]骨肉腫など:イエロー

[9月]子宮体がん:ピーチ
卵巣がん:ティールグリーン

[10月]乳がん:ピンク

年中、がんの事を恐れ、意識しながら生活するのは少し行き過ぎだと思いますが、若い女性でも人ごとでない「がん」もあるんだということだけでも、年に一度くらいのペースで意識してみてほしいのです。

ピンクリボン運動を乳がんと結びつけるもよし、自分ルールで、年に一度、がん予防や健康のことを思い出すことと結び付けても良いかもしれません。

襟元のバッジは他人への主張の意味のある人もいるかもしれませんが、自分自身の意識とか気付き、はたまた、ちょっとしたお洒落アイテムとして使っている人もいるのかもしれません。

がん予防もSDGsのひとつにいれてもいいかもしれませんね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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国立がん研究センター研究所 がん幹細胞研究分野分野長 増富健吉

1995年 金沢大学医学部卒業、2000年 医学博士。
2001年-2007年 ハーバード大学医学部Dana-Farber癌研究所。2007年より現職。
専門は、分子腫瘍学、RNA生物学および内科学。がん細胞の増殖と、コロナウイルスを含むRNAウイルスの増殖に共通の仕組みがあることを突き止めており、双方に効く治療薬の開発が可能かもしれないと考えている。
専門分野:分子腫瘍学、RNAウイルス学、RNAの生化学、内科学。
趣味:筋トレ


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