「茹る」読める?
連日、暑さを更新中ですね…。みなさま、夏バテしていないでしょうか? そんな暑さを表すこの表現、「茹る」って読める?
◆正解はうだる
よく「うだるような暑さ」と表現しますよね。実は漢字で書くと、うだるは「茹る」なんです。
うだるとは、以下のことをいいます。
1. 湯で十分熱せられる。ゆであがる。うだる。
2. 暑さのため、からだがぐったりする。
3. 疲れや酔いなどでからだがふらふらになる。へたばる。
うだるは、ゆだるが変化した読み方といわれていますが、ゆだると読む場合は1つめの「湯で十分熱せられる。ゆであがる」という意味のときだけ使われます。[2]と[3]の意味では、ゆだるは使われないため、ゆだるような暑さとは言わないんですね。
◆うだうだも同じ語源?
うだるから連想できる似た音の言葉に「うだうだ」がありますね。うだうだとは、「とるにたりないことをいつまでも言ったりするさま。ぐずぐず」のこと。なんとなく、気が乗らない雰囲気がうだると似ていますよね。
しかし、うだうだは「動作がのろくて、間が抜けて見える」という意味のうだうだしいという別の言葉が語源です。うだうだするは、よく使われますが、うだうだしいは、あまり馴染みがない言葉ですね。
いかがでしたか? 漢字に変換してみると、うだるような暑さ=茹で上がってのぼせるような暑さと、イメージしやすいですね。うだるような暑さの毎日ですが、熱中症に気をつけて元気に乗り切りましょう。
言葉の意味/デジタル大辞泉
鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!